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「交流と観光」について、もう少し突っ込んで質問をする

未来へ引っ張られる感覚を大切にしながらも、「誰1人取り残さない」寄り添い合う、愛ある社会の構築を目指して④ (令和2年5月質問内容要旨)


(宇留賀副知事の答弁を受けて)

人は「三密」を回避するようになる。コロナ後も観光バスで多くの人が大きなホテルに移動して、大浴場で背中を流して、広い宴会場でみんなで乾杯!なんて景色はもう見られなくなるかもしれません。「量から質へ」の転換が求められています。観光産業裾野は広く、本県において(特に北毛においては)大切な産業・また被害も大きい。もう少し突っ込んで質問をさせていただきます。

(観光局長改め)戦略セールス局長に伺いました。

先日伊香保の、ある老舗旅館でヒアリングをしてきましたが、4月の売上は95%ダウン。今年は東京オリンピック2020と群馬ディスティネーションキャンペーンが重なりイケイケのムードだっただけにその被害と落胆は大きかったようです。

Ⓠまず、群馬DCの現状についてお尋ねします。

各市町村と連携しながらプロモーションなどの準備をしてきたが、新型コロナの影響によりイベントは悉く中止になった。しかし観光資源の磨き上げや情報発信は行ってきたので、反転攻勢に繋げたい。

来年のアフターDCもありますので、せっかく作ったコンテンツを大事にしながら、見直す部分はポジティブに大幅に戦略を練り直してください。  私は、これから群馬の観光地にはチャンスが溢れていると思っています。

なぜか?を説明していきます。

(資料5⇩)をご覧ください。

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これは、国内全体の観光消費額です。27.9兆円という実に大きなマーケットです。インバンド需要はしばらく見込めませんが実は全体の17%(伸び率は最大)、日本人の国内旅行が全体の(61.4+17.1=78.5%)を占めている。また、日本人海外旅行4.3%(1.2兆円)は日本人が海外旅行に行く時に日本の旅行業者に落としているだけの金額で、これには日本人が海外で落としている金額(食事代やお土産代など)が入っていないので海外に行けず(この需要が)国内に返ってくると考えると全体の消費額はむしろ増えるのではないか? というのが①点目です。

星野リゾートの「星野ヨシハルさん」は、観光地に人が戻ってくる段階を
まずは、県内近隣(マイクロツーリズム)から 次に4大都市圏から そして最後にインバンドが18か月後に戻ってきてくると云っています。

マイクロツーリズムの考え方について、私は群馬県の場合は少し事情が違うと思っています。(恐らく知事とも見解も異なっています)       最大のマーケット東京首都圏が近いということから、近隣(マイクロツーリズム)と4大首都圏の時間差が殆どないだろうという見解です。 首都圏にはローカルが少なく、休日には田舎に開疎を目指して行きたいという需要が高まっています。現在、それを阻害できる要素はあまりなく現に県内の温泉地や観光地に停まる自動車には、品川ナンバーをはじめ都心のナンバーが多数あります。よって、きれいにマイクロツーリズムとは分けられないでしょう。よって良くも悪くも早い段階からの観光客の「戻り」が想定されます。

また、国の「Go toキャンペーン」 ②も大きな後押しになるでしょう。

ゴールデンウイークや夏休みなど大型連休の分散化や、働き方が変わることによっての需要の平準化による、ピークと閑散期の凸凹解消はビジネスをやる上で大きなプラス要因です。③


また、リモートワークの普及でワーケションなど中長期滞在も増えるでしょうなど、移住定住と観光との差が縮まってくるとも思います。 ④


など、プラス材料(①~④)もたくさんあるように思われます。

だからこそ、差別化できる明確な施策、群馬県に来る理由をつくることが重要です。例えば、他県よりしっかりとしたコロナ対策のガイドラインを示して、それを知事の発信力で「群馬の観光地は大丈夫だ!」 というキャンペーンをぶっていく。

例えば、バルセロナ市がオバーツーリズム対策で混雑アプリシステムのような三密回避が事前にできるような情報伝達システムを作り、スマフォで確認できるとかです。

ⓆアフターDCも合わせて、観光や交流の戦略・施策を見直すべきだと思うがいかがでしょうか?
これまで積み上げてきた戦略を根本から見直さなくてはならない。安心して宿泊してもらえるよう環境を整えながらガイドラインも整備していく。密を避けながらもボリュームは落とさない方法を考えたい。

後日、県は宿泊施設のガイドライン、それを遵守する施設を対象にして宿泊客に1人1泊5000円をキャッシュバックする「愛郷ぐんまプロジェクト 泊まって応援キャンペーン」を発表しました。 

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