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完璧主義者は呪い

 私、もうとっくに良い人やめているはずなのに特に月曜日の朝は自分が良い人じゃないことを自分で責めがちだ。月曜日の朝はあらゆる"はじまり"の代名詞だから、そこに満たない自分の粗を探しやすいのだろうか。

 昔の私は99点の自分を許すことができなかった。100点取って当たり前で、いちばんを手にして初めて自分に価値が生まれる。100点取らないとお前はいらない、など直接的に言われたわけではないのに、自分で勝手に縛りをかしてきた。

 それで、結果はさぞ完遂なのかと思いきやまったくそうではない。東大に入ったわけでもないしスポーツでもいちばんになったことはない。ようは私が気にしすぎなのだ。「負けず嫌い」「完璧主義」という言葉をいいように解釈し続け、勝手に自分の生きる糧にしてきたような気がする。

 "完璧な私"をつくって、それにあてはまらない自分をずっとこき下ろす。

 "完璧な私"は、自分とは違うところにある理想なのだからただの目標なのであって、その目標をリアルにとらえなくていいのよ。目標をリアルにとらえるから人間に不都合が生まれるの。完璧主義な人ほど「こんなこともできないなんて」「目標くらい達成しろ」と自分自身を追い詰めていく。

 100点をとれない私が私じゃないと思ってた。でも、それはちがって、何点取っても「100点取ろう」って思えた私は変わらない。完璧主義の人に「何点取ったっていいんだよ」と言っても響かないと思うが、「100点取ろうと思えた自分はたしかにそこにいた」という事実を理解するだけでだいぶ状況は好転すると思う。

 最近のわたしはじぶんをゆるせることが増えてきた。いい子でいるのはやめて、実母や義母に対してもまあいいやとあきらめられるようにもなった。仕事もがんばってないから昼過ぎまでふつうに寝る。何人も既読無視しているけどまあいいや。

今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!