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外務省職員に向く人、向かない人

私は、外務省職員として約14年間、外務本省と2か国の日本大使館で勤務しました。

外務省で勤務する過程で、外務省での勤務に向く人と、向かない人を多数見てきました。

同じ課の人でも心身的に病んでしまい職場に来られなくなってしまった人や、せっかく民間企業から中途採用で入省したにも関わらず、1年で退職してしまった人(私の後任・・・)もいました。

私の後任はがわずか1年で退職してしまった理由は、外務省勤務についての理想と現実のギャップでした。

このため、こうしたギャップに直面することがないようにするためには、外務省での勤務や労働環境等について、事前に調べておくことが重要です。

今回は、外務省職員に向く人と向かない人について、個人的な経験を踏まえながら、私の考えをご紹介したいと思います。

主観的な意見になりますのでとある元職員の経験に過ぎませんが、外務省での勤務に関心のある方にとって、少しでも参考になると嬉しいです。

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この記事は約4800文字で構成されています。

1 外務省での勤務に向く人


(1)体力がある人、健康な人

外務省にかけることではありませんが、外務省の多くの課室では、遅くまで勤務している人が少なくありません。

終電近くまで仕事をする人もいれば、終電を過ぎて、深夜残業をしている人も結構います。

私も本省で勤務していた頃は、自宅に帰宅するのが日付を過ぎた後になることがほとんどでした。

このため、平日は子供と一緒に過ごす時間はあまりなく、仕事のみという生活を送っていました。

平日は運動する時間もあまりなく、不健康な生活習慣になる人が多いです。

長時間勤務や睡眠不足などにより、体調を崩してしまう人も中にはいます。

このため、特に霞ヶ関で勤務する場合には、体力があり、健康な人が外務省での勤務に向いています(これは外務省に限らず、大半の仕事場でも同様かと思いますが。)。

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