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『ヲタク』こそ結婚せねばならない理由

 「生涯未婚率」が年々増加傾向にある。

 田舎だと…「結婚しないといけない!」という同調圧力みたいなものが昔はあったが、俺の同級生(オッサン・オバサン)とかの世代でも結構な人が未婚だと知って驚いたものだ。

 昔は未婚の男女をとっ捕まえて「あんたたち、結婚しなさい!」みたいに引き合わせる「お見合いババア」と言われたお節介なおばちゃんがいたものだが。
 今は「結婚するもしないも、本人の自由」な風潮がすっかり幅をきかせ、「お見合い結婚」をする人は(ほぼほぼ)見当たらない世の中となっているのではないだろうか?

 その代わり「出会い系サイト」から始まり、現在は「マッチングアプリ」がメチャクチャ普及したよね。
 しかしながら、そんな「AI」や「ITテクノロジー」を駆使しても、生涯未婚の男女が増えているっていう…マッチングアプリの恩恵を受けているのは、ごく一部の「遊び人」と「ガチな人々」のようだ。


 で…最近思うんだけど。

 のだと。

 少し前、同性愛カップルに対し「生産性がない」と言って大炎上した政治家がいたが。

 それよりもっと…「これってどうなの課?」という案件も発生したりしている。
 それが…

初音ミク(人形)との結婚


 だ。

 そりゃ、母にも妹にも理解してもらうのは厳しいだろう。
 先述の政治家の暴言の「生産性」どころの話じゃない”別次元”にいっちゃってる。


 でだ…。
 この初音ミクと結婚した男性が亡くなったら、この【嫁】はどうなるのか?
 おそらく

粗大ごみとして捨てられる


 だろうね。
 だって、本人しか価値を見出していない代物だし。


 まぁ…正直、人形ぐらいならいいかもしれない。
 それよりも、「もっと貴重な品々」が「粗大ゴミ」として捨てられてしまう可能性が今後出てくると思う。

 例えば「ポケモンカード」で例えれば分かりやすいのかな?
 本人コレクターが給料を投じて集めた数百円から数万円のカード。
 中には「億の値がつくカード」なんてのもある。

 しかし!!
 その価値が分からない家族・親族からすれば「ただの紙」にしか見えない。
 ゴミとしか思ってないし、家に置いておくのは邪魔だから捨ててしまおう…となるのは必然だと思う。

 こうして、我々の知らないところで、マニアからすれば数万〜数百万出しても手に入れたい代物が処分されているんだろうな…と。
 現在進行系で。


 俺が思うに、その自ら集めたコレクションの流出を防ぐのが「家族(子供)」ってわけだ。
 ぶっちゃけ、叔父(伯父)さんや叔母(伯母)さんが大切にしているコレクションって、あまり思い入れがない人物だから、相当な貴重品じゃないと「保存しておこう!」ってならないはず。

 が!! 父親・母親の場合なら

「これはお父さん・お母さんの形見だから」

 と、集めたコレクションを守ってくれる可能性が非常に高くなる。
 すくなくとも、息子・娘…ギリギリ孫の世代ぐらいまでは。


 世界一とも言われる原信太郎氏が製作・所蔵した鉄道模型と鉄道関係のコレクションは、親族がその価値を十分に理解していたがゆえに博物館が作られそこに所蔵されている。

 自分が集めたコレクションを博物館化して展示して…とまで展開するのは稀なパターンだと思うが。
 こうして希少なコレクションが守られるのは家族の努力なのだと、個人的には思っている。


 そこで最初の話に戻ると…。
 家族もいない、独身生活を満喫中という保存癖のある人コレクター

せっかくコレクションしても、自らの死後は「ゴミ」として処分されるだけだよ?
そんな「ゴミ」となるものに生きている間のお金と時間をかけていいの?

 と、自分に問いかけてみよう。

 俺で言うなら「バラエティ番組のコレクション」だ。
 1枚・約100円のブルーレイディスクにずーーーっとテレビ番組を録画・保存し続けているが、多分、その番組の価値を理解してくれる人が親族はいない。
 俺が孤独死してしまったら、きっと捨てられてしまうだろう。

「そんな未来が行き詰まっているコレクションのために、お金と時間をかけていていいのか?」

 これ、最近わりとガチで自問自答しながらダビング作業している(苦笑)。

 ちなみに…ブルーレイディスクだけで約4000枚。
 押入れにはビデオテープが1000本以上眠っている。


 故・飯島愛さんのホームページですら…。
 親族の判断で【デジタル遺品】すら残してもらえないような時代。
 ネットにある…こうした【note】のページ(アカウント)も、やがて「@年間ログインのないやつは削除」となる時代が来るだろう。

 そうした状況の中で、やっぱり頼れるのは手間暇と愛情をかけて育てた自らの子供しかいない。
 血の繋がっていない他人にコレクションの価値を分かってもらうには難しムリゲーすぎる。

 なので、ヲタク(オタク)だから…非モテだから結婚は仕方ないと諦めるのではなく、ヲタクこそ結婚しないと、その生涯かけて集めたコレクションはヤバいよ…という持論。


「生きている間で楽しめるからいいじゃん!」と思うか?
「できれば(死後も)残して守ってもらいたい!」と考えるか?

 後者であるなら、恥も外聞もかき捨てて伴侶となる相手を見つけた方がいいんじゃないだろうか?

 自分が集めた貴重なフィギュアや漫画本が、『ブックオフ』に陳列されている日もそう遠くないはずである。




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