【第0回】デジタルJ-POPの作り方~はじめに~
■はじめに
この記事を作成しようと思った理由は、ネットにはまだ「デジタルJ-POPの制作方法を細かく記述した記事がないな~~~~~~~」と思ったためです(どこかにあったら教えてください...)。
また、いつも自己流で感覚的に制作しているため、自分の制作方法について考えをまとめてドキュメントにしておきたいと思ったためです。第0回ですのでデジタルJ-POPについての自分の考えや定義などを書いておこうと思います。
主観が入る話になりますので、海外のヘイガイズのような前置きはいらねんじゃ!という方は、次回以降から技術的な話が始まりますので、乞うご期待ください。
■デジタルJ-POPの定義
近年fripSideの八木沼悟志さんがインタビューなどで提唱している「デジタルJ-POP」が語句の由来かと思います。以下に記載する小室哲哉さんがフィーバーさせた小室サウンド、もしくはavex系を代表とする90年代後半デジタルサウンドの系譜を踏む楽曲を指します。
「デジタルJ-POPの走りの人物」は小室哲哉さんという認識です。メロディやコード進行の力の強さからか、哀愁や切なさ、懐かしさを感じさせる楽曲が多いです。そのためデジタルJ-POPはクラシックアレンジにしてもよく映えます。
また2000年代以降~現在に至るまでトランス系の音源が長いこと使用されています。
■デジタルJ-POPの特徴と著名な作家
デジタルJ-POPの主な特徴と著名な作家を以下に記載します。
<デジタルJ-POPの主な特徴>
・歌謡曲由来の耳に残る口ずさみやすいメロディ
・マイナー進行(メジャー主体もあります)
・シンセサイザーを多用したデジタルサウンドアレンジ
・よく転調する
この他にも細かい要素がありますが、自分の中では特にこの4つは外すことができないと思っています。
<デジタルJ-POPの著名な作家>
・小室哲哉(TM NETWORK)
・浅倉大介(access)
・木村貴志(元favorite Blue、元m.o.v.e)
・五十嵐充(元Every Little Thing)
・佐藤あつし(元HΛL)
・葉山拓亮(元D-LOOP)
・鈴木大輔(元girl next door、元day after tomorrow)
・八木沼悟志(fripSide)
・C.Gmix(I've sound)
・斎藤真也
・永野椎菜(TWO-MIX)
(各敬称略)
デジタルJ-POPの著名な作家はこの辺りではないでしょうか。他にもこんな方がいらっしゃるぜ!という博識の方はコメントいただけると大変ありがたいです。
上記のメンツに中田ヤスタカさんを含めなかったのは、彼はデジタルJ-POPというよりもクラブミュージック寄り、テクノポップ寄りで、作るメロディはデジタルJ-POPとはまた違うニュアンスであると判断したためです。YMOも同じです。
今回はこんな感じで、次回から技術的な話をしていきたいと思います。
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