青々たる翠
茶道教室でのお勉強。
水上青々翠
(すいじょう せいせいたる みどり)
水上には青々とした水草が浮かんでいる。
浮草は流れに任せて漂うが、
どこにあってもその青々とした美しさは変わらない。
茶道の掛軸でこんなものを勉強した。
先生がおっしゃっていたことは、柔軟性って大事だよねということ。
浮草は流れに身を任せて漂うが、人間もしかりである。
人間もいろんな人間に会って、意見のぶつかることがやはりある。
しかし、そういう時にこそ人間の真価が問われるのではないか。
頭の硬い人と話していると、この人柔軟じゃないな、頭硬いなと思ってしまう。
本当にすごい人というのは、自分の信念は持っていつつも、他人の意見も受け入れる、そして、必要ならば自分の信念さえも変えることのできる柔軟性を持った人のことではないかと思っている。
一方で、柔軟性があればいいもんじゃない。
柔軟性があるというと、よく聞こえる。
しかし、時として自分を持っていないというマイナスなイメージを抱く人も多いだろう。
何にでも肯定してくれる人がいるというのはいいものかもしれない。
しかし、それがいつもそうだと刺激に欠けるのではないだろうか。
そして、その人自身に人間としての魅力みたいなものを感じなくなってしまうであろう。
人に流されすぎてしまう人は、共感力が高いんだと思う。
ただスネ夫みたいなもので、ジャイアンに嫌われるのが怖くてそうしてしまっている側面もあるのではないか。
柔軟性と一言で言っても、それを体現するのはとても難しい。
私は就活で柔軟性を売りにしていたし、今でも柔軟性は高い方だと自負しているが、やはりいまだに硬いなと思う時がよくある。
数値でわかるものではないから、柔軟性を評価することは難しい。
何が柔軟性かという議論は難しくて、最終的には自分で決めていかなければいけない。
言わずもがな客観的な視点も大事である。
結局何が言いたいかというと、一朝一夕で身につくものではないということ。
そして、普通の生活を送っていても難しい。
何か価値観が変わるほどの衝撃が必要だ。
そんな糸が絡まったような難しいことを何事もなくやり遂げてしまう浮草、つまり自然には敵わないのである。
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