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arica00-01|前提条件の見直し|「センス」って何?

aricaについてはぜひこちらのコラムから読んでみてください。

自分の「好きの在処」を見つけて集めていく方法をお伝えするaricaのその具体的なやり方をお伝えする前に、見直すべき3つの前提条件についてお伝えしていきます。1つ目は「センス」という言葉の定義について。



無意識に自分を縛っている前提条件を見直す

自分の好きという感覚を認識 / 採用して、「好きの在処」を見つける。その本題に入る前にやっておくべきことがあります。それは自分の中の「前提条件」を見直して、3つの「初期設定」を変えるということです。

01|「センス」の定義を見直す

「自分の『好き』がわからない」「自分のもの選びのセンスに自信がない」と感じている人の多くは次のような前提でいるのではないでしょうか?

■センスはおしゃれな誰かから学んで外から得るもの
■自分は特別な美的感覚など持ち合わせていない

そもそもその「センス」とは何なのでしょうか?何のために、誰のために得たいのでしょうか? センスとは暗黙知の中で「特別な人だけが持っている感覚」「他人が羨むような特別な才能」と捉えられることが多いように思います。

つまり「他者からの評価を前提とした特殊能力」のようなイメージ。

しかし、自分にはセンスを磨きたいと言いながら実際に多くの人が日常の中で望んでいるのは、「誰か」ではなく「自分」や身近な人との暮らしの中で納得感や満足感、心地よさを感じる選択ができることではないでしょうか?

中には「いいや、とにかく人に認められたいんじゃ!!」 という人もいるかもしれません。それ自体は強いエネルギーがあって悪いことだとは思いませんし、何かしらの形でちゃんと叶えてあげた方がいい願望だと思います。

しかし、自分の選択に対してすべてとは言わずとも少しでも「素敵だな」「心地よいな」と自分自身が感じていなければ、他者の目に魅力ある人物として映ることは少ないのではないかと思います。

また私はセンスが不必要とも思っていなくて、「センスがよくなりたい」という願いの根源にあるのは、自分に対して「より良いもの / 好いもの」を選んであげたいという真心のような想いだと思います。

何を心地よいと感じるかはその人それぞれが持つ「感性」に宿っています。そして人が「センス」と呼んでいるものは、実はその感性が望む願望を叶えるための「手段=機能」に過ぎないのです。

「センス」=自分の感性を拾い上げ、より素敵な形に変換/表現するための装置(使うことでアップデートしていくシステム)

と言えばわかりやすいかもしれません。そう、センスは誰にでも搭載されているシステムであって、それは自分が持つ感性が望むものを表現するためにあります。

「素敵な誰かのおすすめをそのまま採用する」ということはある意味、完成されたパッケージを購入するイメージに近く、楽ちんです。AIによるおすすめもこれに近いと思います。

そこから学ぶことももちろんありますが、起点にあるべき「自分の感性」を無視して、自分に搭載されたセンスという機能を使わないのではシステムはアップデートされないまま。

また、そのパッケージは自分の感性に合わせて最適化されたものではないので当然どこかで違和感が出てきますし、しばらくしたらまた他のパッケージを購入することに。

その繰り返しでは結局自分の「好き」がなんなのか認識できないままです。

このように説明すると何だか機械的で情緒もなにもないように感じるかもしれませんが、一方で「センスのありなし」といった指標で自分自身がまるごと評価されるようなものではないことにも気づけるのではないでしょうか?

よく「わたし筋肉ないから!」と言う人がいますが本当に筋肉自体が消失してしまっている人はいません。「筋肉量が多いか少ないか」そして「筋肉を使いこなせているか」。もっと言うとちゃんと動ける体で「なにを楽しみたいか」が重要です。

センスに関しても同じように、単純に現時点でその機能を使っているか使っていないかというだけ。

そしていつでもアップデートしていけるものなのだから、他者の目など気にせずにもっと気楽に実験的に色々と試して、「自分のために使っていこう」と思えれば前提条件は大きく変わります。

もしそう思えたのなら、自分の中にあった前提条件を見直して、初期設定を次のように変更してみるのはいかがでしょうか?

■センスは自分の中にある「好き」を拾い上げて表現していくためのシステム
■自分の中にはまだ作動していないだけで既にセンスという機能は搭載されている

前提条件が変われば新しい知識や素敵なものに触れたとき、これまでとは受け取り方がまったく異なってきます。

「自分の内側を否定し疑う前提」から、「自分の内側を肯定し信じる前提」に切り替えていきましょう。


次回のコラムは残りの2つの「見直すべき前提条件」について。


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