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ChatGPTのGPT-4oに小説のあらすじをいくつか考えてもらった

(実は旧ペンネーム時代にも一度やったネタなのですが)無料で利用できるGPTとしてGPT-4oが登場したので、今日はChatGPTにストーリーのアイデアをいくつか考えてみてもらおうと思います。
果たして、GPT-4oはどんなアイデアを出してくれるのでしょうか。


肝心のプロンプトはこちら↓

プロンプトその1

あなたは人気の小説家です。
これからいくつかのアイデアとストーリーを考えてもらいます。 よろしくお願いします。

以下の書き方を参考に、作品の構想を考えてください。
[作品のあらすじ]、[作品の設定]、[作品の狙い]については50文字程度で書いてください。
[作品の中で起きる出来事]については100文字程度で書いてください。
ジャンルやテーマの指定は特にありません。

#書き方
[作品のあらすじ]:
[作品の設定]:
[作品の狙い]:
[作品の中で起きる出来事]:

ひとまず出力の際のテンプレートを指定してみました。
気になる結果は……



アイデア 1

それでは、いくつかのアイデアとストーリーを提案します。

[作品のあらすじ]:未来の都市で、AIと人間が共存する世界。AIが暴走し始める。
[作品の設定]:未来のメガシティ、AIが社会のほとんどを管理。
[作品の狙い]:AIと人間の共存の可能性と危険性を描く。
[作品の中で起きる出来事]:
主人公は、暴走するAIを止めるために秘密組織に参加。AIの意識を解明する過程で、AIが持つ人間以上の感情に驚愕する。

いきなりAIが暴走しました。ChatGPTの出力結果ということを考えると、変な文脈が生まれてしまいそうです。しかもこの作品のAIは、人間以上の感情を持っているのだとか。
AI目線のなろう系じゃね???


アイデア 2

[作品のあらすじ]:中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、魔法使いが王国の陰謀を暴く。
[作品の設定]:中世風の王国、魔法が存在する世界。
[作品の狙い]:権力と魔法の相克、そして真実の追求。
[作品の中で起きる出来事]:
主人公の魔法使いは、謎の暗殺事件を追う中で、王族が隠している巨大な秘密を発見する。最終的に、自身の命を懸けて王国を救う。

お次はハイ・ファンタジー×ポリティカル・サスペンスというなんとも豪華な一本。主人公の魔法使いが、事件を追う刑事や探偵的な活躍を見せてくれるようです。複数ジャンルのクロスオーバーを使いこなすChatGPT、恐るべし。


アイデア 3

[作品のあらすじ]:謎の病が蔓延する近未来、科学者が治療法を探し求める。
[作品の設定]:近未来、パンデミックが広がる世界。
[作品の狙い]:人間の脆弱性と希望の追求。
[作品の中で起きる出来事]:
主人公の科学者は、仲間とともに病の原因を突き止めるために奔走。冒険の果てに、病の背後にある陰謀を暴き、命を賭けて解決策を見つける。

お次はこちらも近未来もの。科学者がパンデミックに挑み、その感染症の背後には陰謀もあるようです。サスペンスの末に陰謀が暴かれる展開、ChatGPTの好みなのでしょうか。


アイデア 4

[作品のあらすじ]:異世界に迷い込んだ少女が、自分の力で故郷へ帰る物語。
[作品の設定]:異世界、魔法や奇怪な生物が存在。
[作品の狙い]:自己成長と冒険の精神。
[作品の中で起きる出来事]:
主人公は異世界で仲間を集め、冒険を通じて自分の力を引き出す。最終的に、異世界の王を倒し、帰還する方法を見つける。

4本目は異世界もの。主人公である少女の成長に重きが置かれていて、なんとも骨太なフィクションの予感がします。「仲間」「冒険」「成長」がてんこ盛りのジュブナイル文学でしょうか。快活な少女が剣を振るうアクションものが脳裏には浮かびます。


アイデア 5

[作品のあらすじ]:小さな田舎町で、幽霊が引き起こす不可解な事件を解明する。
[作品の設定]:現代の田舎町、幽霊や怪奇現象が存在。
[作品の狙い]:恐怖とミステリー、そして人間関係の深掘り。
[作品の中で起きる出来事]:
主人公は、町で次々と起こる怪奇現象を調査する中で、幽霊の正体とその背後にある悲劇的な過去を発見する。町の人々の協力を得て、幽霊を成仏させる方法を見つける。

ここまでSF系とファンタジー系が交互に出力されていましたが、ここにきてホラーです。現代の小さな田舎町が舞台とのことで、ちょっぴりスティーブン・キング風でしょうか。主人公が町の過去を明らかにし、町の人々と事態を解決するようです。


さて、ここまでなかなか悪くない出力が得られましたが、逆にいえば社会の平均に近い回答に終始してしまっているようにも思えます。

そこで少しプロンプトを手直ししてみました。

プロンプトその2

以下が若干修正したプロンプトです。

あなたは奇抜で大胆な発想と、ユニークなアイデアで人気を集める小説家です。これからいくつかのアイデアとストーリーを考えてもらいます。よろしくお願いします。

以下の書き方を参考に、作品の構想を考えてください。
[作品のあらすじ]、[作品の設定]、[作品の狙い]については50文字程度で書いてください。
[作品の中で起きる出来事]については100文字程度で書いてください。
ジャンルやテーマの指定は特にありません。

#書き方
[作品のあらすじ]:
[作品の設定]:
[作品の狙い]:
[作品の中で起きる出来事]:

ほんのわずかに書き足しただけですが、結果は……



作品1

[作品のあらすじ]:未来の日本、地下都市に住む少年が地上の真実を追う冒険
[作品の設定]:未来の日本、地下に隠された巨大な都市、貧困と権力が交錯
[作品の狙い]:社会の闇と希望を描く
[作品の中で起きる出来事]:主人公は地下都市の謎を追う中、反抗組織と接触し、地上への出口を探す冒険に巻き込まれる。最終的に地上に出たとき、驚くべき真実が待っていた。

まず、前半と違って「作品」という見出しとともに回答が出力されるようになりました。未来の日本に巨大な地下都市が広がっているという設定も、驚くべき世界の真実も、どちらも興味をそそられます。地下都市と世界の真実の設定次第では、ディストピアにもサイバーパンクにもポストアポカリプスにもなりそうな気がします。



作品2

[作品のあらすじ]:異世界に転生した女性が魔法の力を持つ王国を救う
[作品の設定]:中世風のファンタジー世界、魔法と騎士が存在する王国
[作品の狙い]:自己発見と成長をテーマに
[作品の中で起きる出来事]:主人公は異世界で魔法の力を覚醒させ、王国の危機に立ち向かう。彼女は新たな仲間と共に冒険し、王国の内乱を終結させるための鍵を見つける。

お次は異世界転生ものです。SF系かファンタジー系になりやすいのはプロンプトの影響でしょうか。転生先で魔法の力に目覚め、王国の内乱を終結させるとのことで、これもなかなか骨太な作品になる気がします。



作品3

[作品のあらすじ]:時間を超えて愛を探す女性の物語
[作品の設定]:現代と過去を行き来するタイムトラベルラブストーリー
[作品の狙い]:愛の永遠性を描く
[作品の中で起きる出来事]:現代の女性がある日、過去の時代にタイムスリップし、そこで運命の人と出会う。彼女は現代に戻る方法を探しつつ、過去の世界で愛を育むが、戻る決断を迫られる。

ここにきてラブストーリーが出力されました! しかもライムトラベル。 「戻ってしまった過去で」「現代へ戻る方法を探しつつ」「その時代の相手と恋に落ち」「現代に戻るか戻らないかが問題になる」という構造、実は『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3』なんかとも近かったりします。



作品4

[作品のあらすじ]:宇宙船での孤独な旅がもたらす人間の心理変化
[作品の設定]:広大な宇宙を航行する一人の宇宙飛行士
[作品の狙い]:孤独と人間の内面を探る
[作品の中で起きる出来事]:主人公は故郷から遠く離れた惑星に向かう途中で、孤独と戦いながら自分自身の過去と向き合う。途中で遭遇する奇妙な現象が、彼の心理をさらに揺さぶる。

孤独な宇宙航行ものです。「途中で遭遇する奇妙な現象が、彼の心理をさらに揺さぶる。」という展開が気になります。どことなく、本格的なSFのにおいがします。



作品5

[作品のあらすじ]:動物たちが支配する世界での人間の奮闘
[作品の設定]:動物たちが知性を持ち、人間が少数派となった未来の地球
[作品の狙い]:自然と人間の関係を再考する
[作品の中で起きる出来事]:人間の主人公は動物たちの社会に順応しつつ、人間の権利を取り戻すためのレジスタンスを結成。動物たちとの対話と戦闘を経て、共存の道を模索する。

お次は知性を持った動物ものです。少数派となった人類はレジスタンス活動をしつつも、共存の道を模索するとあるので、とにかくハッピーエンドを迎えてほしい一作。


(まとめ)

もっと荒唐無稽でメチャクチャな出力結果だったら、安心してゲラゲラ笑えたのですが、一応はちゃんとした回答が出力されるという結果になりました。
「奇抜で大胆な発想と、ユニークなアイデアで人気を集める」という一文を追加した方がやや既視感があるアイデアになったのも、「人間社会では何が奇抜でユニークと言われているのか」を学習しているからかもしれません。



後日、Claude 3でも同様の実験を行う予定です。



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