見出し画像

*夢の向こう側


皆さんは、未来に対する夢や希望なんぞを持ってはいるだろうか?

時は大学時代に遡る。
私は就職活動に全く身が入らなかった。

仕事に就くことに何の憧れも、希望も、メリットも
感じることができなかった。

自分でいうのも何だが、
いわゆる大人ウケするような文章や態度を示すことは
小さい頃から得意だった。

だけど、就職面接にはことごとく落ちる。
1次面接でボコスカ落ちる。

何故だか全くわからなかった。

そんなある日のこと。
面接練習をお願いしに大学の就職支援課に行った。

いつも通りの受け応えで
練習はスムーズに終わりを迎えた。

以下、担当者からの講評。

担「履歴書もよく書けているし、受け応えもちゃんとできているね」
私「ありがとうございます!」

担「でもね、
「貴方自身からやる気を感じられないのよね」

見透かされた、と思った。

就職活動に身が入らなかった理由も
面接にことごとく落ちる理由も

本当は分かっていた。

私は、自分には"何かの才能"があるんじゃないか
と結構本気で思っていたのだ。

その答えは、"No" だったのであるが。

当時は謎の自信に満ちていた。
だから社会組織の一員になることが、
なんとなく許せなかったのだ、と思う。

でも、ただ漠然とそう思っているだけで
何も行動に移していなかった。

自分で曲を作って路上で歌う人
漫画や小説を書いて応募する人
声優養成所に通って夢を目指す人

そういう人たちはみんな何かしら行動している。

だから私も、いろんなことを始めてみた。
絵、音楽、詩、小説。

ブログを書いてみたり、掲示板に投稿してみたり。
SNSでアカウントを作ったり、ライターの副業を始めてみたり。

色んなことをやって結果、今に至る。
どこにでもいる社会組織の一員。

さっき、当時"は"なんて言ってみたが、
正確には当時"も"だ。

なんだかんだ、今も自分の中にあるようでない
"何かの才能"に縋っている。

名声や金が欲しいわけじゃない。
ただ、何か自分に価値を見出したいのだと思う。

だから、そんな可能性の低い未来を辿り寄せるために
今もこうして何かを作り続けている。

未来に期待をすることは、イコール 
生き延ばす理由になるのだ。

未来のために今できることは、
闇雲になって生きること。
無様な醜態を晒して生きること。

残りあと何十年生きるんだ。
今までの年月をもう一周してもまだ足りない。

時間は嫌というほどあるので、
もうちょっとだけ夢を見たいと思います。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?