大野修一

人材業界在職 ・雇用問題、貧困問題 賃金や採用がホットワードになっている今、仕事を通じ…

大野修一

人材業界在職 ・雇用問題、貧困問題 賃金や採用がホットワードになっている今、仕事を通じて学んだ知識、知見を纏めていきます。 ・アルコール問題 断酒1年強が経過し、自身の経験やアルコール依存の怖さについて綴りたいと思います。

最近の記事

断酒中に学んだ酒に関する考察 第二回

お酒を嗜む事ができる人にはノイズでしかないので無視してください! 書くことで持続できる気がしています。 第二回 横山やすしさんと依存症患者の平均寿命 「アルコール性肝疾患死 1割増」今年2月22日の日経朝刊紙面。 記事にもあるようにコロナ禍で、断酒した人と酒量が増えた人。二極化してるかもしれません。 特にアルコール依存は医療へのアクセスがしにくいです。それは本人がその事実を受け容れられないからで、アルコール依存症は「否認の病」とも言われるそうです。 一方でこの国はお

    • アルコール依存症患者の平均寿命

      断酒して一年強が経ち、お酒の怖さ、お酒を止めるには、といった観点で少し綴っていきたいと思います。 「アルコール性肝疾患死 1割増」 少し前ですが、2月22日の日経朝刊紙面。 記事にもあるようにコロナ禍で、断酒した人と酒量が増えた人。二極化してるかもしれません。 特にアルコール依存は医療へのアクセスがしにくいです。それは本人がその事実を受け容れられないからで、アルコール依存症は「否認の病」とも言われるそうです。 一方でこの国はお酒にアクセスしやすいんですね…これがいけ

      • 株式会社山口達也の件

        最初、なんて社名だ!と思いましたし、賛否様々な声があるようですが、私は山口さんが法人を立ち上げ、取り組む内容、メッセージを読み、シンプルに素晴らしいことだなと感じました。 ・アルコール依存症は完治しない。 ・一生酒を飲まないことが唯一の方法 これは山口さんに限った話ではなく、誰にでも当てはまる医学的な事実です。 依存症と診断をされていなくても、私自身の経験からも言えますが、酒で何か失敗をした人は、幾度も繰り返してしまいがちです。 「あーなんで昨日あんなに飲んでしまった

        • 最賃未満の自治体職員

          ■自治体職員は最賃割れでも違法にならない 会計年度任用職員についてはnoteでも一度触れたことがありますが、この職員の賃金についていくつかの自治体が最低賃金割れをしていたことが、1月18日付けの毎日新聞の記事になっていました。 私も求人を扱う人間でありながら、自治体職員についても当然のごとく適用されるであろうと思っていたので、はっきりいって勉強不足でした。 適用除外としている理由は記事に拠れば、「公務員は自治体と一体化して働く安定した仕事」だからだそうです。 しかし、

        断酒中に学んだ酒に関する考察 第二回

          教育格差の問題に目を向ける

          ■教育格差解消に動く高校生・大学生 今日のNHKおはよう日本に取り上げられていた学生団体「GET CHANCE」。 日本の教育格差を解消するための無償のオンライン塾の運営をしているそうです。 代表の濱田さんは現役高校生。 濱田さん自身が、コロナ禍で経済的に苦しくなっている親に塾へ通う費用を出してほしいというのを躊躇ってしまったことが設立の理由であるとお話をされていました。 なかなかできる芸当ではありませんし、首藤アナウンサーもただただ感心をしていましたが、濱田さんの

          教育格差の問題に目を向ける

          相次ぐ自治体の給食費無償化の動き

          ■物価上昇を受け、青森市、葛飾区か無償化へ 青森市が中核市としては全国で初めて小中学校の給食無償化に乗り出す。また葛飾区が来年4月からの実施を決めています。 私も小学校の時に給食費の茶色封筒の存在と、「未納」の家庭が存在することもなんとなく知っていたことを思い出します。高学年になると「生活保護」という言葉もセットになりました。どこからかそういうご家庭の話が漏れ聞こえ、親から聞いたりしたものです。特にそれがいじめに繋がったりはしなかったと思いますが、未納のご家庭の子供がいじめ

          相次ぐ自治体の給食費無償化の動き

          貧しくなる日本、危機こそ政治のリーダーシップを

          賃金が上がらない 昨日発表された毎月勤労統計調査。 物価変動を考慮した実質賃金は4ヶ月連続でマイナス。前年同月比でも1.3%減でした。物価上昇に賃金の伸びが伴わないため、私達の生活が苦しくなり、景気の悪化へ繋がっていきます。 今朝の日経紙面でも回転すしチェーンのコスト上昇による厳しい決算見通しが羅列されています。早々に価格転嫁、値上げ発表を各社したのは良かったと思いますが、やはり客数減少で相殺されてしまうと打つ手が限られてしまいます。 来月から最低賃金が改定され、全国加

          貧しくなる日本、危機こそ政治のリーダーシップを

          コンビニでのフードドライブと廃棄ロス

          ファミリーマートのフードドライブ 実施されていることは知っていたものの実施店舗に入ったのは初めてでした。 思わずパシャリ。 なかなか見かけることができないのはファミリーマートのフードドライブ実施店舗が国内店舗数の約10%程度のため。 それでもファミリーマートのHPをチェックすると半年で倍近く増えていることになります。 コンビニ1店舗の年間廃棄ロス額は468万円 しかしコンビニそのものの食品ロスの問題はまだまだ解決されず。 2020年に行われた公正取引委員会の調査では

          コンビニでのフードドライブと廃棄ロス

          地方自治体でも拡大し続けた非正規

          ■非正規図書館員の訴えにヤフコメ殺到 昨日付けでヤフコメで2000件を超えるコメントがついています。 雇用/賃金は多くの方の関心事なのですが、とりわけ今回非正規雇用の図書館員という状況がコメントマシマシ要因になっているように思います。ざっとコメントを拝見しましたが、8,9割は自己責任論と言えるでしょう。 ちなみに図書館の求人をindeedで探しました。 https://jp.indeed.com/m/viewjob?jk=1c1327ab4b91f5ee&from=s

          地方自治体でも拡大し続けた非正規

          今年も最低賃金改定の季節が来る

          最低額にはなりたくない。都心への労働力の流出を避けたいという思惑 求人広告業界にとっては皮切りとなる10月1日へ向けて、最賃割れの案件を掲載しないために最大の注意と対応を要する期間となる。 今年は物価高の真っ只中。どのような着地になるのか注目されたが、全国加重平均で31円引き上げ。目安制度が開始されて以来最大の上げ幅。 討議する中央最低賃金審議会においては公益委員、労働委員、使用者委員と分かれている。今回の上げ幅については当然使用者委員(経営者側)から慎重な意見が出た。

          今年も最低賃金改定の季節が来る

          映画「PLAN75」と高齢者雇用

          先月から公開されている映画、「PLAN75」。 主演はミチ役の倍賞千恵子さんだ。 ネタバレせずにごく大雑把に一言で表現すると、75歳になると死を選ぶことができる世界で主人公がどのような人生を選択するか、が周りを彩る人物たちと描かれている。 本作の主題ではないものの、独居老人には職がない(借りられる家もない)。ハローワークの端末で検索しても仕事は0件。ミチが故障していませんか?と職員に聞くが、冷たくあしらわれる。75歳で死を選択できる社会ではないが、これは現実世界と変わりは

          映画「PLAN75」と高齢者雇用

          見えざる貧困、そして博士は見た

          水道橋博士が先の参院選で当選した。 博士の番組を見たり、著作を読んだことはないが、選挙に立候補するとなり、博士の日記や動画を見るようになった。 余談だが、私と博士は風貌が似ている。ゆえに大学時代のあだ名はキッドだ。今も仲間に会えばそう呼ばれている。 街頭演説などで博士の言葉に心を揺さぶられた方も多いと思うが、私は博士の選挙活動における感想が最も印象的だった。 街を練り歩き、今まで自分の周りにいない人たちから声を掛けられた、と。 生活が苦しいんです。暮らしていけないん

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          雇用のマッチングを阻む壁

          noteをはじめるにあたり、その一回目はテーマとその動機を明らかにしておきたい。 私は求人広告の仕事に従事している。 広告主から掲載案件を頂き、サイトに載せる。仕事を探すユーザーとをマッチングさせる仕事だ。 それを生業にしていることに誇りを持っている。 どんなにテクノロジーが進化しても、雇用のミスマッチは解決しにくい、業界永遠のテーマである。 ミスマッチとはユーザ視点に立てば以下を指す。 そもそも働きたいのに働けない。不採用となる。 働いたものの何らかの原因で離職し

          雇用のマッチングを阻む壁