ハードディスクから録画ファイルを消せない『映像の世紀バタフライエフェクト』
1週間分のTV番組を録画予約する。
『見るかも』『念のため』が含まれており、けれど人生は限られているので、実際に観るのは3割ぐらい。
数か月して『たぶん観ないな』というデータはハードディスクから削除する。
観た番組も基本的に即・削除する。
けれど、数少ない『保存版』は消さない。
その『保存版』ですが、ドラマにはないですね。
やはり、『もう1度観るかも!』の
① ドキュメンタリー
② 科学and/or健康系
のいずれかです。
知人が制作に関わった教育関連の番組も保存している。
その中で、異常に多いのが、
NHK『映像の世紀バタフライエフェクト』
この番組は音楽(加古隆作曲の『パリは燃えているか』)の効果も素晴らしい。
戦車の砲撃、そして、戦火の中、逃げ惑う人々にかぶせてこのテーマ曲が流れる。
ハードディスクに保存したファイルをたどってみたら、とても多い(新しいものから並べてみた)。
その中ではっきり記憶に残っている作品を太字化した:
・田中角栄 列島改造の夢と転落
・地球破壊 人類百年の罪と罰
・竹のカーテンの向こう側 外国人記者が見た中国
・9.11が変えた世界 運命の3人
・ビートルズの革命 そしてルーシーは宇宙を行く
・ビートルズの革命 「のっぽのサリー」の奇跡
・ベトナム戦争 マクナマラの誤謬
・独ソ戦 地獄の戦場
・大東亜共栄圏の3年8か月
・ベルリン 戦後ゼロ年
・満州帝国 実験国家の夢と幻
・戦争の中の芸術家
・「ブルース・リー 友よ 水になれ」
・「ナチハンター 忘却との闘い」
・「世界を変えた ”愚か者” フラーとジョブズ」
・「ソ連崩壊 ゴルバチョフとロックシンガー」
・「ルーズベルトVS リンドバーグ大戦前夜の大論争」
・「9.11 同時多発テロへの点と線」
・「映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突」
・「中国 女たちの愛と野望」
・「難民 命を救う闘い」
・「ヒトラーVSチャップリン 終わりなき闘い」
・「スターリンとプーチン」
・「ベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生」
結果として太字が多いのは、独裁者や軍国主義国家が引き起こす悲劇に関わる回に集中しています。
(田中角栄の回は例外で、最も新しいこと、石原慎太郎の『天才』を読み、深く感銘を受けたからでしょうか)
『バタフライ』シリーズの前の『映像の世紀』シリーズも、それに続く『新・映像の世紀』シリーズのファイルもいくつか残っています。
その中では
・「JAPAN~世界が見た明治・大正・昭和」
・「民族の悲劇果てしなく~絶え間ない戦火 さまよう人々」
・「独立の旗の下に アジアは苦難の道を歩んだ」
・「ヒトラーの野望~人々はナチスに未来を託した」
こう見ていくと、「独裁者」と「(宗教原理主義を含む)ナショナリズム」が大きな災厄の源になっており、けれど、繰り返し、人びとは他国を侵略して領土を広げたり回復したりする政治リーダーに(その時は)喝采を送っていることがわかります。
アレクサンダー大王にちなむ名前を付ける欧米人は少なくなく、この国でも豊臣秀吉は英傑とされ、ネオナチは亡霊のように現れる。
おそらくは、ホモ・サピエンスの遺伝的特質であり、ホモ・サピエンス以上に脳が大きく知的ではあったが滅んでいったというネアンデルタール人には無かった形質(『言語』と『虚構を信じる力』)と関わっているのでしょう。