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雇用のマッチングを阻む壁

noteをはじめるにあたり、その一回目はテーマとその動機を明らかにしておきたい。

私は求人広告の仕事に従事している。
広告主から掲載案件を頂き、サイトに載せる。仕事を探すユーザーとをマッチングさせる仕事だ。

それを生業にしていることに誇りを持っている。

どんなにテクノロジーが進化しても、雇用のミスマッチは解決しにくい、業界永遠のテーマである。

ミスマッチとはユーザ視点に立てば以下を指す。

そもそも働きたいのに働けない。不採用となる。
働いたものの何らかの原因で離職してしまう。

求人広告は永遠のテーマであるミスマッチを解消すべく、webの特性を活かしたコンテンツのリッチ化、動画、スカウト、最近では口コミなど様々な手法で解決に挑戦してきた。

しかし雇用のミスマッチが減り、社会がより良くなっているとは言い難いのではないだろうか。

雇用機会均等法に代表されるように就業機会はオープンで公平であるべきだが、現実には国籍、年齢、性別、学歴などが高い壁として横たわっている。理想と現実で分断されている限り、ミスマッチは起きるべくして起きる。

求人広告の真実性の追求、あるいはテクノロジーの進化による求人手法の変革によってミクロ的にはミスマッチは減らせるが、マクロ的には高い壁を壊していかなければならない。

また雇用のミスマッチは貧困の問題と繋がっていることは見逃してはいけない。

失われた30年。先進国で唯一経済が停滞している国、賃金が上がらない国。この間、非正規と呼ばれるパート・アルバイトは増え続けた。正社員として働くても働くことができない。その結果、低賃金での労働を強いられ、ワーキングプア、「働く貧困層」は着実に増えている。

求人広告の仕事をしている以上、貧困という社会問題から目を背けてはいけないように思うが、自己矛盾とも向き合う困難な取り組みになるだろう。

雇用や貧困の問題に目を向け、勉強をし、時にはリアルな現場に触れながら、学んだことや感じたことをnoteに綴っていきたい。

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