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ニューノーマル ~宇留賀副知事の先見の明へ質問する。

未来へ引っ張られる感覚を大切にしながらも、「誰1人取り残さない」寄り添い合う、愛ある社会の構築を目指して③ (令和2年5月質問内容要旨)

「新型コロナ」というこのトンネルを抜けると、そこには今までの景色とは違うだろう。でも決してそれは異世界へのワープではなく、この地面にはムービングウオークが仕掛けられていて実は加速していた。2年しか経っていないと思っていたが、10年先の未来に跳び越えていたのだ。


▢ 新型コロナ時代の社会変革   (宇留賀副知事)

宇留賀副知事は39歳、国でIT政策や再生可能エネルギー、サウスバイサウスウエストなど霞が関の中でも先を走る経産省、その中でもトップを走ってきたと人だと認識しています。宇留賀さんが持つその「先見の明」に対してお尋ねをしました。

この新型コロナ、まだ数か月なのですが生活は変わりました。(学校再開前)我が家には小学生が3人いますが、休校中妻が先生で45分授業(15分休憩)×6時間目まで行いました、わからないところは親戚付き合いしている教員OGにテレビ電話で教えてもらう。 

私自身は、毎晩の会合がなくなり、打ち合わせ・会議はオンラインになりました。週に何回かあった都内での打ち合わせ、山名駅から2時間かけて都内で1時間打ち合わせしてまた2時間かけて帰ってきたのが、打ち合わせの1時間だけで交通費もかからないわけですから楽です。

リモートワーク・オンライン会議が増え「生活」が効率化され大きく変わっていくのでしょう。
宇留賀副知事は、
Ⓠ「デジタル化」、「技術」「働き方」「教育」など私たちの社会、生活がどのように変化していくと予測しているか?

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは一声言うなら「ITで生活を良くすること」。 働き方は、会社に行く(主)とテレワーク(従)が逆転してテレワーク(主)、出勤(従)になっていくだろう。そうなると住む場所も変化する、都心で働く人が必ずしも東京に住んでいなくても良くなる。教育においても、衣食住が満たされて先行きが見えにくい時代において、知識を詰め込むだけではなく思考力や独自性が必要で、そのためにIT導入(1人1台のPCなど)である。また社会は効率化しながらも、自然への畏敬の念も同時に忘れてはいけない。


「未来に引っ張られている感覚」がします。5年~10年かけて、じっくり実現するはずだった進化が一気に進んでいます。

「新型コロナ」というこのトンネルを抜けると、そこには今までの景色とは違うだろう。でも決してそれは異世界へのワープではなく、この地面にはムービングウオークが仕掛けられていて実は加速していた。2年しか経っていないと思っていたが、10年先の未来に跳び越えていた。そんなイメージですね。

そして、社会が変わるとライフスタイルも変わり「移住・定住」も変化する。結論から言いますと、自然を感じられ、都心へも出やすい群馬にとっては多拠点居住も含めてチャンス到来です。

コメント 2020-05-25 155503

[資料4] 「安宅和人著 シン・ニホン」  Newspickspublishing 2020

(↑資料4をご覧ください)これは「シン・ニホン」の著者である安宅和人さんの開疎化の図です。産業革命以降、私たち人類の社会モデルは、都市に効率化を求めて人を集めてきた。(図左下) 正に今その弱点を突かれている。

これからは、密を避け(図右上)開疎空間が望まれる時代になるのではないか? 東京一極集中が是正される時代がくるかもしれません。

Ⓠ「逆都市化」「開疎化」という言葉も生まれてきていますが、「移住・定住」また「交流・観光」について今度どのような変化があると考えているのか?お伺いします。

Ⓠ今回、都市の脆さを感じた。東京一極集の是正、地方分散は進むであろう。移住定住においては、仕事が場所を選ばなくなった。「地方創生(まち・ひと・しごと)」の議論で、まずは「地方に良い仕事を造る」ことが必須とされてきたが、仕事が人を呼び込むのではなく地方に良い住環境を造ることで、その良い住環境を求めて人が仕事をもって移住してくるという感覚になっていくだろう。 交流観光においては、観光では「量から質へ」転換する。時間軸がゆっくりした観光が求められる。都心からの客は1泊2日が主流であったが2泊や3泊、またワーケーションのような長中期滞在者も増えていくだろう。

⇒ 次回、「交流と観光」についてもっと突っ込んで質問する につづく

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