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貧しくなる日本、危機こそ政治のリーダーシップを

賃金が上がらない

昨日発表された毎月勤労統計調査。
物価変動を考慮した実質賃金は4ヶ月連続でマイナス。前年同月比でも1.3%減でした。物価上昇に賃金の伸びが伴わないため、私達の生活が苦しくなり、景気の悪化へ繋がっていきます。

今朝の日経紙面でも回転すしチェーンのコスト上昇による厳しい決算見通しが羅列されています。早々に価格転嫁、値上げ発表を各社したのは良かったと思いますが、やはり客数減少で相殺されてしまうと打つ手が限られてしまいます。

来月から最低賃金が改定され、全国加重平均で31円上昇するもののマクロ的な実質賃金をプラスに転じさせるには焼け石に水にも思います。

国全体が貧しくなったことを自覚すべき

今市太郎さんのコラムも読みましたが、円安もあり時給7ドル程度の賃金では外国人も日本で働く気はならないだろうとのこと。まさにそのとおりと思います。もはや経済大国日本の姿はなく、外国人からも労働先として選ばれない日本。日本人も貧しくなる一方です。結果だけ見れば新自由主義の経済政策は間違っていたと思います。トリクルダウンはついぞなかった。世界的プラットフォーマーと互して戦える国内産業のイノベーションも育たなかった。そして株高による資産が持てる層のためのマネーゲームで所得格差は開き、国全体として貧しくなった。
経済や労働政策を抜本的に見直し、国全体が豊かになるような政策立案と素早い実行を政治に求めたいと思います。民間の努力も大事ですが、この危機に果断に対処できる政治的リーダーシップは待ったなしです。

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