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「くらしてん」

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「くらしてん」は、様々な地域にくらす人の何気ないくらしを記録しているメディアです。noteでは記事のあとがき、暮らしにまつわるあれこれを話すpodcastの話などを綴っています。
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#建築

反建築のものづくり:アゲイシさんのあとがきインタビュー②/「くらしてん」ラジオvol.12

こんにちは。podcast「くらしてん」ラジオ、3月に公開した東京在住アゲイシさんのあとがきインタビュー後半をアップしました。 後半は、聞き手のyomeが印象に残った2枚目の写真、 写真スタジオの内装を手伝っている時の風景について聞きました。 記事のインタビューで 「これまで学んでいた”削ぎ落す”建築とは真逆な装飾の仕事だけど、 楽しいというのが覆しようのない事実」 という言葉が建築業界外のyomeには印象的だった1枚でした。 podcastでは同じ建築業界に携わるotto

違和感を浄化すること

最近、私たち夫婦で主催している"くらしてん"というメディアのサイトリニューアルに向けて、このメディアを始めた頃のことを振り返ることが多くある。 このメディアを始めたきっかけやその頃に考えていたこと、そして自分自身のくらしに対して感じていたこと。自分の書いた文章をよみかえすと、不満たらたらで、いかにも自分らしい文章だなと思う。 そして、自分の文章を改めていくつか読んでいると、"違和感"という言葉を多用していることに気付く。 * 高校まで過ごした函館という街に対する違和感

有名であることへの違和感

サイトをはじめて1年近く経つのだけど、最初は取材させてくれる人を見付けるのも大変だった。 ある人には、 自分はほんとにただのサラリーマンだから ということで断られた。 いや、普通の人のくらしを載せたいんですよ といったのだけど、なかなか理解してもらえなかった。 そのほかにも、自分の地味なくらしをサイトに載せることのなにが地方創生になるのかとか色んな反応があった。 というか、あやしい宗教かなにかだと思われていたと思う。 会ったこともない夫婦が人づてに、いつものくらしを写真

“都会と地方、どっちも良い”という価値観

1年半ほど前から、人のくらしを追うくらしてんという風変わりなサイトを運営している。 私は普通の会社員なので(しかも結構堅めの会社で)、サイトでやっていることとのギャップがすごいなと思いつつ、この2足の草鞋感が自分としてはちょうどいい。 もともと学生の時も、研究に、バイト、ボランティア、イベント運営と何足か草鞋を履くのが好きだったが、それは自分のしたいことを全部やりたい、というある種のエゴからきていた。 それに対して、今の2足の草鞋に対する心地よさは、自分のカードを1つではな

家と会社のあいだにあるもの

函館で高校まで過ごして実家を出てから、もう何度引っ越しをしたかわからない。けれど、何度繰り返したとしても引っ越しは、いつまでも、なにをするよりもわくわくする。 まず、物件情報を見るのがものすごくそそられる。僕が建築設計の仕事をしているからかもしれないけれど、間取り図をみると、ここになに置こうかとか、ここは読書部屋にしようとか、いつまでも空想が止まらない。 実は、僕の間取りフェチは、小学生のとき自分の部屋を与えられて以来続いている。思えば小さい頃から部屋の模様替えを異常な頻

「くらしてん」、noteはじめます。

はじめまして。katoottoといいます。 東京で建築の仕事をしながら、会社に勤める妻と二人でくらしています。 私たちは東京でのくらしに思うところがあって、一年半ほど前に「くらしてん」というサイトを立ち上げました。 このサイトでは、いろんな地域に住んでいる人に”写ルンです”で自分のくらしを撮ってもらい、その写真を見ていくことで、くらしを疑似体験していくというスタイルをとっています。 そこでは、通勤の風景、お昼休みの仕事仲間との時間など、普段のくらしのなかにある何気ないシーン