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機械仕掛けのコウノトリ 47

第1話

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 テレビの前に倒されていた小さな写真立てを戻すと、そこには宏人の不器用な笑顔と和人の真っ白な歯を見せる笑顔が映り、端には私も見切れて口角を上げていた。

もう五年見ていないはずのその映像は、夢や一瞬の気の緩みで見えた思い出と何一つ変わることはなかった。

部屋の中に膨張した空気が突然同居を始めたように、肌は熱くあらゆるものが近くにあるように感じられた。

人形に魂を宿したルビーをはめ込んで命をあたえられたような。見えている景色が変わるようだった。

私はまたあの子達の親になることができる。その確かな可能性と世界からの承認が私の目に映る景色を変えていた。

ケータイの中には職員に聞いたことがメモ帳に箇条書きで書かれ、私なりの答えをその中に記している。

何パターンも解答例が書かれたそれに対して、まだ私の中で納得のいく答えは出きってはいない。

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