見出し画像

自己理解のススメ②

前回はありのままの自分を認めてあげることで自己肯定感が高まるということ。しかしながら、自分らしさや自分の才能は無意識の陰にかくれてしまっているので、正しく認識するためには、努力や工夫をする必要があること。自己理解のツールを使うことで才能に気づくためのヒントが得られるという話をしました。今日は才能を強みに育てるという話をしたいと思います。

才能を意識的に使うことで強みへと育つ

自分の才能を知って、「ふ~ん、なるほど」と思うだけでは武器にはなりません。才能に気づいたら、それを自分の仕事や人生において武器として使えるような強みに育てる必要があります。それではどうやって強みに育てるのか?それは、才能を意識的に使うことです。日々の生活で、仕事で、才能を活かす行動をとることで、才能と行動と結果がリンクされるようになります。そして、才能が強く発揮されればされるほど、良い成果に結びつくようになる。それを実感できるようになった時、才能は強みとしてあなたの武器になっています。

例えば、あなたの才能が相手の気持ちをよく理解できる共感性だとしましょう。おそらく日ごろから友人や同僚からよく相談を受けるのではないですか?それはあなたに相談をすると、気持ちを理解してくれるので、安心できるからです。その時は、自分には共感性という才能があるから、よく相談を受けるのだと思いながら、色々な人の話を聞いてあげましょう。無理にアドバイスをする必要はありません。「それは辛かったね」「寂しく感じるね」などといつも通りに相手が感じているであろう気持ちを言葉にしてあげればいいのです。人が喜んている姿を見ると、自分も嬉しくなって元気になることもあるでしょう。その時には、自分の共感性が発揮されているのだと思いながら、喜びを共有して、自分のエネルギーに変えましょう。お客様からお𠮟りを受けた時、あなたはお客様が何を求めているのかを感じ取ることができます。その時はお客様の言葉を真摯に受け止め、心の中にある誠実な言葉を返しましょう。その言葉はきっとお客様の怒りを鎮めて信頼関係につながるでしょう。

普段何気なくやっていることのひとつひとつに、実は自分の才能が活かされていることが多くあります。その瞬間を見逃すことなく、「あ、いま自分の才能が発揮されている」と感じること。ここでも、あそこでも、と色々なシーンでその才能を試してみる。そして、自分の才能が発揮されると、物事がうまくいく、ポジティブな成果につながったと実感することで、才能は強みへと育っていくのです。

自分らしい営業、自分らしいリーダーになる

自分はうまく話ができないから営業の才能がないとか、責任感に欠けるからリーダーに向かないという話を耳にすることがあります。でも、口数が少なく流ちょうに話すことができなくても、お客様の話にしっかりと耳を傾け、本質的な課題と解決策を端的に提案できる優秀な営業マンもいますし、責任感が強いあまり、「自分でやり切らなければ」と部下やメンバーの力を借りずにひとりで抱え込んでしまうようなリーダーもいます。特定の職種やポジションに求められる才能や資質はひとつではありませんし、仮に資質を持っていたとしてもネガティブなかたちで発揮されてしまうこともあるわけですから、ひとつの才能の有無で仕事の向き不向きを判断するのではなく、今の仕事や自分がやりたい仕事に対して、自分の才能がどのように活かせるかを考えることが大切なのです。

自分を変えなければと、不得意なこと、苦手なことを克服しようとする必要はありません。経営学者のピーター・ドラッカーは著書の中で、「自らを大きく変えようとしてはならない。それではうまくいかない。それよりも、自らの得意とするもの、仕事のやり方、価値ありとするものを伸ばしていくべきだ。」と言っています。苦手なことを人並みにするより、得意なことを圧倒的なレベルにするほうがずっと大きな成果を得ることができる。それであれば、自分の才能を活かして、自分らしい営業、自分らしいリーダーになればいいのです。

自己理解とは自分の才能を自由に使いこなせるということ

自己理解をする、自分の強みを正しく認識するということは、単に才能を知るということでななく、仕事や人生に才能を強みとしてうまく活かすことができるということです。才能を自由に使いこなせるようになると、仕事や人生を楽しめますし、夢中になって取り組むことができるようになるでしょう。その時の自分は、「自分には長所がない」とか「自分自身に満足できない」と自信を失ったり、人の評価を気にしたりしていた自分ではありません。自分らしさ、自分の魅力を十分に理解し、自信に満ち溢れているはずです。

あとがき

  1. YouTube大好きな次男がよく「ひっ、ひっ、ひき肉です♪」と言っていたけど、まさかそれが彼のマイブームなわけではなく、流行語大賞になるほど全国でブームだったとは知らなかった。。。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/4e9f2b82dd819ec0ba98ad1e3c7f3b4b649270c4

  2. コロナが落ち着いてきたと思ったら、インフルエンザが大流行。息子の中学では学級閉鎖ならぬ学校閉鎖になりました。インフルエンザ薬といえば、タミフルやリレンザが有名だけど、いまは1回だけ飲めばいいというゾフルーザという薬が主流なんだね。コロナ禍前に発売になったみたいだけど全然知らなかった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?