ジャンルレスで心地の良い海、note
サブカルチャー分野において、「ジャンル」という一つの概念があります。
マンガ・アニメ・ゲーム・コスプレ等の大別の中で、ファンが「推しジャンル」ごとに集まり活動する、そうした集団を「クラスタ」と呼びます。
クラスタの在り方も、非常に多岐に渡ります。
一般的なのは、ドラえもんやドラゴンボールといった「作品ごとのファンの集まり」。
藤子先生の作品の中でドラえもんだけが好きならば「ドラえもんクラスタ」。パーマンやエスパー魔美等、他作品も好きなら「藤子クラスタ」。
さらに藤子クラスタの中でも、藤子F先生・藤子A先生どちらを主体的に好きかということでファン層が分かれることもあります。
作品や作家、演者以外の基軸では「メガネをかけたキャラが好き」とか、「十五歳以下の少年が好きなタイプである」といった嗜好で集まった人で形成されるクラスタもあります。
こうした特性は語りだすとキリがないのですが、「似た趣味の人で集まった方が交流ができて楽しい」から、クラスタが発生するのでしょう。
私も色々な作品のクラスタで活動してきました。
ただ、私がいたジャンルは創作活動に携わるファンが何万人もいる大規模のものではありませんでした。小さめの界隈で同じキャラが好きという人を探すと、交流できる範囲はさらにコンパクトになります。
以前この記事で書いたように、なかなか感想をもらう所までいけた感がなく、私の活動傾向がニッチなのだから仕方ないと思っていました。
作中で一番人気のキャラをバンバン出す作品に特化するほうが、感想をもらえる率は上がるはず。でも、それは私が書きたいものではなかったのです。
ところがnoteに来てからは、特に専門的なジャンルの話もしてないのに、スキをつけてくれる方がいるではないですか。
タグ検索から来て記事を読み、「私もそう思う」「面白かったよ」のスキやコメントをいただけることがどんなに増えたか。
最近連続で更新しているアドバンテージはあります。
でも、他SNSだったら、知らないジャンルやオリジナルの小説は、まず読んでもらえないのが当たり前だったんです。
自分が語りたい、推したいものに共感してもらえるの、こんなに楽しかったんですね。
寂しかったんだなあ、自分。
と、素直に認めることができました。
もちろん二次創作活動の中で嬉しいこともあり、筆力が鍛えられたので小説を書いてきたことはプラスです。
その下地があってこそ、noteで公開して評価をもらえるだけの作品が出せたのですから。
クラスタやジャンルにこだわらずとも交流ができる大海原、note。
もうしばらくこの海の中で、居心地良い停泊先を探していきます。
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