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「くらしてん」

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「くらしてん」は、様々な地域にくらす人の何気ないくらしを記録しているメディアです。noteでは記事のあとがき、暮らしにまつわるあれこれを話すpodcastの話などを綴っています。
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#写ルンです

"くらしてみたあとに" タカハシさん/北海道旭川

自分らしく心を休められる場所 その人には、その人らしくいられる場所というのがある。 働く場所、学ぶ場所、遊ぶ場所、・・・ みんなそれぞれ自分らしくいられる場所を選び、それらを繋げあわせながら、日々をくらしている。 最近、"自分らしく働ける場所"という言葉が、よく聞かれるようになった。 だけど、"自分らしく心を休められる場所"というのはどうだろうか。 とても大切でありながらも、おそらくあまり意識されていないだろうと思う。 * タカハシさんは、とても正直な人だ。 彼女がなぜい

"くらしてみたあとに" トクダさん/富山県朝日町

あたりまえの世界から漁師へkatoottoです。 今回は、富山県朝日町で、漁師をしているトクダさんのくらし。 トクダさんは、大手自動車メーカーのお膝元である豊田市で生まれ育ち、高校卒業後はなんの疑問もなく自動車関連会社に就職しました。 そこで、ストレスフルな日々を過ごした後、30歳を契機に漁師になることを決意して富山県朝日町に移住しました。 あたりまえのように企業に就職をした彼が、その後漁師になる経緯は、自分と重なる部分も多く、考えさせられるインタビューでした。 シンプ

"くらしてみたあとに" サカモトさん/富山県朝日町

katoottoです。今回は、神奈川と富山で二拠点生活をするサカモトさんのくらしです。 二つのくらしの振り幅サカモトさんは、大学の時に富山県朝日町のまちづくりに関わりはじめた。そして、そこで出会った町の人たちとのふれあいの中で、"この人たちと一緒に仕事をしたい"と思うようになり、 朝日町のまちづくりをしている会社に就職し、この町に関わり続けている。 つまり、好きな人と働くという選択をした。 言葉にすると至ってシンプルな動機ではあるものの、一般的な"就職活動"のイメージと

"くらしてみたあとに" ジョン・グアンチョルさん/東京都日野

katoyomeです。今回の記事は東京の日野在住のジョンさんのくらし。インタビューをするなかで、感じたことを書きたいと思います。 ジョンさんの活動はとても多岐にわたっている。 フォトスタジオの経営にカメラマン、大学院生、週に1回はボクシングで汗を流し、ときにはボランティアで海外にも行く。 これまでくらしてんに出ていただいた方々でも、ジョンさんと同じように様々な活動をしている方もいたのだが、ジョンさんの場合は動と静という感じで、外に発散していることと内側に吸収していることの両

"くらしてみたあとに" ハギワラさん/岩手県陸前高田

katoottoです。岩手県陸前高田でくらすハギワラさんにインタビューをしながら感じたことを書きたいと思います。 学童保育、焼きいも屋さん、スノーボードのインストラクター、猟師、・・・ 職業はなんですか? いつものインタビューと同じ質問をしたところ、それに対しての答えが、想定していたものを超えて多すぎる。 普通、副業をしているにしても、2つか3つなのだけど・・・ しかも、それぞれの職業がバラバラで、脈絡がなさそう・・・ よくわからないないまま、 そんなに色々やっていて

"くらしてん"、note公式はじめます。

こんにちは。 この度、くらしてん公式アカウントを作りました。 これまでは、メンバーのアカウントで、それぞれくらしてんにまつわることを記していましたが、これからここにまとめていければと思います。 * 下記のnoteは、"わたしたちがなぜ、くらしてんをはじめたのか"を記したものです。立ち上げ人のkatoottoがくらしてんを始めた経緯、くらしてんを通じて考えていきたいことなどをまとめています。 是非ご覧ください。

"編集のあとで" kurashi024

1月の中旬頃に山梨市に住むオガタさんの記事を公開しました。 大学卒業後すぐに神奈川県から山梨県に移住して、農家さんや作物のことを発信しているオガタさん。 実はこの編集後記を書いているミウラの友人で、山梨市に移住する前から知っています。 やりたいことができる、くらしの余白 オガタさんは農家さんから「手伝ってほしい」と声をかけてもらい、休みの日には農家さんの農作業のお手伝いやカフェのお手伝いをしている。彼女自身も「趣味は農作業!」と言ってしまうくらい、黙々と農作業のお手伝い

くらしてんメンバー旭川出身のはじめくんのこと

こんにちは。もう8月も終わり。この間年が明けたと思ったら早いもので…。9月の記事はすでに校了して、あとは公開を待つのみ。毎回毎回考えさせられることが多いけど、今回も考えさせられる”くらし”でした。9/1公開なので、またシェアします。 今回はくらしてんのメンバーについて、ちょっと話したいと思います。私のプロフィールに「ottoとサイトをやっている」というふうに書いていますが、他にもメンバーがいて何人かで運営しています、実は。そのなかでも古株なのが、北海道の旭川出身、今は仕事の

自分のくらしを"くらしてみる"

わたしたちのサイトでは、 色んな地域にくらす方に、その人目線の写真を撮ってもらい、その写真をもとに記事化することで、サイトを訪れた人に"くらしを疑似体験"してもらうという試みをしている。 詳しくは↓ 色んな地域、職業の方に協力頂いて記事にしているのだが、私たちメンバー自身のくらしも同じように記事化して公開するようにしている。 これは、ひとつにはメンバーの自己紹介的な意味合い、 そしてもうひとつは、写真撮影から記事公開までにどんなことが起こりうるかを自分たちで実際に体験

“都会と地方、どっちも良い”という価値観

1年半ほど前から、人のくらしを追うくらしてんという風変わりなサイトを運営している。 私は普通の会社員なので(しかも結構堅めの会社で)、サイトでやっていることとのギャップがすごいなと思いつつ、この2足の草鞋感が自分としてはちょうどいい。 もともと学生の時も、研究に、バイト、ボランティア、イベント運営と何足か草鞋を履くのが好きだったが、それは自分のしたいことを全部やりたい、というある種のエゴからきていた。 それに対して、今の2足の草鞋に対する心地よさは、自分のカードを1つではな

家と会社のあいだにあるもの

函館で高校まで過ごして実家を出てから、もう何度引っ越しをしたかわからない。けれど、何度繰り返したとしても引っ越しは、いつまでも、なにをするよりもわくわくする。 まず、物件情報を見るのがものすごくそそられる。僕が建築設計の仕事をしているからかもしれないけれど、間取り図をみると、ここになに置こうかとか、ここは読書部屋にしようとか、いつまでも空想が止まらない。 実は、僕の間取りフェチは、小学生のとき自分の部屋を与えられて以来続いている。思えば小さい頃から部屋の模様替えを異常な頻

「くらしてん」、noteはじめます。

はじめまして。katoottoといいます。 東京で建築の仕事をしながら、会社に勤める妻と二人でくらしています。 私たちは東京でのくらしに思うところがあって、一年半ほど前に「くらしてん」というサイトを立ち上げました。 このサイトでは、いろんな地域に住んでいる人に”写ルンです”で自分のくらしを撮ってもらい、その写真を見ていくことで、くらしを疑似体験していくというスタイルをとっています。 そこでは、通勤の風景、お昼休みの仕事仲間との時間など、普段のくらしのなかにある何気ないシーン