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兄弟育児の心得

はじめに

兄弟ってめっちゃケンカしません?
どうしたら仲良くしてくれるんだって思いません?
この記事では、我が家の子どもたちのケンカの様子を観察し、関わり方や兄弟の関係性について考え試行錯誤した結果を基に、兄弟育児の心得をまとめています。
「子どもが毎日のようにケンカしてどう対応すればいいか分からない」
でお困りの方はぜひ最後まで読んで頂き、参考にして頂ければ幸いです。

【登場人物】
兄:3歳。俺の物は俺の物。弟の物も俺の物。口ぐせは「これはなんだあ〜〜?」
弟:1歳半。いつでも一寸先は兄(の恐怖)。それでも趣味は「兄を煽ること」
妻:早く働きに出たい専業主婦。就寝時に子どもたちにまとわりつかれるのが激しくストレス
私:真剣に子どもに向き合いたい。趣味は「家事の最適化」。

我が家では

休日はマジで体感5秒に1回ぐらいの頻度で兄弟喧嘩が勃発します。大抵、兄が弟のおもちゃをぶんどるか、遊んでいたおもちゃを弟に取られそうになって顔をひっかくか押し倒すかして、やられた弟は金切り声あげる・・・

最初のほうこそ弟が叫んだら飛んで行って兄に対して諭すように
「痛い事したらだめ」だとか
「遊びたいって言ってるよ。貸してあげて」などと
説得を試みていましたが、全然効果がありません。
どうしようもないのでしばらくケンカの様子を観察してみることにしました。

ケンカの様子

長男は次男をとにかくいじめてます。まあ、いじめるというのは語弊がありますね。周りから見ればいじめているように見えなくもないが、本人は弱いものをいたぶって楽しむと合う感覚は毛頭なく、自分のテリトリーを守るのに必死なだけなのでしょう。
兄は自分のおもちゃをとられるのはもちろんイヤ、さらに弟のやることなすこと気になるらしく、見守るということができず干渉してしまう様子。
「このおもちゃはぼくの!」
「ちがう!それはこうやって使うの!」
というように。
そらそうだ。大人でも難しい事です。他人のやってることが見るに絶えず気になって口出ししちゃうっていう人たくさんいると思う。
ただ、顔はひっかかなくてもいい。

弟は弟で兄のやることは何でもまねしたいし、怒られると分かっていても果敢におもちゃを奪いに行きます。
(いや、どう考えてもやられるやん…)
この1年で兄から受けた傷はどれほどになることやら。

運良くおもちゃで遊べたとしても、いつも兄の様子をうかがっているから「遊ぶ」ということに集中できていません。
後ろから兄の足音が聞こえただけで、まだ何もされてないのに叫びながらおもちゃを放り投げる始末。そして突き飛ばされる。

観察した結果、
・お互いの存在が悪い影響を与え合っている
という結論に達しました。

兄弟関係は、理想的にはお互いの成長と学びの場になるべきです。
兄にとって弟は守るべき大切な存在であり、時には切磋琢磨する相手でもあります。一方、弟にとって兄は見習うべきお手本であり、時には競い合うことで互いの社会性を磨く機会となります。
しかし現実はその理想には程遠い。まだ時期尚早なのだと思います。

それなのに両親ときたら、小さい子にはおもちゃを譲れ、叩かれてもやり返すな、などとにかく次男を優遇してくる。
「なんなんだこいつら。わしのことなんやとおもってんねん」
そんな長男の心の声が聞こえてくるからこそ、必要なのは「兄」や「弟」といった役割を与えず、お互い干渉しない時間を作ることなのではと考えました。

「兄」や「弟」という役割を与えない

一般的な、かつ一部偏見の入った話ですが、
長子は「責任感が強い」「まじめ」「頑固」
次子は「柔軟」「空気を読む」「自由奔放」
のような性格になることが多く、それは環境要因、つまり兄・弟という家庭内での立ち位置に大きく影響されると言われています。
個人的には本人達のポテンシャルを最大限引き出せるように、できる限りこういった環境による影響をなくしたいと思っています。
なので、
「お兄ちゃんだから・・・」というような立場の視点で見るのではなく、本人のアイデンティティを尊重した接し方をするべきだと思います。
2人ともなりたくて兄や弟になったわけではないですしね。

例えばですが、おもちゃは先に遊んでいた方を優先。相手が欲しがったら、しばらくしてから交代。そこに年の差は関係なく、ただ状況のみで親が判断するといったふうに。

そこからだんだんと
「弟が欲しがってるよ。貸してあげる?」と
思いやりの気持ちを持たせるよう声掛けをしていきます。
イヤならその気持ちも尊重し、「順番」というルールを守らせるようにします。
暴力に関しては兄だろうと弟だろうと許しません。
手を出す前に「いや」「やめて」「かして」「ちょうだい」と口で伝えてということをしつこく教えるようにします。
手が出るのはそれしか手段を知らないからです。だから親としてはコミュニケーションの手段を教える責務があります。
そして要求に応えてくれたら「ありがとう」を言ってもらうようにします。

お互い干渉しない時間を作る

弟は生まれた瞬間から兄という存在がいることによって、両親から受ける愛情の絶対量がどうしても少なくなってしまいます。兄も、弟の出現によって親からの愛情が半分に減って焦っていることでしょう。
まだ愛情を一身に受け取りたい年頃の間は、できるだけ兄と両親の時間、弟と両親の時間を増やすようにするべきと考えています。

我が家の場合、兄が保育園に行っている時間は、弟は母親を独占できます。私が有休を取れば三人でお出かけしたりもできます。

毎日の就寝も兄弟で部屋を分けるようにしています。みんなで寝るとどうしても母親の取り合いになってしまい、寝つきは悪いし夜中に起きてケンカするし母親はまとわりつかれてストレスフルだし、だれも安心して眠ることができません。部屋を分け、子ども1人に対して親1人で寝るという体制をとることで、「奪われる」という心配がなくなりぐっすり寝てくれます。
こうしてだれも寝不足にならない、妻も快眠、私自身も子どもとくっついて寝れて幸せという、Win×4の体制を作ることができました。
私は密かにこれを「就寝革命」と呼んでいます。
※最初は妻だけ別の部屋でゆっくり寝てもらうことをことを提案しましたが、寂しいという理由で却下されました
※子どもたちは私に寝かしつけられるのも、一緒に寝るのもイヤじゃないようです(よかった)

結果

このような取り組みの結果、子どもたちは心の余裕ができてきたのか徐々に仲良く遊ぶ時間が増えてきたように思います。
長男は自分のおもちゃを弟が使っているのを見たら即突き飛ばしにかかっていたのが、踏みとどまって「かえして!」というようになりました。
次男のおもちゃだと分かっているときは「かして?」と優しく言うようにもなりました。次男の返答次第では前のようなケンカになったりもするのですが、
「かして?」
「ドーゾ!」
「ありがとう」
の美しいコンボが完成した時は、感動で胸にグッときたのを覚えています。

育児っていいですね・・・・



ということで、今回の経験を心得としてまとめると以下のようになります。

ルールを決める
家庭内での「立場」によって判断するのではなく、決められた「ルール」を守るようにする

一対一の時間をつくる
それぞれの子どもと個別に過ごし、親を独占する時間をつくる

こどもの感情を言語化する
例えば「貸して」「イヤ」、泣いていたら「痛かったね」のように感情を認識し、相手に伝える練習をしてもらう

仲介する
この時期の兄弟喧嘩は親が仲介し、双方が納得する妥協案を見つける

相手を思いやる
「貸してほしいんだって」のように兄弟それぞれが相手の立場に立って物事を考える練習をする。まだ理解できないかもしれないが、こういった考え方を浸透させる。

感謝する
「かして」→「どうぞ」→「ありがとう」を1セットにし、お互いに感謝の気持ちを表現する習慣をつけることで、ポジティブな関係を築く

おわりに

兄弟喧嘩も、親の試行錯誤も、それぞれにとってかけがえのない経験だと思います。
これから何年も一緒に暮らしていく中で、相手の顔を見るのもイヤと思う時期もくるかもしれませんが、根底には揺るぎない信頼と絆が育まれている、そんな家族にしていければ・・・と思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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