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【オライリー氏からの助言】ようこそ21世紀へ#9 未来からのニュース③


こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。

オライリー氏のレポート、『Welcome to the 21st century』をまとめています。目次は以下です。

・概要
・二度と戻ってこないものは何か
・今、完全に予想外のことが起こるかもしれない?
・未来からのニュース
・堅牢な戦略の展開
・堅牢ではないもの

前回、未来のシナリオ、具体的には、感染症そのものがどうなるか、その影響がどうなるかを描いていきました。

この感染症後の世界のシナリオ・プランニングに関しては他にも考えるベクトルがあります。それについて、オライリー氏の意見を見ていきます。

■意味のある政策の革新は、キャッチアップされているのだろうか
感染を抑えるために、様々な政策が提案されています。ある研究者が、「4日間勤務、10日間の休み」で働けば、完全なロックダウン政策とほぼ同等にウイルスの感染性を低下させることが出来る、とレポートを出しました。

仮にこれが機能して実施された場合、我々が信じてきた週休2日などの前提は完全に崩れてしまいます。

ユニバーサル・ベーシック・インカムのような、より直接的に国民に向けた変更はあるのか?あるいは週の労働時間の短縮など、長い間議論されてきた他の変更があるかもしれないのだろうか?
それらのシナリオは、世界が新たな予想外の方向に傾いているというシグナルに対するあなたの受容力を伸ばすことができる。

■新しい状況下でビジネスモデルは持続可能なのだろうか
今回のパンデミックで航空会社のビジネスモデルが崩れたように、今後ビジネスモデルの持続可能性が大事になります。

多くのビジネス、例えば航空会社は、満席の状態に非常に厳しく設定されている。飛行機が半分の乗客数で運営されなければならないとしたら、今日のようなレベルの乗客を引き付けるのに十分に安いフライトができるだろうか?
同じ質問が多くのイートインレストランにも投げかけられる。そのコスト構造は特定のレベルの利用を維持できるかどうかに基づいてる。
もちろん、アリーナスポーツやテーマパークなども同じ問題に悩まされている。
また、UberやLyftは、利用者に低価格の補助金を出していたために、すでに採算が取れなくなっていた。
もしかしたら、「オンデマンド」の交通機関は永遠に消えてしまうのだろうか?
それとも、AOLがオンラインのリーダーシップをヤフーに譲ったように、モデルが進化するにつれて、これらの企業は入れ替わっていくのだろうか?

現在の多くのビジネスモデルが満席率に依っていることはあまり考えていませんでした。確かに、飲食店などは、回転率等で計算しますね。考えないと。オライリー氏は、この背景を理解することが大事だと話しています。

これらの話題の背後にある深いストーリーや自社の戦略との関連性について、自分なりの評価を形成することはできますし、形成すべきだ

この自分なりの評価軸を形成するために、投資家が「アルファ」と呼ぶものがあるそうです。それは、

ベンチマーク・インデックスや平均値と比較した場合に、非常に優れたリターンの源泉となる、あなたのビジネスに特化した

ベクトルだそうです。アルファとは以下のことのようです。

期待収益率と予想収益率の差のこと。
個別株や投資信託のリターンが市場平均に対してどれだけの超過リターンを得ることができたかという指標です。α値が高ければ超過リターンが大きいことを意味します。プラスなら現在値は割安、マイナスなら割高ということになります。

さて、このような判断をする上で重要なの何でしょうか?オライリー氏は、「対照的な投資でも大きなリターンをもたらすことがあるということを覚えておくとよい」の述べています。また、「市場シェアを買うのに最適な時期は、安いときだということ」も大事だそうです。

オライリーの場合、成功の確率が圧倒的に高いと思われるものに対して初期の段階で賭けをしていた。ホットなものを追いかけることは、激しい競争の中に身を置くことになる。自社と自社製品を必要としているのは誰なのか、どうすれば真に顧客を助けることができるのかを深く考えることが、はるかに強固な戦略の基礎となる。

シナリオを描いて、成功確率が高そうなものにかけること、大切です。

うーむ、うまくかみ砕けず。

明日は「堅牢な戦略の展開」です。

草場壽一
https://sinlab.future-tech-association.org/


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