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中小企業診断士が実際に会社を経営してみて分かったシンプルな答え

おはようございます。社会起業家/中小企業診断士のshun1.hamaです。
このnoteでは、
「社会起業家/中小企業診断士っていいですね。」

「どうやったら独立できるんですか?」
「どうやったら経営は上手くできるんですか?」
「何をどういう風に考えているんですか?」

と、よく聞かれることを
自分の人生の棚卸し日々考えていることの言語化を通してお伝えしていきます。

noteを始めて、今日で36日目。
今日は、朝から農園で水なすや、ズッキーニを収穫していました。それで、おはようございますのつもりが、こんにちは、になってしまいました。。
なんで農園なのか、農園で何をしているのか、は後日お伝えさせて頂きますね。
(収穫した旬な野菜たち↓↓)

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はじめましての方はこちらもご覧ください↓↓

さて、本日のテーマは「中小企業診断士が実際に会社を経営してみて分かったシンプルな答え」です。早速書いていきたいと思います。

なぜ経営の運転免許証を持っていても経営しないのか?

私が中小企業診断士の資格を取得したのは2016年の3月です。今から4年前ですね。そして、独立をしたのが2017年の3月。社会起業家として株式会社を起業したのが2018年7月です。

それからは、2019年6月に一般社団法人を立ち上げ、同年11月には株式会社をもう一つ設立しました。

こんな感じで複数の事業を経営することを生業とさせて頂いています。

そして、ふと思ったんです。
「中小企業診断士の資格勉強を通して得られた知識は会社経営に物凄く役に立ってるなぁ」と。
「何より、今の方が診断士としても何十倍も経営者へ効果的なアドバイスができるなぁ」と。

中小企業診断士の資格を取られた方のうち47.4%、つまり約50%は、今の会社や他の会社内に勤務する通称「企業内診断士」と呼ばれる方です。(詳細は下記にて)

一方で、独立してプロのコンサルタントとして活動されている方は、47.0%です。

そして、「その他」は2.3%です。私のように事業会社を立ち上げ、経営している立場がいかに少ないかがデータからも分かります。

でも、なぜ、経営の運転免許証である「中小企業診断士」を持っていても経営する人は少ないのでしょうか?

中小企業診断士は経営診断を多面的に行い、課題を把握し、解決策を提示して経営の進むべき道を示すことが仕事です。

確かに、診断士の試験で得られる知識は、戦略と戦術を組み立てる道具として効果的です。しかし、あくまで机上の知識なんです。
私は実際に会社経営をやってみて、机上の知識では見えてこないことや腹落ちしたことが数多くあります。

そして、実際の経営を診断士が自ら行うことで、私の診断士としての経営コンサルの実務能力も段違いに上がりました。

その理由は、診断士で得た知識を自分の会社で実験的に取り組んでいくからです。そこから得たフィードバックをアドバイスに反映させていくことで、活きた知恵となるのです。

これを買ったら儲かりますよ的な話を信用しますか?

少し話がずれますが、世の中に溢れている儲け話って、皆さん信じますか?

たとえば、
「ここの地価は値下がりしないどころか、今は農地ですが将来的には宅地になるため、今のうちに投資しておくのが得策です。今だと、土地所有者に直接交渉できるので購入価格をさらに下げることができます・・」

「今、金に投資しておけば、必ず儲かります。過去のチャートから見てもずっと右肩上がりですので・・」

という具合に色んな営業電話が私にもかかってきたりします。

ですが、いつも思うのです。
「そんなに儲かることができるんだったら、人に教えなくて自分でやったらいいじゃん。儲け話あるのなら、人に言わずに自分でするよね?私ならそうする。」と。

自分で経営をしたことがない診断士からアドバイスをもらう時、経営者は心の中ではこんな風に思うのではないのかと思うのです。

「売上向上ができる策があるなら、教えず自分でやるよね?もし、教えてくれるにしても、何でも言うのは簡単なんだよ。実際にやることの方がはるかに難しいんだよ」と。

一つの会社を経営すると、多くのクライアントに割く時間がない?

ここまで書いてきましたが、こんな風に思われる方もいらっしゃるのかなと思っています。

「診断士が経営をすることの有効性は分かった。だけど、中小企業診断士として、多くの企業の役に立ち立い。自分の会社を経営すると、自分の会社にかかりっきりになり他の企業までアドバイスする時間がなくなるのでは?と考え、自分で会社経営をしないと決めている。」

確かに、それも一理あります。私も自分の会社がある以上、他企業へのアドバイスができる時間は限られています。

ですが、限られた時間にも関わらず、経営を自分で行っているため以前より深くて価値のあるアドバイスをご提供できるようになりました。そのため、相談を頂いた方の経営に与えるインパクトは多くなったのです。

そして、これからオンラインが標準となってきそうな気配がしています。そうなると、一度に多くの経営者の方へのアドバイスもできるかもしれません。つまり、会社経営をしていても以前よりも多くの企業の経営者と関わることができることになります。

ちなみに、私が今、経営者の個別経営相談に乗りアドバイスする時は、一時間あたり5万円/hを頂くようにしています。

加えて、財務諸表分析を踏まえての診断となると、もっとお金を頂くことになるのですが、それ以上の価値をご提供できる自負があります。

これも自分で会社経営をしたことの効用です。

そもそも、会社を経営して、経営者が余裕がないような状態が続くのであれば、経営者失格なのではと思っています。

時間的余裕、心理的余裕、金銭的余裕、これらは相談される方に対しても伝わります。それにより、安心・安全な場をアドバイス時にご提供できるようになる。結果、クライアントが高い満足度を得て帰って頂くことに繋がります。

経営をすることで参謀の視点から社長の視点へ

実際に経営を行うと、外部で見えていた景色とは全く違う景色が見えてきます。
たとえば、事業計画の立て方に関しても緻密な数字の積み上げによりキレイの事業計画を作るというよりも、いくつかのケースを想定しつつ、それぞれで損益分岐がどうなるのかという現実的な考えを用いるように私はなりました。

売上を上げるにはどうしたら良いのか、中期的な計画と日々の行動をどうやってすり合わせていくのか、社内/社外の人の気持ちをどうやって動かしていくのか・・・等、机上の知識が実践的な知恵に変わって自分の中にストックされていきます。

こういう感じで実際に経営を行うと、経営者の視点が身についてきます。そして何より、数字や表面上だけでは分からない、経営の深みや経営者の思考も感じ取れるようになります。

この経営者の思考が分かると、相談に来られる社長の気持ちも分かるようになります。そうなると、より相手の心に届くアドバイスができるようになってきます。

こんな感じで、診断士が会社を経営することの効用は計り知れません。いきなり新規事業を始めるのが難しい場合は、小規模M&Aで既存の会社を買って経営に携わってみても良いかもしれません。

そして、社内診断士の方は社内の経営意思決定の場に携われるようになることをオススメします。

結局のところ、診断士であって会社経営をしないというのは、その人が会社経営をしよう!という覚悟がないからなのでは?と思ってしまいます。

やり方に正解はないですし、いつもどおり答えは一つではありません。今のご自身の状況で何ができるのか、ということを考えて取り組んでいきたいですね。

ということで、今日はここまでです!最後までお付き合い下さりありがとうございました(^^)

まとめ

・診断士が自分の会社経営を通して得られることは数多くある。
・会社経営をしながら、経営コンサルもできる。
・それでも会社経営をしないのは、結局覚悟の問題なのではないか。

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