前を向けない。後ろめたい。横を見れば彼らがいた。

大声で泣き出したいよ　
慣れてなくてうまく出来ないよ
嫌いな世界と一緒に　
自分まで嫌わないように

中学生の頃BUMP OF CHICKENに出会った。
物理的に出会った訳ではなく彼らの音楽に出会ったのだ。

思えばこの頃からROCKを聞くようになった。

偉人の名言や先生の言葉、
先輩方の説教は心に何も響かなかった。

でも彼らの音楽に出会うことで、
音楽の力、音楽の中で語られる力に強く感動したことを覚えている。

前を向かせるだけが音楽じゃない。
背中を押されるだけが音楽じゃない。
楽しいだけが音楽じゃない。
悲しいだけが音楽じゃない

音楽を聴く時は大体一人でいる時だ。
孤独と向き合っているときだ。

そんな時に僕が求めている音楽は
前を向かせてくれる曲ではなかった。

孤独で、
寂しくて、
押しつぶされそうな時に、

そんな時に
ただ隣に
僕の隣で寄り添ってくれる音楽だった。

誰かを支えるのは
手を差し伸べて引っ張ってくれるリーダーや、
背中を押してくれる仲間だけではない。

下を向いた時、
人生に前向きになれない時に

横を見たときに寄り添ってくれる彼らもまた、
人を大いに支える力があることを知る。

パワーオブミュージック。
音楽の力。

だからこれからも、
これ以上持ちこたえられないと感じる時は
暗がりにいると感じる時は
ただ歌を歌うんだ。