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歯医者にいったきり帰ってこなくなったカナダ人体操コーチの話

これはカナダで体操を指導していたときのこと

私は12歳の男の子のグループをカナダ人コーチであるヒュウと一緒に教えていました。

彼はカナダ体操のナチョナルチームメンバーであり世界選手権にも何度も出場しています。メキシコ人とカナダ人のハーフであり、いつも愛らしい笑顔(30代前半)とユニークなジョークでみんなのムードメイカー的な存在でした。

そんな彼がアシスタントコーチとしてまだうまく英語をしゃべれていなかった私を助けてくれると聞いたときはとても光栄でした。だってカナダ代表ですよ?国を背負っるんですよ?普通に考えたら私がアシスタントコーチになった方がいいと思えるよな状況ですよね


当然消えたヒュウ

あれは試合シーズンに向けて練習を始めた11月ごろのこと。ヒュウから練習10分前にメッセージが入りました。


ヒュウ 「歯が今朝から痛いので歯医者に行くから仕事行来れないと思う」


練習が始まるのが夕方の4時30分

いやいや、今朝から歯が痛いならもうちょっと早く連絡してよ!!と思いつつもその日は一人で指導しました


翌日

ヒュウは体育館に姿を表しませんでした。無断欠席だと思い怒った私はボスのところに文句をいいにいきました(わら

そしてボスがヒュウに連絡、しかし彼から返事は帰ってきませんでした、、、


1週間後

ついにヒュウから連絡がきました。私はずいぶんと頭にキていたので、なんで1週間も無断欠席をしたのかについて問いただします。


ヒュウ 「えっ!?言ってなかったっけ?歯医者に行くって言ったよね?」

私 「歯医者に行くから今日の仕事は休むとは行ってた!でも1週間も来ないとは聞いてない!今日こそはちゃんと仕事来てくれ!!」


困ったような声を出しているヒュウ、そして


ヒュウ 「ごめんシュン、今日は仕事には行けない、たぶん2週間後ぐらいには帰れると思うから」


んっ?帰れると思う?っていうか2週間後?


私 「ちょっと待って、今どこにいるの?」

ヒュウ「そうだね、たぶんシュンには言ってなかったけど今メキシコに来てるんだ」


メキシコ!!


そうなんです。メキシコだと安く歯の治療ができるからといってメキシコに行ってたんです!そりゃ体育館来れないわ😭

っていうか歯医者に行くのに違う国に行くっていう発想がなかった!!

もう怒る感情よりも驚きがまさってしまって結局は何にも言えない自分がいました。


このことから学んだこと


このことから学んだことかたくさんあります。


1、移民の国カナダではいろいろな文化が混ざっているのでカナダでは想定外のことが多々起きるということ

2、アシスタントコーチ(部下)と一緒に働くうえで、彼らが今どのような状態でどこにいるのかを把握しておくことの重要性(コミュニケーション)

3、わざわざメキシコにまで行って歯を治療する男がいるということ


などですかね。三つ目に関してはもうスケールの違いを理解するしかありません(わら

これは体操の指導だけではなく仕事全般で言えることですが、一緒に働いている人たちとのコミュニケーションをしっかりとる事によってこういった


1、予定外の問題を回避する

2、パフォーマンスの向上


などの効果が得られるということと、これはグループとして働くときに最低限必要なことだと思います。

体操の指導者として、指導者、選手、保護者、全てのコミュニケーションを円滑に行う事によってより良い練習環境が作れると思います。


まとめ

こういった想定外の問題が起きるのは結構好きです。なんか面白いですよね🤣

ですが次にそういった部下や同僚にあったときにメキシコにいく前に事前に止める、または代わりのコーチを準備させられるようになっていきたいですね

はい、そんな感じでカナダの面白い話でした



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