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このサイテーなフリーランスの働き方

 積極的に仕事をしなくなって約二ヶ月が経過しようとしている。フリーランスなのでじぶんで出版社に営業しないと仕事が来ない。定期的に仕事があるという状態を続けていかないと「今月の収入はゼロです!」みたいなアンハッピーサプライズが起こるのでたいへん。現状でいえば、向こうから来た仕事を受けるだけ。だから今年の担保された年収は70万くらい(丸1年で、ですよ)

 夫も「今仕事したくないならしなくていいよ」と言ってくれていて(神…)まだ毎月の生活費と家賃(夫と折半)を払っていくだけの貯蓄もあるし…ということでそれにあまえている。でも仕事をしないで済むのは、貯金金額的に、もってあと数ヶ月だろう。

 ここ最近の怠惰なる生活は。だいたい昼過ぎに起きて、昼食を作り夫と『相席食堂』を見ながら食べる。食後はベッドでTwitterやったり漫画や小説読んだりして、17時くらいになると焦ってくる。【定期】「やべー今日もなんもやってない」という気持ち。なので一応外に出るために身なりを整えて、近くのファミレスか喫茶店に行く。最近はもっぱらドトール。そこで文章を書く。何かやったぞと自分に言えるだけの文章を打ち込む。noteか、小説や映画のレビュー書き、全然進まない小説、などを書く。ここで書く文章はお金にはならない。この文章を書くという作業中、今いちばん自分がノレそうな曲を聞く。ちなみに羊文学、Clairo、ヤー・ヤー・ヤーズ、King Gnu、ももクロ、カネコアヤノ、Ado、布施明、ラブリーサマーちゃん、tofubeatsときて、今日はaiko。一通り書いたら、だいたい20時くらいになるので帰宅。夫と夕食をつくり、Netflixを見ながら食べる。その後2〜3話くらい一気観したり、映画一本見る?みたいな話になれば見たりする。ちなみに昨日はダンサー・イン・ザ・ダーク。風呂とか入って、だいたい2時とか3時になる。ベッドに入ってKindleで小説読んだり、月曜日だったらジャンプ本誌を読む。すると、次の日、また昼過ぎに起きている。今日なんて昨日から顔も洗ってない。

 夜のニュースは絶対に見るのだけど、NEWS ZEROで有働さんに「今日は暖かかったですね」と言われても日中、外に出ていないのだから共感できない。昼過ぎに起きやっと外に出るのが夕方という生活をしていると朝の天気予報は必要がなくなり、夜のニュースで不適合者の烙印を押されたような気分になる。あとちゃんと昼間に太陽に当たらないとすぐ死ぬらしい。

 「日中外に出ない」「夜型」「昼夜逆転生活」はすべて「悪」とされることが圧倒的に多い。テレビの番組表とか見ると日中働いている人を基軸につくられているんだよなという事実をひしひしと感じる。そのテレビ番組をつくっている人の中には、夜型の人たくさんいそうなのに。

 しかし、じつはここ最近のせいかつは、仕事をすることで自分を保っていた数年前からすれば考えられない生活なのである。仕事をしていないと自分じゃない。自分には価値がない。そういう自分がかっこいいと思っていた昔。365日ほぼ24時間営業だった若いあたしはもういない。若い!フットワークが軽い!女!が売り(とされていた)フリーランスの編集者のひさ子はもういない。

 ワーカーホリックだった頃、仕事をするためにお金を稼いでいたように思う。保険にも入らず、貯金もせず、ただ稼ぐ、そして仕事するために使う。ヘビースモーカーだった私は家で仕事ができず、朝7時からルノアールやコメダ珈琲など喫煙可のカフェに行った。煙草20本吸いながら仕事をする。ゲラが煙草くさくなりすぎて、担当編集に嫌な顔をされたこともある。資料を煙草の火で焦がしたこともある。家に帰ると仕事ができなくなるという理由で一日中、外の喫煙カフェをはしごした。もちろん昼や夜も外食。たばこは1日2箱(一箱500円くらいする)。ただ仕事するだけなのに、一日あたりトータル3000円〜5000円使っていた。いや、浪費。あんとき貯金できてたら今もっと楽だったのになあって思う。

 あのときの不健康すぎる生活と比べると今はすごく健康的になったと思う。金はないが、睡眠不足でもないし、ハードに働く必要もなくなったのでタバコも普通にやめられた。

 ま、今日このnote書いてなんか今のこういう生活もいいよねという自分を無理やり納得させたいのかもしれないけど、仕事がなくたって生活はまわっていくわけで。たとえば、わたし、マストでやらなきゃいけない結婚後の名義変更もぜんぜん済ませてないし、確定申告も早めにやんなきゃいけなかったり(去年は締め切りギリギリに泣きながら丸一日かけてやった)、返信しなきゃいけないメールほっておいてたり、友達のライン返信していなかったりします。

 ああ、今日こそちゃんとしなきゃなあと毎日思いながらも、わたしみたいなクズ人間でも毎日をこなせているので、みなさんあまり力まずに生きていきましょう。



今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!