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サンプリングの力を教えてくれた曲 2pac - Do For Love

2pac死後の6作目 R U Still Down? (Remeber Me)に収録された曲 Do For Love。UKのアーティストSBTRKTのEarth-Thing Radioにてピックアップされていたのが僕とこの曲との出会いだ。(SBTRKTについての記事はこちら)

サンプリングとはHip-Hopにおいて既存の曲の全部又は一部を切り抜き、テンポを変えたり切り貼りしてまた新しい曲を作るという表現手法。この曲ではBobby Caldwellの名曲What You Won't Do for Loveがサンプリングされている。

当時Hip-Hopはあまり聴いていなく、原曲の方を先に知っていた僕にはDo For Loveが新鮮に感じた。テンポを上げた元ネタのメロディーと歌声、強めのベースとキック、その上に2pacのラップが乗る。

元ネタの歌詞は気にせず純粋に音だけサンプルする事も多々あるのだが、Do For Loveに関して言えばタイトルに見られる通り2pacの視点から彼の愛が語られているのもポイントだ。

サンプルを基に作られたDo For Loveはまた別の曲へと進化していく。

以下はアマチュアのプロデューサーが今は亡き歌姫Aaliyahの名曲Rock The BoatとDo For Loveをマッシュアップした曲だ。本当に良い曲なのはもちろん、若くして亡くなられた才能溢れる2人の事を思うと込み上げてくるものがある。*Aaliyahとダンサー達はこのMusic Videoの撮影の帰りのジェット機事故により亡くなり、2pacもLas Vegasにて襲撃を受け命を落としている。


音楽は繋がっていく。

音楽を聴いたり探したりしていると、点と点が線で繋がる瞬間がある。サンプリングはそれを体現したかのような表現方法だと思う。過去に生み出された曲を現代に持って来て料理する、そうして新しく出来た曲はまた誰かの手によって作り変えられる。そうやって点どうしが繋がり、新しい物が作られ、文化は更に密になっていくのだろう。


P.S. 原曲のWhat You Won't Do for Loveは他の曲にサンプリングされるのはもちろん、最近になってLAベースのアーティストSnoh Aalegraにカバーされるなど時代を超えた名曲だ。


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