謹賀新年 2023年も週末の夜の読書会をよろしくお願いします
あけましておめでとうございます。
昨年は延べ100人以上の方にお越しいただき、素敵な出会いが数多くありました。本当にありがとうございました。
満員御礼のキャンセル待ちになる回も多く、当会もじわじわと認知が広まってきていると実感しています。
まだまだ未熟な運営で行き届かないところもありますが、さまざまな方に支えられてここまで来れました。
今年の方針としては、明治から順に時代を追って近代日本を文学の観点から紐解ければなと、漠然とですが考えています。
1月は丸谷才一『文章読本』、2月は「金子みすゞ」を予定していますよ♪
とにかく続けることを目標に、2023年も飛躍すべく邁進していきます!
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
週末の夜の読書会のこだわり!
毎回少しずつ運営内容を見直しながら、どんなふうにしたら喜ばれる会になるか、また、私自身が負担なく続けられるかを模索しています。
昨年大きく変えた点は、ファシリテーターを私自身で行うようにしたことです。
他にも細かいこだわりがありますので、この機会にご紹介したいと思います。
もちろんこのこだわりは現時点でのものであり、一年後にはまた違った形へブラッシュアップされているかもしれません。
その際は温かく見守っていただければ幸いです。
一、参加資格を「課題本の読了」としている理由
当会は周年記念などを除いては、一つの作品について深堀りしていく「課題本形式」を採用しています。
課題本形式とは、参加者の方に同じ作品を予め読んできてもらい、様々な解釈を持ち寄って感想や意見、疑問点を話し合う形式のことです。
このセッションが読書会の醍醐味であり、いろいろな意見を交わしながら発生する場の高揚感は病みつきです!
読了しただけでも万々歳!その苦労を労ったり、達成感に共感したりすることも楽しいものです。
また課題本形式にすることで、冷やかしや営業、勧誘目的を排除する効果も狙っています。
課題本の読了という条件があるため、真剣に読書会というものに興味がある方しか集まりません。
当会は特に文学をメインとし、深く話し合える安心安全の場作りを心がけています。
読書会初心者の方も安心してご参加いただけます!
二、プライベートに深く踏み込まず、職業などの属性も敢えて明かさずに進行
読書会以外の場で集まるようなことは極力控えています。
月に一度、作品について深く話し合うだけの距離感が丁度よいかなと考えています。
(気候の良い時期に夏目漱石の文学散歩を企画しようかと頭をよぎったこともありますが、今のところ実行に移していません)
最近では自己紹介も名乗っていただく程度です。
『山月記』の回では虎にまつわるエピソードを披露していただいたり、『赤毛のアン』の回ではカナダについて思うところを語ってもらいました。
このほうが職業や趣味などの属性について自己紹介するより、よっぽど人となりを知れて面白い挨拶になります。
属性が持つ固定観念に縛られないままでいるほうが、年齢やら職業やらに関係なく本当にフラットな状態で意見交換できることを発見しました。
直接お会いしているにも関わらず属性を明かさないのはなかなかシュールなものですが、その代わりその方から紡ぎ出される言葉や雰囲気が純粋に感じられて面白いです。
ただし会の中ではプライベートに踏み込まなくても、読書会終了後に希望者だけで居酒屋さんでの懇親会を設けており、その際は流石にいろいろな話になります。
本を介したご縁なのですが、私はむしろ二次会を楽しみにしているのも正直なところです。
スポーツ後のビールがおいしいように、読書会後のビールもなかなかなものですよ〜。
基本的にサクッと飲んで食べて終わりにしていますので、どうぞご安心ください^ ^
三、年齢を問わないアットホームな雰囲気作り
老若男女の交差点を目指し、様々な立場からの意見を聞ける場として機能させたいと思っています。
普段関わらないような方との出会いもまた、読書会の素晴らしさです。
(勧誘目的の読書会では、若い年代限定としていることが多いという噂を聞いたことがあります……汗)
もちろん年齢制限を設けていても健全な運営をされている読書会はたくさんあります。
若い方の出会いの場としても飲み会より読書会の方を私は推します!
しかし私自身、おばあちゃんになっても続けていきたいため、会の将来を見越して年齢制限は設けていません。
四、リアルで開催する
人間はさまざまな感覚を使い、いわゆる空気を読みながらコミュニケーションをとる生き物です。
リアルで集まることにより、その場の雰囲気を肌で感じることができます。
場所を選ばないオンラインも大変魅力的ですが、私は会場に恵まれており、私にしかできない会を運営できればと思い、リアル開催にこだわっています。
あと集中力が途切れたときの顔が映し出されてしまうのも、オンラインが苦手な理由です笑。
オンライン上でしかお会いしたことのない方とリアルで対面したときの印象は違うことが多いようです。
人は五感で会話しているのだなとしみじみと実感します。
だからこそ思わぬ意見に肌で納得したり、会終了後のじんわりと広がる身体感覚が楽しく心地よく、読書会またやりたい!という気持ちが芽生えるのだと思います。
五、DMは送らない
私自身、DMを受け取ることが苦手で、もし来てもほぼ見ません笑
読書会の日程をこれまで参加していただいた方に優先的に案内するのは当然の行いですし、告知は大切です。
ですが当会が課題本型式である以上、そもそも興味のある作品でなければ、読了は苦痛以外のなにものでもありません。
HPやnoteやTwitterなどの告知から、ご縁のある方に見つけ出してもらえるほうが理にかなっていると考えます。
とカッコつけて強がってみましたが、ただ、あまりに人数が集まらないときにはDMを打ってしまうかもしれません。
その際は察していただきご参加いただければ嬉しいです^^
六、レポートは小論文型式で解釈をしっかりと書ききる
読書会の様子をこちらのnoteにて公開していますが、単に参加人数や場の様子をレポートするだけでなく、しっかりとその会で出た意見を基に作品の解釈を綴るようにしています。
これは私が国文学専攻だったこともあり、ちっぽけなプライドでやっています。
こだわるあまり、昨年のレポートもまだ書いていないものがいくつかありますが、、、
レポートは作者への畏敬の念を示すためにもしっかり書ききりたいなと思っています。
文学の世界へ少しでも貢献できれば本望です。
七、お互いに負担のない金額で参加費をいただく
立ち上げた頃は、私の趣味に付き合っていただく感覚が強かったため無料で開催していましたが、さすがに持ち出しも多くこれでは続けられないと、途中で500円に引き上げました。
無料で参加していただいていた方は離れてしまうかもしれないけれども、私には叶えたい未来があり、そこへ到達するまでに疲弊してしまっては意味がないと考えたからです。
それでも負担は消えず、特に精神的な消耗を解消することができなかったため、800円にしました。現在はこの金額で落ち着いています。
お金と心の安寧は本当に繋がっているのだなと感じました。
もちろん無料時代から参加してくださる”常連さん”もいてくださり、嬉しい限りです。
読書会の相場というものはピンキリで、読書会を運営する上での基準額は主催者に任されているのが実情です。
そんな中、あまりに高すぎてもバランスを崩していると思いますし、かといって無料では深く話し合っていく場の力が養われないと感じます。
今後も様々なところでバランスをとりながら末長く取り組んでまいります。
今、読書会が注目されている?
昨年後半あたりから「向井和美さんの『読書会という幸福』(岩波新書)を読んで興味を持ち来ました」といって参加者される方が増えてきました。
このお正月休みに読んでみましたら、共感するところが殆どで一気に読んでしまい、触発されて今回の記事を書きあげました。
この本の帯に「わたしがこれまで人を殺さずにいられたのは、本があったから、そして読書会があったからだと言ってもよいかもしれない」とありますが、まさに同感です。
私はフェミニスト的な解釈をとることが多かったのですが、読書会を通して様々な男性の立場から意見を聞く機会を得てその傾向が変化し、生きやすくなりました。
これには自分でもびっくりです。
読書会という文化が日本にもっと広まっていくことを願います。
**********
【参加者募集中!】
「週末の夜の読書会」は毎月一回、白山(東京)で開催しています。
文学を片手にワイガヤで一緒におしゃべりしませんか?
参加資格は課題本の読了のみ!
文学の素養は一切必要ありません^^
ご参加希望の方は、以下の専用フォームより最新の開催内容をご確認の上お申し込みください。
【随時更新中:申し込みフォームはこちら↓】
【問い合わせ連絡先↓】
shuumatuno46@gmail.com
**********
【読書会会場情報↓】
文学は人生を変える!色々な気付きを与えてくれる貴重な玉手箱☆自分の一部に取り入れれば、肉となり骨となり支えてくれるものです。そんな文学という世界をもっと気軽に親しんでもらおうと、読書会を開催しています。ご賛同いただけるようでしたら、ぜひサポートをお願いします!