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自己分析をしてから企業研究をする理由

※当記事は約4分で読めます【約1,800文字】

1. 業界(企業)研究のやり方は2パターン

業界(企業)研究をする際、大きく2パターンの方法が存在します。

(1)やりたいことを見つけるための業界(企業)研究
(2)やりたいことを実現するための業界(企業)研究

(1)やりたいことを見つけるための業界(企業)研究

こちらは、

1.「業界地図」を読んで全体を理解

2.「新聞」などでより深い市況感を掴む

3.実際に「企業説明会」や「OBOG訪問」を通して理解を深める

といったやり方で業界(企業)研究を進めていくイメージです。

この場合、思考プロセスとしては以下のようになります。

(2)やりたいことを実現するための業界(企業)研究

こちらのパターンだと、

という流れになります。

2.『志望動機』のイメージと実際の面接で陥るケース

次に、上記それぞれのやり方で「志望動機」を考えた場合、

『(1)やりたいことを見つけるための業界研究』
 ⇒企業のビジョン等に合わせた志望動機
『(2)やりたいことを実現するための業界研究』
 ⇒自分の軸を元に企業を選んでいる志望動機

このような形になります。

また、面接では、以下のような状況が起こります。

1. 企業のビジョン等に合わせた志望動機の場合

・志望動機の深堀をされた際に、うまく答えられない
・質問全体の一貫性に欠けてしまう
・一貫性がないために人物像として明確な印象を与えることが出来ない
・自分の想いが先行していないために、言葉に熱意がこもらない

2. 自分の軸を元に企業を選んでいる志望動機の場合

・予め答えを用意していないような深堀や変化球を投げられても、的確に答えることができる。
・自分の軸が元になっているため、どんな質問が来ても一貫性がある。
・一貫性があるため、回答に説得力があり、印象にインパクトがある。
・自分の想いが元となっているため、一つ一つの言葉に想いがこもり熱意として伝わる。

以上のように、「企業のビジョン等に合わせた志望動機」だと、面接で深堀される状況において、軸がぶれてしまっている印象を人事に与えてしまいます
また、想いがこもっていないために、心からの熱意が伝わらない結果になってしまいます。

逆を言えば、面接では企業側はこういった点について見極めるために、質問を投げかけてくることを覚えておいてください。

今回の話に通じる面接における重要なポイントについては、以下でもまとめていますので興味ある方は是非読んでみてください。

もちろん、どちらの方法が正しいという明確な答えがあるわけではありません。

しかし、『1.やりたいことを見つけるための業界研究』のやり方で業界(企業)研究をしている人の多くが、面接の段階で不合格通知を受けるという状況に直面しています。

実際に面接で行き詰っているという人は以下の記事も合わせて読んでいただけると、より理解が深まると思います。

3. 自己分析をしてから企業研究をする理由

正直なところ、『2.やりたいことを実現するための業界研究』のやり方だけでも不十分だと私は考えています。

なぜなら、これまでの学業において、社会全体を知るような機会はそんなになく、自分のやりたいことからボトムアップ的に志望企業を探した場合、「井の中の蛙大海を知らず」状態に陥ってしまう危険性があるからです。

そういった理由から、『1.やりたいことを見つけるための業界研究』で行うような幅広い業界を把握する方法も実際には実践していただきたいと思っています。

ただし、当記事を通して一番伝えたかったことは、あくまでも

「自己分析を先にしてほしい」

ということです。

気になる企業を先に探してしまうと、自己分析の際にも、どうしてもそのイメージに引っ張られてしまいます。
その点を理解し、2つの方法を上手に駆使して、就職活動に挑んでもらえたらなと思います。

4. まとめ

実際には、『1.やりたいことを見つけるための業界研究』のやり方だけで業界(企業)研究に取り組んでいる人が多いです。
そのため、面接で行き詰まり、再度志望動機を練り直すという事態に陥ってしまいます。

しかし、意外とやりたい事を探すための業界(企業)研究でも内定が取れちゃうこともあります。その場合、入社後に「こんなはずじゃなかった」と自分のやりたい事とのミスマッチを実感し、転職という選択をすることもあり得ます。

こういった状況を打破するために、新しくエントリーする企業を探している人や、改めて業界(企業)研究をしようとしている人には是非意識してほしい内容です。

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