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自分の中のElectronic Musicを書き換えた SBTRKT - Never Never

僕が音楽をちゃんと聴き始めて最初に出会ったジャンルはその頃大流行していたEDMだ。流行りに漏れずAvicii, Martin Garrix, Hardwell等のヨーロッパ勢に魅了された。その頃はメロディックな歌ものの曲もあったが 、もっぱらイントロ、ビルドアップ、ドロップの大味なスタジム用ミュージックが主流だった。DrakeのNothing was the Sameなんかを友達に勧められたのを覚えているから2013年頃の話だ。

そんな時に父のラップトップで夜中、Youtubeでディグしていた時に出てきたのがこの曲だ。不気味な雰囲気漂うどこかの原住民の様なジャケ写のサムネを恐る恐るクリックしたのを覚えている。(Artwork by A Hidden Place)

その頃、大味なEDMこそがElectronic Musicであると信じていた僕には衝撃だった。聴いたことのないシンセサイザーの音色とドラム(パターン)、エコーの効いたSamphaの悩まし声、後半でのお互い共鳴しあうかのように勢いを上げていくトラックとボーカル。自分の中でのElectronic Musicの定義を塗り替えられた瞬間だった。

その後、その夜の興奮をまた追い求めるかのように僕のYouTubeディグの日々が始まった。その頃からのPick-upを以下に簡単に纏めてみた。

  • Mount Kimbie - Before I Move Off

  • Lapalux - Sum Body

  • James Blake - CMYK

  • Burial - Archangel

相方SamphaとSBTRKTの現在の活動 (2023)

SBTRKTの初期はほぼSampha (UK)との二人三脚だった言っていいほどだ。
SBTRKTのアルバムの数曲には必ず彼がフィーチャーされ、ライブも2人で行ったりしていた。そんな彼も先述のDrakeのアルバムでPick-upされたり、自身の1stアルバムの成功を経て、Kendrickの最新アルバムにもフィーチャーされるまでになってしまった。

SBTRKTはというと、2016年の3rdアルバム以降あまり動きがなかったのだが、最近になりシングルをリリースしたり、インスタでの7年ぶりのライブ再開の宣言投稿を見ると今年は彼の精力的な活動に期待ができそうだ。一ファンとして、時間を置いてパワーアップした彼のクリエイティブにまた触れられると思うと興奮が抑えられない。


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