vol.5 続_インターン行ってみた

前回のあらすじ:初インターンを経験しポジティブ思考


今回のインターン先は

そもそも農家を目指した動機は、プランタで育てたイチゴを娘が食べた時、ふいに見せてくれた「にっこり」笑顔がきっかけでした。もう可愛くて可愛くて、メロメロなんです。息子が同じ笑顔をしてもそこまで感情が湧き出てこなかったのですが・・・不思議です。

さて、親バカの話は置いといて、農家と一括りに言っても様々な農がありますが今回は「果樹の柿」をメインで、農閑期にイチゴをされている農家さんへお邪魔しました。

訪問したのは、近年の気象を象徴するかのような残暑が堪える日。日中はカンカン照りで外にいるだけで汗が止まらず、夜は夜で局所的に雷鳴が轟く激しい2泊3日でした。
そんな影響か、台風でハウスが破壊されたり炭疽病が猛威を振るったり散々だったそう。実際、現場をみて絶句・・・その爪痕は誰がみても分かる状態で残っておりハウスの骨組みがあり得ない方向に曲がっていたり、パイプが隣のハウスに突き刺さっていたりと、強烈なインパクトがありました。
「保険でもとに戻る」ともおっしゃてましたが、ハウスのリスクを勉強させてもらいました。

 そんはハウスを横目にイチゴの方ですが、こちらは高設栽培をされており、すでに来年に向けた定植は終わり、掃除と追肥が主な作業でした。ちらほらと炭疽病の症状が発生している苗もあり農薬散布もしておりました。
1日の終わりには、夕食をいただきながら色々なお話を聞かせてもらえました。様々な条件が合わさりイチゴに参入したとの事で、特に市の後押しがあり補助金がなければやっていなかったとか。土地は田舎なのでナンボでもあるので・・・と。
 初期費用の事は、頭では分かっていたけど直接お話を聞くと、エグイ金額でかなり引きました。実際、借りれる訳ないですが、その金額がのしかかって生活となれば農が楽しみではなく、苦痛でただの作業になってしまう事がすぐに頭に浮かんだ。栽培技術や知識も当然必要ですが、規模もバランス良くしないと継続していくのは厳しいと改めて考えさせられました。
 そんな事を会話しながら、イチゴ以外で考えたらと言う話題になり翌日の午前中は、近所の野菜農家さんへ急遽伺う事になりました。

 急遽決まった押しかけ訪問ですが、イチゴ仲間の方で農閑期にズッキーニ栽培、野菜専門でトマトや葉物、きゅうり農家さんなど、昨日の今日でありながら貴重な時間を割いていただきました。イチゴであれば県下NO.1農家さんの情報、ハウスの費用を抑える方法(一人では難しい)、経営や販売ルートについてなど様々なお話を聞かせていただきました。

 その日の午後、近所の農業学校の生徒さんが課外学習の為に合流し、一緒に作業をすることに。そのうち一人は親元を離れ県外からの女の子で、聞けばその学校は全寮制で格安の値段なんだとか。色々候補もあったが将来を見据えて自分で決めたと。
親目線では心配だが、私の高校生活では選択さえしなかった親元離れの寮生活。しかもその日は、食費を浮かすために弁当持参。バイトもしている様で唯々、尊敬します。
 そんな事もありながら夜は園主と共にビールを片手に鍋をつつきました。尊敬の念はどこへやら😅

 最終日も夕方までお世話になり、従業員の方と他愛もない会話をしながら仕事の内容や将来の独立にむけた話など、お互いの人生相談も交えながら1日を過ごしました。
 お世話になった感謝の挨拶が終わると、「今シーズン初の「あんぽ柿」を出荷するついでに最寄り駅まで送るよ」と、最後までご厚意に甘えながら出荷の手伝い(ほぼ見学)をし、別れ際には「うまいこと渋抜きできたので持って帰って」と、あんぽ柿のお土産までいただき、遊びに来たのかと間違えるぐらい食に恵まれた2泊3日のインターンでした。


これまでご覧いただき、ありがとうございます。
ん?と思った方もいらっしゃるかと思いますが、これは2023年のお話で、メモ帳に殴り書きしたものをnotoへ移行しています。時系列が合いませんが、ご容赦ください。

これまでお世話になったインターン先を思い返しても、自分の都合に合わせて美化された記憶しか残りませんね。
色々な観点から物事を見て経験し、残していかないとダメだと思ってますが、なかなか全てを行動に移せてないです。

それでは、みなさまに笑顔のある一日を。


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