サクッとご紹介、留学延長の経緯
おおのやすまろん/カナダ留学2年目高校生のハハです。
時系列的にやや遡るが、1年で帰国予定だった次男が”留学の延長”を選んだ経緯について、サクッと説明しておこうと思う。
3月30日にスクールボード(教育委員会)の留学生プログラムのディレクター(かつて留学フェアで出会い、留学先をオタワに決めるきっかけになったおじさま)の名で、留学生とその保護者に対して
このまま居たい人はいていいよ
留学を切り上げて帰国し、自国でオンライン受講しても1学年修了を認めるよ
留学を断念して帰国するなら、1年修了は認めないけど多少の払い戻しはするよ
という3択の提示がメールで回ってきた。
もともと自己手配で留学しているから、何の制約を受けることなく、帰るも残るも自分たちの意のまま。もちろん帰る気なんて微塵もなかったので、最後まで残る、の一択しかあり得なかった。と同時に、
学年の最後まで全うするのはいいけど、その先はどうするんだい?もう当初の計画通りいはいかないよ?
という不安が募っていた。私はロックダウン解除が先延ばしになる度に、もう1年居た方がいいんじゃないかと思い始めていたから、延長のことを軽く探ってみると、
これ以上湯ぶねに入れないのはやだなぁ
と、やんわりお断りされた。
まあ確かにそれはその通りなんだろうけど、胸の奥にある本当に本当の気持ちは、一人でカナダにやってきて、同じ学校で出会い仲良くなり、お互いの心の拠り所になってきた友達は予定通り帰国を決めていたのと、緊張感の中でもう1年過ごすことにちょっと疲れていたからかもしれない。
とは言え、この状況のまま帰国するのはあまりにも負け戦。そこで、真剣に考えてもらうための下調べを始め、懸案だった様々なことがクリアになっていった。
・頑張れば卒業できる
・学費、滞在費もまあ許容範囲
・安全面(特にアジア人差別)リサーチの結果まあ大丈夫
・保険でコロナ治療も可能
予定通りか計画変更か、ピュアに自分の進みたい方向はどちらか、という観点だけで決められるようお膳立てをした。
これは人生を左右する決断になる
人生初めての岐路に立った。だから、決めるのは本人しかできない。判断材料はこの通り。よく考えて答えを出すべきなんだけど、そんなに時間的猶予はない。1週間後に家族オンライン会議でみんなで話し合おう、その時までによく考えておいてね、と伝えた。
期限の1週間後はGWも終盤の日曜のことだった。
LINEで家族が揃うと
”本日はみなさんお集りいただきありがとうございます(照)”
と次男が切り出した。そしてPowerPointで作成した資料を基にプレゼンが始まる。
そもそもどういう目的でカナダにきたのか・・・
今の現状(英語力)はどんなレベルか・・・
目的は達成されたのか?
将来の目標、就きたい仕事、そのためにこれからどうあるべきか・・・
自分の言葉で、家族じゅうに理解してもらおうという懸命さが伝わってくる。
結論は、残ってもう1年勉強させてください。
そして、新たに設定した目標を宣言し、よろしくお願いしますと頭を下げた。
コロナで予定が狂ったことを憂うのではなく、コロナのおかげでチャンスが貰えたのだと、マインドセットは完璧だと思う。
話し合いの前は、本当にどちらの答えでも本人が決めさえすればいいと思っていた。残ると言えば、その勇気を応援していくし、戻るというのなら、カワイイ末っ子が手元に帰ってくることを素直に嬉しく思ったろう。
これまでいつも兄と姉が切り拓いた道をすいすいッと要領よく歩いていた次男が、自分の意志で決めたこと、そのこと自体が嬉しくそして誇らしく思えた。
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