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中小企業診断士は経営のプロ、ではない。

こんばんは。社会起業家/中小企業診断士の浜俊壱(shun1.hama)です。
このnoteでは、
「社会起業家/中小企業診断士っていいですね。」

「どうやったら独立できるんですか?」
「どうやったら経営は上手くできるんですか?」
「何をどういう風に考えているんですか?」

と、よく聞かれることを
自分の人生の棚卸し日々考えていることの言語化を通してお伝えしていきます。

毎日noteを書き続けて、今日で179日目。3,000日チャレンジ達成まで残り2,821日。
どれだけやっても終わることのない仕事量を前にして、時間の使い方を間違えると爆死してしまう状況。気が抜けません。
はじめましての方はこちらもご覧ください↓↓

さて、本日のテーマは「中小企業診断士は経営のプロ、ではない。」です。早速書いていきたいと思います。

中小企業診断士は経営に関する知識を持っている。

中小企業診断士という呼び名はまだまだ認知度が低いなぁと感じて久しいです。そして、ようやく名前を知っている方に出会っても誤解をされている方が多いです。

というのも、「中小企業診断士って補助金申請のプロなんでしょう?」と言われることが往々にしてあるからです。

補助金申請のプロ。
これは診断士ではなくても、補助金業務に携わって研鑽を積んでいる人たちは須らく、補助金申請のプロだと思います。

そもそも、中小企業診断士の試験過程に、補助金申請をするための実技などの試験はありません。
(中小企業政策という科目での筆記試験は若干あります)

ですので、中小企業診断士だから補助金申請と結びつけるのは危険であると言えます。

では、なぜ、世間的な認知が補助金のイメージなのか。
それは、補助金申請を行う際には、計画書を提出することが求められることに関係しています。

単純に言うと、この機械がほしいから、補助金使いたい。ということだと、補助金獲得はできません。

そうではなく、事業背景や顧客ニーズ、現在の課題や補助事業の前後におけるインパクト、売上増の見込み等を補助金の計画書でロジカルに説明する必要があります。

このロジカルに文章と数字を使って計画を立てるということは、診断士の二次試験に似ています。

そのため、事業計画書を作成するという能力は診断士の資格保有者との相性が良いのです。

これが補助金申請を診断士がしがちで、世間的なイメージが診断士=補助金申請となっていることの要因だと私は捉えています。

中小企業診断士は経営サポートのプロである。

そもそも、中小企業診断士は経営のプロと言えるのでしょうか?

私の考えは、「NO」です。
理由は、経営のプロではなく、経営をサポートするプロが診断士だからです。

経営知識を有していて、客観的な視点で事業課題が把握できるチカラには診断士は長けています。

ですが、実際の経営にとって必要なチカラは、INPUT以上のOUTPUTを生み出すチカラだったり、人を動かしたりする能力だったりします。

このようなスキルは、診断士試験では習得ができません。
これが、診断士は経営のプロではなく、経営サポートのプロである所以です。

では、経営のプロになるにはどうしたらよいのでしょうか?

経営のプロは、経営の知識を持って実際の経営で試し続けている人。

経営のプロになるには、経営をする。

これしかないと私は思っています。強いて条件を付けるのであれば、経営知識を有していて実際の経営で試しているか、という点です。

和菓子製造などのメーカーでは、代々、社長を受け継いできたというパターンで社長をされていらっしゃる人が数多くいます。

その方たちは、経営者ではあるけれど、経営のプロと呼べるでしょうか?

おそらく、家業の跡継ぎとして代々、社長をやってきたけれど、経営に関する知識はほとんど持ち合わせていないという方が多いかもしれません。

経営の知識として体系だったバッググラウンドがあると、自分の中で経営戦略や実際の打ち手に対してのフィードバックを自己完結することができます。

そのため、次に同じ失敗をする確率は低くなります。

この失敗をする確率を低くしていく引き出しを多く持ち、状況に応じてその戦略を取捨選択し使いこなせる能力が高ければ高いほど、経営のプロと呼べるのではないでしょうか?

中小企業診断士の取得を目指している方、すでに取得されていらっしゃる方。

経営のサポートも楽しいですが、経営を自分でするという時に、この資格は真価を発揮すると私は考えています。

ぜひ、一度、自分で自分の会社を立ち上げ経営をされてみることが良いと思います。

上手くいったことも、行かなかったこともそれが全て自分の血肉となり、経営のプロとして、経営サポートのプロとしてのチカラを底上げしていくことにきっとなると思いますよ!

・・ということで、今日はここまでです!最後まで読んで下さりありがとうございました(^^)
明日も皆さんにとって、良い一日となりますように!!

まとめ

・中小企業診断士って補助金申請のプロと認識されがち。
・事業計画書を作成する能力は診断士の資格保有者との相性が良いのです。

・診断士は経営のプロではなく、経営をサポートするプロが診断士
経営のプロになるには、経営の知識を持った上で経営をし続けること。
・診断士こそ、自分の会社を経営して色んなことを試すべき。

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