死神の仕事 第4話「反出生主義のミルクティー」
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「世界を滅ぼしてほしい?!?」
「ああ。よろしく頼む」
素っ頓狂な願いを頼んだ相手は引きこもりの若者だった。しばらく外に出ていないらしい、髪はボサボサで部屋はゴミ屋敷。なんだか臭い匂いもして、俺は居心地が悪かった。
「なんだってまた、そんなことを……」
リヴァイヴは困惑しながらソファーに座り込んだ。バフッと埃がたちのぼる。
「人類は滅びるべきなんだ。自分たちのために自然を破壊し、環境を破壊し、好き勝手に生活して、資源を無駄遣いしている。それに子供を産むことは罪だ。本人