家と会社のあいだにあるもの
函館で高校まで過ごして実家を出てから、もう何度引っ越しをしたかわからない。けれど、何度繰り返したとしても引っ越しは、いつまでも、なにをするよりもわくわくする。
まず、物件情報を見るのがものすごくそそられる。僕が建築設計の仕事をしているからかもしれないけれど、間取り図をみると、ここになに置こうかとか、ここは読書部屋にしようとか、いつまでも空想が止まらない。
実は、僕の間取りフェチは、小学生のとき自分の部屋を与えられて以来続いている。思えば小さい頃から部屋の模様替えを異常な頻