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「めあて」学校で習ったけど使わなくなった言葉から。

「めあて」という言葉がとても懐かしい。
小学生の娘の参観日に教室を眺めていて、そう思いました。
でも、懐かしいということは、今は使っていないからそう思うのだと思いました。「めあて」が意図する言葉は、(社会人生活では)どう置き換えているでしょう。

「目標」「ゴール」「KGI」などでしょうか。

中学受験をした長女、次女はするかしないか考え中の様です。我が家では時々こんな話をします。

「それ(言葉や概念、計算式など)、社会に出てから一回も使ったことないけど、生きていけていけてるよー」と両親がさも自信ありげ?に話します。受験を一度も経験したことのない私に至っては、中学受験の問題を解く自信がないからそう言っている節もあります。逆に「そんな計算方法があるんだ、それは便利だ。社会人としてもずっと使えるなあ」というパターンもあります。

なんて思いながら、冒頭の「めあて」という言葉について考えました。

①目をつけて見る所。心中でめざしている所。ねらい。あてど。目的。「お―の人」「金―」
②標準。基準。見当。
③銃のねらいを定める突起。照星

広辞苑 ページ 19258


「目標」「ゴール」とは少しニュアンスが違うな、と思いました。
「ターゲット」的な意味合いよりもそこに行きつくための「戦術」だったり「ポイント」「関所」だったりの意味合いを感じます。

そういえば「おめあて(御目当)」という未だによく使う言葉を思い出しました。買い物に出かける時に、「今日のおめあては…」なんて使い方は普通にするなあと。

そして、広辞苑の説明にある「ねらい」という言葉が私にはしっくりきました。

以前コンサルティングファームで仕事をしていた頃、とある日系大手製造業のクライアント先に常駐して仕事をさせて頂いていましたが、そこでよく「ねらい」という言葉が使われていたことを思い出しました。まさしく「めあて」に近しい意味合いだったように思います。それは会社全体の共通言語だったのか、当時のカウンターパートだった人事部長の言葉だったのか、記憶は曖昧でしたが、とにかく各種資料に「ねらい」という欄を設けておくととても分かりやすく整理できた記憶があります。

目標、ゴールというと、さも当たり前で間違いのない内容(で具体性に欠ける)が並ぶことも少なくないような気がします(もちろん、そうならないように努力・工夫するわけですが)。

「ねらい」

ビジネスっぽいか?と言われるとわかりませんが、どんな仕事にも「ねらい」を持つことは、仕事が楽しくなりそうな予感がしました。

蛇足ですが、ミーティングやレビューのことを「作戦会議」というと、皆で同じく目的でブレスト含めて有意義な意見交換ができそうな気がしてきたりします。言葉遊びの域はでませんが、それでも言葉は大事だなと、そんなことを思った授業参観でした。


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