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就職活動の理想スケジュールとその理由

※当記事は約6分で読めます【約2,500文字】

1. 就職活動のスケジュール

2017年までは、経団連により企業側の採用開始時期について指針が提示されていました。

そして、各企業はその指針に沿って、採用開始時期などを決めていました。

しかし、2018年以降は、経団連が「採用選考に関する指針」を策定しない方針を表明したため、現在は政府が主体となって、「就職・採用活動日程に関する考え方」を取りまとめています。

このように、企業側の採用活動の大きな枠組みが決定され、そしてそれに基づいたエントリー開始がマイナビなどの就職媒体を中心に実施されています。

また、現時点での政府発信の「就職・採用活動日程」は以下のようになっています。

広報活動開始 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
採用選考活動開始 卒業・修了年度の6月1日以降
正式な内定日 卒業・修了年度の10月1日以降

出典:内閣官房(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou_yousei/index.html)

まずは、この流れに沿った最適な動き方について、下記カレンダーを参考に確認してみてください。

出典:徹底解説! 2020年卒 就活スケジュール

2. 動き方のポイント

毎年、就活生の動向を見ていると、3月のエントリー開始以降はエントリーラッシュで、あっという間の短期決戦となります。

そのため、就職活動の準備は、エントリー開始前の2月までに終わらせることが、最大のポイントとなります。

3月から準備を始めると、気づいたときにはエントリー受付が終わっていたり、自己分析や企業研究不足などから、アウトプットの質が低く、内定獲得が困難になります。

ただ、ここまでの話は上記政府の方針に沿った形での流れになります。

実際は企業側も他社に採られる前に優秀な学生を獲得したいという考えから、2月までに内定を出すという早期選考というのが浸透してきています。

この早期選考にどれだけ参戦できるかが就活成功への道だと言っても過言ではありません。

また、この早期選考への切符を手にいるための鍵が、インターンシップへの参加です。

採用に力を入れている企業は、インターンシップを実施し、そしてインターンシップ参加者の中でも気に入った学生にのみ早期選考の案内を送り、他社が一斉スタートする3月までに内定を出すということをしています。いわゆるこれが一般的な早期選考というものです。

つまり、この早期選考を1つのものさしとして、逆算した就職活動の準備をすることがベストな動きとなります。

3. 早期選考に参戦するメリット

早期選考は志望する企業から早期に内定をもらえることが最大のゴールではありますが、その他にも多くの恩恵があります。

そのため、私は早期から就職活動の準備を進めたいと相談を受けた場合、必ずインターンシップに参加することをお勧めしています。

それでは、具体的にインターンシップに参加することで得られるメリットについて見ていきたいと思います。

<インターンシップ(早期選考)参加で得られるメリット>

(1)早期内定獲得が可能

言わずもがな、インターンシップから派生した早期選考のゴールは内定となりますので、インターンシップ先が第一志望だった場合、早くも就職活動を終えることが出来ます。

また、就職活動を続ける場合も受験で言う滑り止めに受かっている状況のため、焦らずその後の選考にも向き合うことが出来ます。

(2)失敗から学ぶ成長期間となる

3月からの選考しか受けていない人は、どの企業も一斉に選考を開始しているため、失敗した時、そこから振り返って学んだことを次で試しているような余裕は無いです。

そのため、3月以降の失敗は致命的になるのに対し、早期選考における失敗は学びの糧に出来ます。

この点においても、たとえ内定が取れなかったとしても非常に有益な学びの場となるわけです。

(3)アウトプットを通して、自身に足りないところを早期から把握することができる

自己分析や業界・企業研究が十分であるかどうかは、アウトプットしてみて初めて分かります。先輩や採用のプロ、人事の方のフィードバックなどを得て、改めて自己分析や業界・企業研究について磨きなおすことが可能となります。

このアウトプットの重要性については、以下の記事でも紹介していますので、気になる方は是非読んでみてください。

(4)業界や企業に対する知識(インプット)が経験値として溜まる

インプットの方法は、ネットや本を通してなどいろいろありますが、自身の経験ほど具体的で説得力のあるものはありません。就職活動において、その経験が出来るのが唯一インターンシップと言えるのではないでしょうか。

現場経験を通して初めて見えてくる課題や気づき、業界に対する知識など、経験値から得られるインプットは計り知れないです。

(5)インターンシップ経験がそのまま自己PRになる

インターンシップ経験は、上記でも書いているように、経験値として得られるものが大きいです。そのため、その経験自体が自己PRになることもあります。

また、インターンシップに参加する上でも選考がある企業は多いため、その参加実績自体が他社で認められた人材というシード権のような役割を果たすことがあります。よって、今後の選考において有利に働くことが多分にあります。

(6)インターンシップで知り合った学生の横の繋がりで、今後の情報戦が楽になる。

実は副産物的に知り合うインターンシップ仲間というのは非常に大きな財産です。

そもそも、インターンシップに参加している学生は早期から動いているだけあって、事前準備など人一倍ぬかりなく、優秀な学生も多いです。そんな仲間から得られるリアルな情報は、鮮度が高くプライスレスであったりします。就職活動は一種の情報戦でもあるため、このアドバンテージは非常に大きいです。

4. まとめ

このように、インターンシップの参加において得られるメリットは絶大です。そのため、インターンシップの参加に余裕がある方は、迷うことなく是非挑戦してみてください。

インターンシップに参加する際のポイントについては、以下の記事で紹介していますので、気になる方は読んでみてください。


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