ES・GD・面接の全てに通用する説得力増大の3原則
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1. 当記事の目的
海外と比べたとき、日本では教育の過程においてディベートをする機会が少なく、ビジネスレベルでのアウトプットに慣れるためには一種の訓練が必要になってきます。
そんな中で、就活生には選考におけるグループディスカッションや面接において、当たり前のようにアウトプットを求められます。
また、その際、単純に質問に答えるだけでは評価基準として不十分で、CREC法でも言われているように、簡潔に結論から答えられているかなど、話し方においても面接官に評価項目として見られているケースが多いです。
そんな就活だからこそ、テクニック論にはなりますが、「伝える技術」としてコンサル業界において浸透している3原則がアウトプットの洗練に非常に有効となってきます。
この3原則を知り、形から意識してモノにすることで、上記のようなビジネスレベルでのアウトプットを身に付けて頂きたいという目的で、当記事ではご紹介していきたいと思います。
2. コンサルティングファームで教えられる説得力増大の3原則
以下、今回の趣旨である「伝える技術」として言われている3原則です。
<説得力を増大させる3原則>
エントリーシートやグループディスカッション、面接などアウトプットの機会において、これらを意識することで、飛躍的にアウトプットのレベルが向上します。
これと合わせて『CREC法』を使いこなせれば、十分なビジネスレベルでのアウトプットになります。
『CREC法』について気になる方は、以下の記事にて詳しく説明していますので、合わせて読んでみてください。
3. 3原則の活用事例
実際に、自己PRを例に考えてみたいと思います。
(例1)3原則を意識していない自己PR
上記のような自己PRは、CREC法の流れには基づいているため、一見悪くない例に見えますが、中身の説得力という意味では物足りなさを感じます。
ポイントとなってくる箇所に注視してみると、以下の点が挙げられます。
それでは、上記のポイントについて、意識して修正した文章をみていきます。
(例2)3原則を意識した自己PR
見比べてみていかがでしょうか。
例1と例2の比較について、3原則に沿って解説していきます。
① 抽象的ではなく具体的
「現在の就職活動においても、~持ち合わせています。」というエピソードを追加することで具体的になっています。
② 主観的ではなく客観的
OB訪問、著書など第三者でも想像しやすい具体例を出すことで行動イメージを明確に共有しています。(※1)
③ 定性的ではなく定量的
具体例の箇所で、OB訪問の数(何人以上)や著書(何冊以上)を具体的な数字(定量的)と合わせて説明しています。また、そこに新年~4か月(現時点を4月と想定)と時間軸を入れることで、さらにコミット力を強調しています。
この3つのポイントについて、今回は全て抑えるような形で話していますが、状況によっては、定量的なアウトプットが出来ない場合などもあります。
ゆえに、3つ全てを抑えるのが重要というわけではなく、少しでも上記の3点について意識することで、説得力のあるアウトプットに繋がるということを覚えておいてください。
もちろん、3つのポイントについて出来るだけ網羅している方が、その分説得力が増すのは間違いありません。
4. まとめ
「伝える技術」の「説得力を増大させる3原則」について、理解できたでしょうか。
具体例を見比べたときに、実際に(例1)のようなアウトプットをしている人は数多くいます。しかし、面接官からすると納得感に繋がる、つまり説得力があるのは、(例2)の3原則を意識した形となります。
また、この3原則を活用する際に、一点だけ注意してほしいことがあります。
エントリーシートの文字数制限、GDや面接において端的に答えるべき場面においては、無理に3原則すべてを網羅しようとして、ツラツラと長話にならないようにしてください。
というイメージです。
GDにおいても議論内での情報提供において、ただの推論ではなく、そこに客観性があったり、具体的な数字的情報(定量的)があったりするだけで、周りの参加者への納得感に繋がり、スムーズに議論を進めていくきっかけになります。
そういった話術に近いテクニックとして、適宜場面を見極めて武器としてもらうことがこの3原則の有効的活用方法です。
意識するだけでアウトプットの質が変わることは間違いないので、是非皆さんも自由に扱えるようになってください。
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