特別連載『梟の胎動』/福田和代(1)
【前回】 【作品紹介ページ】
1
国会図書館のデジタルコレクションは、趣味と実益を兼ねた「暇つぶし」の宝庫だ。
榊史奈は、インターネットで一般公開されている史料を図書館の端末で開き、流麗なくずし字で書かれた豊臣秀吉の書簡を、無心に拾い読みしていた。
──『豊太閤真蹟集』。
一九三八年に東京帝国大学史料編纂所が解説を加えて書籍にしたものだから、内容的に目新しいものはない。だが、太閤の真筆とされる手紙や短冊などが掲載されており、のびのびとした筆跡の、どことなく人柄を感じさせる文字を、くずし字判読をサポートするAIの力を借りながら解読していると、古文書を読み解く練習になる。
真筆からは、今から四百年以上前に生きていた武将だとは思えないほど、生き生きとした人物像が立ち上がる。
それはむろん、史奈が歴史や戦国時代の武将の名前などに、子どものころから慣れ親しんできたからかもしれない。
史奈は、もうじき二十歳になる。
滋賀県犬上郡の、一族の里が壊滅に追いやられた事件から、およそ四年の月日が流れ、彼女はいま、大学二年生だ。
史奈の日課は、里にいたころとはすっかり変わった。
里にいれば、学校、畑の世話、鍛錬、家事、学業で一日が淡々と過ぎていく。祖母の桐子は上手に史奈に仕事を与える人で、十六年間、退屈などさせたことがなかった。
だが、大学入学と同時にひとり暮らしを始めた今は、時間を管理するのは史奈自身だ。
大学は、一族のもとに残された古文書を解読するため、歴史学を学べる学科を選んだ。父の榊教授は、自分が勤務する私立大学に来ればいいと言ったが、断って別の大学に入学した。父親の地位や立場に甘えず、自立したかったからだ。
それに、榊教授と自分が親子であることを知っている人間は、少なければ少ないほどいい。〈梟〉は闇の一族だ。榊教授は仕事柄、公の場に姿を現し、名前も人目にさらさねばならない。互いの関係を隠しておけば、いつか何かの場で必ず役に立つ。
事件で名前と顔写真がテレビで何度も放映され、新聞などにも載ったため、史奈は東京で高校に通うのは諦めた。独学で高等学校卒業程度認定試験に合格し、大学受験したのだ。名前を変えることも考えないではなかったが、事件のために自分が自分でなくなるのは理不尽だ。
いまは大学で日本史を学ぶかたわら、週に五日は警備会社で夜勤のアルバイトをし、学費と生活費を稼いでいる。毎日仕事を入れないのは、「いつ寝ているんだ」とアルバイト先の大人たちが心配するからだ。睡眠が必要ない体質なのだとは、明かしたことはない。
大学の近くにワンルームマンションを借り、食事はなるべく自炊するが、畑を耕す必要はないし、スーパーに行けばなんでも揃っている。手軽だが、畑からもいだばかりのトマトやキュウリでサラダを作る生活が、少し懐かしくはある。身体がなまるのも心配だ。
大学二年になっても、友達はいない。同じ講義も受ける顔見知りは大勢いるが、話しかけられても本当のことを言えないし、飲み会に誘われてもアルバイトで忙しいからと断った。でも、そういう学生も、今どき珍しくはない。
「そろそろ閉館ですよ」
遠慮がちな声をかけられ、史奈ははっと顔を上げた。壁の時計の針が、午後九時を差そうとしている。
急いでブラウザを閉じ、立ち上がった。
史奈の持ち物は、足元に置いてあった小さな黒いリュックだけだ。
「遅くまですみませんでした」
「いえいえ。作業ははかどりました?」
「少しは。まだ勉強を始めたばかりの初心者ですけど」
毎日のように顔を見せるので、すっかり顔見知りになった司書が、笑みを浮かべる。
初心者とは言ったものの、史奈はすでに、一族に残された古文書をあらかた読める程度には、くずし字に精通していた。
なにしろ、人前に出られなかった三年間、勉強以外にすることもなかったのだ。
ただ、「読める」ことと内容を理解できることは、別だ。
──さて、今日はこれからどうしよう。
史奈は軽いリュックを背負い、図書館を出て、すっかり夜に包まれた大学構内で空を見上げた。初夏のむっとするほど生温かい気配が、あたりを取り巻いている。
史奈は足に吸いつくような細身の黒いパンツに、夜明けの空のような薄紫色のブラウスをふんわり着ている。どちらも自在に伸縮する素材で、身体の動きをさまたげない。
祖母を失った今、何を着ようと、どんな暮らしをしようと自由だ。
だが、今でも史奈のファッションの選択基準は、目立たないことと、活動的であることだった。その服を着て、ビルの壁を三階まで駆け上がれるかどうかが、大事な目安なのだ。
──〈梟〉とは、生き方だ。
近ごろ、史奈はそう感じる。
彼ら血族を総称するのみならず、一族が選んだ生き方が〈梟〉なのだ。知恵をたくわえ、眠らず、夜の世界を自由に生きる。
今日はアルバイトがなく、この後の予定もない金曜日だった。高円寺の自宅に戻って、自分のパソコンで先ほど読みかけていた『豊太閤真蹟集』の続きを解読してもいい。それとも、新宿か渋谷に出かけようか。東京の繁華街には、夜になっても人間があふれている。
──午後九時。
もう、大学構内に残っている学生は少ない。かわりに、出入り自由な敷地では、近所の住民が犬を散歩させていたり、市民ランナーが黙々と走り込んでいたりする。
──静かだ。
史奈はそっと目を閉じる。
東京に暮らしていても、彼女の心は今も里にある。こうして目を閉じると、建付けの悪い古い家を、吹き抜けていく風の音が聞こえる。家の裏手の畑には、祖母と史奈の食卓を支える季節の野菜がふんだんになっていた。河内の風穴を思えば、夏でもひんやりとした空気を感じることもできる。
ふるさとは失われたが、彼女の記憶と心から奪うことは誰にもできない。
腕に巻いたスマートウォッチが振動し、メッセージの到着を知らせた。史奈はスマートフォンを取り出した。
『諒一がアテナと契約する』
必要最低限のことしか書かないのは、いかにも長栖容子らしい。
彼女は体育大学の四年生でスポーツ医学を学んでおり、競技生活も続けているが、兄の諒一は卒業して、実業団の陸上競技部を持つ警備会社に就職していた。
「今の会社は辞めるの?」
『辞める。アテナと専属契約を結ぶって』
諒一はこの数年、長距離競技で目立った成果を上げられずに苦しんでいた。彼のせいではない。世界を襲った新型コロナウイルス禍のせいで、スポーツ大会そのものが中止されたり、競技への注目を集められず、運営が低迷したりしたせいだ。
里の縛りが消え、公的な大会にも自由に参加できるようになった、その矢先のことだった。さぞかし諒一はがっかりしただろう。トップアスリートが、トップであり続けられる期間は、そう長くない。じりじりして、競技大会の再開を待ったはずだ。
ようやくウイルス禍が落ち着き、競技大会も本格的に再始動した昨年、解き放たれた諒一は国内のマラソン大会で堂々たる一位を取った。余人を寄せつけぬ、とあるスポーツ新聞によれば「鼻歌まじりの」優勝だった。
スポーツ用品メーカーのアテナと契約すれば、広告などに起用される機会もあるかもしれない。諒一はああ見えて自信家で、実力もあるから、期待されれば期待されるほど結果を出すタイプだ。会社を辞めれば、会社員としての定収はなくなるが、契約金でそれを補えると見たのだろう。
「心配いらない。諒一なら大丈夫」
『心配はしてない。ただの報告』
そういう容子は、卒業後の進路を決めたのだろうか。
聞いてみたいが、容子の性格には気軽な質問をためらわせるようなところがある。
別れの挨拶も「おやすみ」の言葉もなく、メッセージはそこでパタリと途絶える。
〈梟〉の一族は、眠らない。
だから、「おやすみ」を言ったことがない。
史奈の足は駅に向かった。今夜は新宿で「人間観察」をしよう。史奈がひとりで繁華街を歩くのは、生きた人間の気配を感じられるからだ。生身で、とりあえず目的があって、人生を少しは楽しんでいるらしい人間たちの。
史奈はまだ、自分が何を目標に生きていくべきか、たしかな手ごたえを感じていない。一族に残された古文書を解読するという目標はあるものの、あくまでそれは実務的な仕事のひとつにすぎない。
諒一や容子のように、スポーツの世界で頭角を現したいとも思わない。
──わたしは、どう生きていけばいいの。
榊教授や容子たちは、そんなに焦らなくてもいいと言う。いつかは必ず、史奈も自分の目標と人生の目的を見つける日が来る。そう慰めてくれる。
──けれど。
史奈は里から不本意な形で引き離され、自由を得た今、やるべきことを見出せず、ただ漂うように生きている、気がする。
そんなとき、眠らない〈梟〉の夜は、とてつもなく長い。
貼りつくような視線を、ずっと感じていた。
歌舞伎町を歩くと、時々じっとりと自分を見る目に気づくことがある。ねばつくような、微熱を含んだ視線だ。
だが、今夜はそれとは違う。殺気が漂っている。相手はひとりではない。史奈を見失わないようにするためか、複数の視線が入れ替わり立ち替わり追ってくる。学校を出る時から、いつもと違う雰囲気に気づいていたが、新宿に来てそれがはっきりした。
最初、またマスコミが現れたのかと思った。
四年前の事件の後は、しばらく記者たちに悩まされた。限界集落の住人がひとり殺され、残りは全員が姿を消すという猟奇的な事件だったことや、郷原感染症研究所が関係していたことなど、ニュースの種には困らなかっただろう。
襲撃を受け消滅した集落から、たったひとりで逃げ延びた十六歳の少女は、ニュースを制作し、あるいは消費する側にしてみれば、さぞ美味しそうに見えたのだろう。
それで史奈が怖気づくことはなかったが、常に監視の目が光っていると、いつ一族の秘密が漏れるかもしれない。面倒な騒ぎになるのは困る。
最近では、記者の姿を見かけることもなかったが、また四年前の事件を蒸し返そうというのだろうか。
だが、記者にしては殺気が強すぎる。
間合いを測っている。こちらの技量を読み、どこまで近づけるか計算している。
──何者だろう。
警察なら、史奈を尾行する理由がない。
ガラス張りの寿司屋の前を通る時、ガラスに尾行者が映るよう、さりげなく立ち止まって髪を直してみた。
近づいてきた若い男が、歩調を緩めることなく、そ知らぬ態で歩き過ぎた。
安い毛染め剤で傷めたのか、チリチリの黄色い髪をした男だった。
周囲の尾行者たちの体温が、すっと冷えるのを感じる。
(気づかれた!)
囁きかわす心の声が聞こえるようだ。
彼らは大学図書館から尾行してきた。まだ自宅の場所までは知られていないかもしれない。それなら、今夜はこのまま自宅に戻るわけにいかない。
史奈は何事もなかったかのように再び歩きだし、角を曲がったとたん、走った。
繁華街が好きな理由のひとつは、遮蔽物がふんだんにある点だ。看板に飛び乗り、ビルとビルの狭い隙間に飛び込むと、両手両足を使って登っていく。
カラオケルームの大看板が目立つ五階建ての屋上に隠れてしまえば、もう見つかるはずがない。相手が何者か見てやるつもりで、史奈はそっと屋上から顔を覗かせた。
──いた。
先ほどとは違う若い男だ。長めの黒髪はくせが強いらしくあちこち飛び跳ね、Tシャツにグレーのパーカとジーンズ姿で、史奈を探しているのか、周囲を見回しながら行き過ぎようとしている。精悍で、野性の獣を思わせる身軽な足取りだ。Tシャツの前身ごろには、写真のようにリアルな狼の絵が印刷されている。遠目だが、スマホで写真を撮った。
男は史奈がいるカラオケのビルから数歩離れた場所で、急に立ち止まった。
──えっ。
ふいに上を向いた男が、正確に史奈のいる屋上を見つめていた。
ギョッとした史奈は、思わずしゃがんだ。隠れたつもりだが、見られたかもしれない。
ほんの一瞬、視線が交わった気がする。
若い。史奈といくらも年が違わないように見えた。夜なのに濃い色のサングラスをかけているのが奇異な印象だった。
──今のは何だろう。
こちらの気配を悟られたのだろうか。こんなに離れているのに。史奈が屋上まで駆け上がれたのは修練のたまもので、普通の人にできることではない。迷わず屋上を見たあの男は、どうして感づいたのだろう。
とにかく、ここでじっとしていては見つかってしまう。
裏のビルは、今いるビルより二階分、背が高い。登るのはたやすいが、地上にいる男から見えてしまいそうだ。
隣のビルの非常階段が目に入った。
──あれなら。
手前に空調設備があり、路上にいる男からは死角になる。
気づいてすぐ、姿勢を低くしたまま動きだした。屋上の裏手に向かい、フェンスを乗り越えれば、非常階段までは二メートルあまり。助走はつけられないが、この距離なら飛べる。
危なげなく非常階段に着地して、音をたてないよう静かに下りる。途中、三階の扉に鍵がかかっておらず、ビルの中を覗いてみると、スナック街の通路につながっていた。
しばらく時間をつぶすべきかどうか、迷う。
──まさか、隣のビルから出てくるとは思わないだろう。
あの男たちが何者かはわからない。なぜ自分を尾行しているのかも。できれば、彼らの尾行を撒き、逆に正体を突き止めてやりたい。
まずは薄紫のブラウスを脱ぎ、リュックに突っ込んだ。ブラウスの下は黒いTシャツで、服装の印象が少し変わる。
酔客でにぎわうスナック街を、好奇の視線を避けて顔を伏せるように通りすぎ、客用の階段を一階まで下りる。
ビルの出入り口に隠れ、先ほどの男たちの姿を探した。
狼Tシャツの男はいなかった。おそらく、諦めたわけではない。史奈を追って、カラオケルームの屋上を目指しているのではないか。
少し離れた場所から、カラオケルームの屋上をじっと見上げているのは、寿司屋のガラスに映った黄色い髪の男だった。
史奈はスナックのビルから、なにげない雰囲気を装って出た。少し離れて、彼らを監視し、逆に尾行するつもりだった。
ラーメン店の大きな看板が、手ごろな遮蔽物になってくれそうだ。陰に隠れ、手鏡で黄色い髪の男の様子を見守る。
ふいに。
黄色い髪の男が、顎を上げた。首をかしげ、目を閉じて顔をあちらこちらに振っている。
その顔が、正確に史奈のいる位置に向けられた時には、さすがに心臓が跳ねた。
──噓でしょ!
向こうはスマホで誰かに連絡しようとしている。もう、正体を突き止めるため尾行し返そうだなどと、企んでいる場合ではない。
──逃げよう。
史奈は駆けだした。
「あっ、逃げた!」
後ろで男が叫んでいる。足音が追ってくる。
なぜ見つかったのか、思い当たる節がない。視線を感じたのだろうか。それにしては、こちらの居場所を探る風情があった。
意外に道が狭く混雑する歌舞伎町を、誰にもぶつからず飛ぶように駆けるには技術がいる。周囲の人間は、あるいはギョッとして立ちすくみ、あるいはぶつかると感じて思わず目を閉じてしまう。だが、史奈の身体は彼らに触れそうになる瞬間、まるで風のようにするりと避けて、彼らがおそるおそる目を開いた時にはすでに、何メートルも向こうに走り抜けている。
本来なら、追いつける人間などいるはずがない。史奈と同じように鍛錬してきた人間でもなければ。
──まだ追ってくる。
驚きと、かすかな嫌悪とともに、史奈は背後の足音を耳にした。
そんなはずはない。いったい、彼らは何者なのだろう。
足音はもう、ひとつではなくなっていた。おそらく、黄色い髪の男と狼のTシャツの男だ。ふたりが史奈から引き離されることなく、しっかり追いついてきている。
時々、背後で大きな音がして、悲鳴と鋭い罵声が上がるところを見ると、彼らは走りながら周囲の人間にぶつかって、強引に弾き飛ばしているらしい。
──無粋。
祖母なら、修行の足りない粗忽ものと一喝したことだろう。
それにしても、なかなか振り切れない。
角を曲がって路地に飛び込み、これなら見つからないだろうと思っても、引き離すことができない。まるで史奈の航跡が見えているかのように、きっちり追いかけてくる。
ひとつ、半信半疑ながら、彼らが史奈を見失わず、追ってこられる理由に思い当たった。
──だけど、まさか。
確かめる方法はある。
──あんまりやりたくないけど。
走りながら、史奈はずっと、「手段」を探していた。大久保の、韓国やアジア諸国の料理店が並ぶあたりで、やっと見つけた。
店の前にテーブルと椅子を並べ、客たちが飲み食いして歓談している。スパイシーな好い匂いが、どこを走っても漂っている。
「それもらうね!」
食べ終えて、スープだけ残ったチゲを見つけ、椀ごとかっさらった。仰天する客に抗議の暇も与えず、彼らが驚きの声とともに立ち上がった時にはすでに、史奈は一ブロック先に行ってしまっている。
また角を曲がり、ふたり組が追いつく前に、頭からチゲのスープをかぶった。椀を捨て、ぽたぽた髪から垂れるスープを身体のあちこちになすりつける。目を丸くしている酔客たちが好奇心を抱く前に、別の路地に飛び込んで目についた階段を駆け上がった。
マンションの裏階段だ。
四階の踊り場で息をひそめていると、追ってきたふたり組の足音が、迷うように乱れるのが聞こえた。
「──どっちへ行った?」
「──わからんなあ。あっちかな」
唸るように話しながら、路地を行きつ戻りつして、狼Tシャツの男が道端に落ちていた空のペットボトルを蹴ったようだ。
「たぶん、気づかれたな」
「なんでわかったんだろう?」
「さあな。もう少し、向こうを探してみよう」
彼らの足音が遠ざかるのを待ち、史奈はため息をついた。
間違いない。
匂いだ。
あの男たちが史奈の居場所を正確に知ることができたのは、嗅覚がすぐれているからだ。彼らは、史奈の匂いを追ってきたのだ。
「いったい、何者?」
混雑する歌舞伎町で、大勢の中からたったひとりの人間の匂いを嗅ぎ分けるなんて、まるで警察犬のようではないか。
常人にはできないレベルのことを、やすやすとやってのける人間がいる。興味が湧いた。
史奈はそこで、顔をしかめた。
さっきかぶったスープの香りが、自分にまとわりついている。スンドゥブチゲは大好きだが、頭からかぶりたくはない。
──帰ってシャワーを浴びないと。
この姿で電車に乗るのは気が引ける。史奈の足なら二十分もかからないから、歩いて帰るに限る。
(続きは『梟の胎動』にてお楽しみください)
梟シリーズは集英社文庫より好評発売中!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?