単身留学2年で大学帰国生入試は闘えるかの振り返り(帰国まで編)
このnoteもすっかり放置プレイしていたのだが、久しぶりの投稿ついで、せっかくなので帰国生入試の振り返りをば。
息子は駐在員の子息でなく、自分で希望して渡航した単身留学。しかも現地でコロナが始まり、1年の予定を急遽変更し卒業留学へとシフトチェンジして、なんとか2年間で必要単位を消化するという一部超法規的な運用ありの荒業で卒業することができた。
当然のごとく、帰国生界隈ではカーストの最下層。英語スキルもコロナで対面コミュニケーションが制限されていたことから、1年留学よりはできるとは思うが、素晴らしくできるわけでもなし、ILETSそこそこ、TOEFLぼろぼろ、帰国枠受験の権利はあるものの、丸腰過ぎていったいどうしたものかとずっと悩んでいたのだが、せっかくの権利は使ってトライしよう、ダメなら一般入試も視野にいれようと決め、次に方法論へと議論は移行してゆく。
子供たちの受験は3人目ではあるものの、帰国生入試は初めてだったから、入試情報については集約できたとしてもその術についてまで指導する自信はなく、課金するしかないと腹を括る。
まだ現地にいる間に、K塾、Tゼミの担当者とzoom面談し、私もそれぞれとzoom面談、電話でYゼミにも問い合わせそれぞれの塾の情報を比較、結論として本人がいいと言ったK塾の帰国生コースに入会した。ちなみに、S予備校は中学時代に通って散々だったトラウマがあり、はなから対象外だった。数か月で約80万。受験がどのタイミングで終わるかにもよるが、早く決まれば決まるほどコスパの悪い授業料である。入ってすぐに慶應に合格したコは月謝にすると約30万換算という、途方もない金額である。先にあげた塾の中ではYゼミが一番安いからか、問い合わせた時点で文系コースはすでに満席でキャンセル待ち。K塾に決めたのは本人の意向だが、英語に特化したTゼミよりもK塾の方が論文指導などもしてくれそうだからというのと、担当者との相性が良かったかららしい。
とはいえ親としては、腹を括るまでに本当に入塾が必要かどうかを悩みに悩み抜いた。一応国語の教員免許ホルダー(塾講の経験はあり)ではあるから、自分ができないかとも思ったのだが、短期決戦で費やす時間も必要となる状況で、果たして自分の仕事を返上しても取り組めるかといえば自信がない。そんな中、とある帰国生入試経験者のブログで”帰国生コースの授業料は確かに高いが、大学生以降に必要とされる小論文の力をしっかり身に着けることができた。これは決して高くない値段だ”という趣旨の文章を見つけた。
確かにそうだ。大学の授業ではもちろん、就活でも、その後の社会人になっても重要なライティングスキル。論理的思考と、それを適切な表現で論述できる力が養えれば80万は高くない・・・腹落ちして80万を納得して振り込んだ。
そして1年後、この投資が本当に高くなかったと実感する出来事が起こるとは、この時はまだ知る由もない。
(次は受験編に続く)
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