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パリ編⑥〜モン・サン・ミシェル〜

フランスで行きたかったところ No.1「モン・サン・ミシェル」へ。フランス旅も終盤に差し掛かり、見どころ満載の名所たちが過ぎ去っていく。


早朝のパリの街

モン・サン・ミシェル行きのツアー当日、寝不足で重たい身体を引き摺りながらツアーの集合場所「シテ建築遺産博物館」にメトロで向かった。博物館は、エッフェル塔に程近いシャイヨー宮にあるため、最寄りのトロカデロ駅で降車。早朝のトロカデロ広場に着くと朝焼けに浮かぶエッフェル塔が見えた。

静かな朝は写真が撮りやすい

ここまで雨続きだったので、ようやくちゃんと見れた気がする。基本的に早起きは嫌いだけど「たまにはいいこともあるな」と得した気分になった。

観光の顔をしていない普通のエッフェル塔

遠出するときはバス旅

イギリスの時のストーンヘンジしかり、少し遠くにいく時はやっぱりバスツアーを利用する。自分1人でいくこともできないことはないけれど、ガイドさんのお話が聞けたり、意外と費用が安く済んだりするので、結構積極的に使っている。

集合場所には、同じツアーに参加すると思われる人たちが続々と集まり、どこからともなくガイドさんが現れて乗客の点呼を取り始めた。その輪の中に入り、近くの人々と挨拶がてら情報交換をしているとちょっと話が食い違う。

詳しく話を聞いてみると、どうやらこの場所には、モン・サン・ミシェル行きのツアーが2つ集まっているらしく、その人は別のグループだった。なんてややこしいんだろう。事前に情報交換したおかげで間違わずに正解のツアーに参加できた。

モン・サン・ミシェルも雨

昨日は、ルームメイトのイビキがひどくてよく眠れなかったけれど、バスの中で少し寝て回復した。現地の天気は、またもや雨。今回の旅は、雨が多すぎると思いながらもヨーロッパの都市はこんなものかと受け入れ始めた。

モン・サン・ミシェルに近づくと砂地に聳え立つ大きな建物が視界に入る。一つの島のような建造物は、まるでルパン三世のカリオストロの城だ。入る前からなんだかワクワクが止まらない。

やはり大きい

建物の上部を目指して路地を進んでいくも、さすがは有名な観光地。どこも大勢の観光客でごった返している。たくさんの行列に並びながら少しずつ上に登っていき、所々で立ち止まって写真を撮りまくった。

歩くのも大変

モン・サン・ミシェルでは、雨が降っていたこともあり、主にスマホで写真を撮影。思ったより綺麗に撮れているし、いい感じにフレームに収まっている気がした。よくわからないけど、スマホで撮る方がピタッとくる日もある。

蛇口があるとこ
気になったもの
照明とガラスの色が良い
ダンジョン感
ダンジョン感2

締めはオムレット

ガイドさんから「モン・サン・ミシェルに来たらオムレットを食べなくちゃ!」みたいなことを言われたので、何がなんでも食べようと思っていた。レストランがどこも激混みだったけど、辛抱強く並んでオムレット食べました。美味しかった。

モン・サン・ミシェルの入り口?らへんの店

テーブルに着いた時、注文をとりに来たウェイターのおじさんが、「この日本人はちゃんと注文できるのか」と言いたげな様子ですごく心配そうにしていた。パリ市内で鍛えたフランス語での注文を披露すると、パッと笑顔になって「よくできました」というような温かい眼差しで見つめてくれた。

あとがき

このツアーでは、バスで隣の席に乗っていたアフリカ・ケープタウン出身の女性と友達になった。行きのバスでは、ほとんど喋らなかったから英語が喋れないと思っていたらしく、帰りのバスで喋り出したら驚かれた。

彼女は、何年かイギリスに暮らしていたから英語がとても上手だった。自分がパリ滞在中に撮った写真を見せたら、「あなたは才能あるわよ」と褒めてくれた。ヴェルサイユ宮殿に1人で行った話やこれまでの旅の様子を伝えると「とてもすごいことだよ、君は旅人だね」と感心していた。

このときすでにアメリカ、オーストラリアに1人旅したことがあったけど、決して英語が得意なわけでもなく、旅慣れているというほどの自信もなかった。いつでも外国の人たちが、バックパックをヒョイっと背負って颯爽と旅している姿を見て、そのかっこよさに憧れを抱いていた。

この旅を始める前には、親戚や家族から「どうしてそんな無駄なことをするんだ」、「まともになれ」みたいなことを言われていた。特に母は、俺が旅に行くことをご近所に隠そうとしていたらしい。まるで恥ずかしいことみたいに。

まあ、自分的には楽しくて価値があるけど、社会的には意味がないことだと割り切ってやっていたけど、あまり言われ続けると気持ちは良くなかった。

でも、旅を続けるうちにそんなことはどうでも良くなった。たくさんの人と触れ合ったおかげで、後々、自分はもっとこの旅のこと、やり遂げた自分のことを誇ってもいいんじゃないかと思えるようになった。

そのおかげで、この旅のことをとても愛おしく思うし、この旅が自分の人生で欠かすことのできないものになった。

こうして旅の振り返りとして、文章を書いて、写真を編集していると愛すべき思い出たちと再会できるからとても楽しい。

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