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自分の機嫌、自分でとれてる?

はじめに

突然ですが外で働いている皆さん、仕事から帰ると家の玄関のカギは閉まっていますか?

一人暮らしの方、外出時にカギを閉めるのは防犯上大切なことです。
いいと思います。

一方で家族がいる方、家で愛する家族が待っているというのは幸せなことです。
でも帰るとカギが閉まっている。そんな時どう思いますか?

防犯のためだから仕方ないと思う?
開けとけよ!って思う?

この記事では、パートナーなど身近な人に言いたい事があるけど言いにくい、自分の気持ちの方をどうにかこうにか丸く収めて何事もなかったかのようにしたい、そんなときの対処方法を自分の経験をもとにまとめました。ぜひ最後まで読んでみてください。

全然気にしない

人間、生きているとありとあらゆるストレスにさらされます。
ストレスに対する容量の大きさや発散の方法、スピードは人それぞれだと思いますが、だんだん余裕がなくなるとちょっとしたことでイラつくようになってしまいます。
イラつきという手段をもって発散することで自分の精神を守っていると考えれば仕方のないことなのですが、何も知らない家族や周囲の人からすると、
「え、なんで怒ってんの?なんか悪いことしたかな」
などと気を遣わせてしまうことになります。

自分が何にイラついているのかが分かっているのであればその原因を排除または回避し、
自分自身の問題は自分でスルッと解決しておいて
自分の周りはできるだけ楽しい雰囲気にしておきたいものです。

しかし、厄介なことにそもそも自分が何にイラついているのか分からないときがあるのです。

冒頭の質問に戻りますが私自身、仕事から帰って家族がいるのに玄関のカギが閉まっていても、全く気にしません。
むしろ閉めておくことを推奨しています。

小さい子どもが二人いるし、夕暮れ時で妻は夕食の準備やなんやかんやで忙しく、目を離した隙に外へ出ていく可能性もゼロではないし、悪意を持った人が入ってきても女性と子ども二人では太刀打ちできません。
夫として、一家の主たる経営者として、玄関のカギは締めておくべきだと思います。

だから私は、仕事から帰って玄関のカギが閉まっていてもなんの問題もない。

…そう、思っていました

半年前まで、家に帰ると基本的にカギは開いていました。
 ―おいおい、防犯上よくないぜ
とは思いながらも、まあ相当な田舎ですし近隣の目もありますし、変な事するやつおらんやろということで容認していました。

ところが数カ月前から、そのカギが時々閉まっていたり、開いていたりするのです。
 ―なんだなんだ?気分屋か?
最初の頃は妻の防犯意識がちょっと高まったのかな、そしてたまに忘れてるのかな、などと思いつつ特に言及はしませんでした。

しかしこの閉まっているときもあれば開いているときもある、というのが中々に私の心を揺さぶってきます。

特に、日中に良くない出来事があって自分の中でグルグルと思考を巡らせているうちに家に到着し玄関と対峙したとき

・カギが閉まっているだろうから、自分のカバンからカギを取り出して開ける
・どうせカギは開いているから、そのままドアを開ける

の2択問題にぶつかると、たいてい余裕がないので後者を選択してしまいます。

そして運悪くカギが閉まっていようものなら
 ―何で閉まってんねん…
と思ってしまうのです。

しかし、そうは思いながらも
まさかカギが閉まっている程度のことで自分がイラついている
とは思ってもいない(思いたくない)ものですから、家に入ったあとも自分の気持ちの整理がつかず、何をどうしたら切り替えられるかが分からない。
そしてそんな自分が嫌になるという悪循環。
その結果口数が少なくなり、妻に
(あれ、いつもと様子が違うな・・・)
と思わせてしまうのです。
別の些細なことで言い合いに発展することも・・・


誰のせい?

これって一体誰が悪いですか?
カギの開閉を統一しない妻ですか?
いやいや。

大前提として防犯上カギは閉めておくべき
と思っているのに
以前は開いていたという過去の事実に固執し、
何度も間違った選択をしているのに学習しない私が悪いのです。

そのことに気づいたのは、恥ずかしいことに
カギが閉まりだしてから数カ月が経過した最近のことです。
このイライラは正真正銘カギが閉まっているせいだと。
一方でカギは閉めておくべきと考えている矛盾。
これを解決する方法はただ一つ。
自分の考え方を変えることです。

家に帰ったら、
「カギが開いているか閉まっているか分からない」
ではなく
「カギは閉まっているものである」
です。
めっちゃ簡単。

それから数日後。
もう私は玄関に対峙したときのあの究極の選択を間違うことはありません。

車から降りると同時にカギを取り出す。
閉まっているカギを開ける。
「ガチャン」という、一見何の変哲もない音が心地よく感じる。
そして自分の思い通りに事が進んだという全能感。

考え方を変革したある日の私より

1日で嫌なことがあったとしても、カギのことで何も引っかかることはないのでその嫌なことへの対処だけに集中できます。
家族に
「こういう嫌なことがあった」
と明瞭に自分の気持ちを伝えることもできるようになります。
少しの気持ちの違いですが、心の快適度は格段によくなりました。

妻が私に対して
(何か怒ってる。やりにくいな〜)
と思うことも減ったのではないでしょうか。

おわりに

今回は「玄関のカギが閉まっている」という内容でしたが、日常でどんなことに違和感を感じるかは人それぞれだと思います。

子どもの相手をしたり家事に追われたりしているとあっという間に時間が過ぎてしまいますが、
心の整理ができないままそのことを忘れてしまうと同じ失敗を繰り返してしまいます。
それは自分にとってもよくないし周りにとっても間違いなくいい印象は与えません。

その積み重ねがパートナーにとっては「振り回されてる感」につながるのだと思います。

その時々でしっかり消化して、相手に気を遣わせてしまっているのなら
「あなたのせいではなく、こういう理由で自分は今こんな感情なのだよ」
と伝えてあげると相手は安心するし、自分も楽になります。


感情は私たちの行動や判断に大きな影響を与えます。
ネガティブ感情の原因を分からないままにしておいたり外部環境に求めたりする前に、自分の気持ちと向き合い
自分の機嫌は自分でとる
を実践することは、人生をよりラクに生きるための1つの手段なのではないでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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