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メルカリ(mercari)のインターンでアメリカに来ました(4日目)

市役所に行ってみた

市役所で働いている人にヒアリングさせてもらえると、事前に連絡が取れていたので、昼前にHyattsvilleという地区に向かった。市役所に働く22歳の男性とそこでいろいろ話ができた。彼もいらなくなった服は寄付するけど、中古品の売買をすることもあるとのこと。メルカリを聞いたことがなかったそうだが、使ってもらうと気に入ったようで、興味があるものがサジェストされたら買ってしまうかもしれないから、ホーム画面をもっとパーソナライズしてくれるといいかも、と提案してくれた。

Tinder経由で会ってみた

Tinderとかいうマッチングアプリを使って、時間が空いた時に、現地の近くにいる人とコンタクトを取っていたのだが、インタビューいいよ、という人が見つかったので、急遽そっちへ行くことに。「これこれこういう理由でメリーランドに来ている」と言うと意外と助けになってくれる人(Tinderユーザー)が多いのだ。その人はアパートに友達といるからおいで、と言うので向かってみた。女子4人でシェアハウスをしているそうだが、なぜかクソイケメンな男性(I君)が出迎えてくれた。

その場にいた3人にヒアリングをしてみたが、みんなメルカリを使ってみると、アプリは使いやすいし、簡単に出品できるのは非常に良い、とここでも好評だった。引越しで発生する不用品に関して質問すると、彼らはみな、アパートとか寮から出るときは、基本次の人のために家具を置いておく、と言っていた。I君は、大学のFacebookグループを通じて、以前いらなくなったものを売ろうとしたが全然買い手が見つからなくて断念した、と残念がっていた。

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日本人の友人の親戚宅へ

メリーランド在住の日本人家庭のもとへ伺った。映画に出てくるような閑静な住宅街で家も広く綺麗だった。ちょうど娘が22歳だと言っていたので(お会いしたのはその両親)年齢的にも自分たちの親世代。学生にヒアリングすることが多かったが、全然違う視点から話が聞けた。その家には、いらなくなったけどまだ全然使えそうなもの(パソコン、クリスマスの装飾品、おもちゃ等々)がワンルーム分もあったのだが、利益に対して売る手間の方が大きいので、溜まっていくのだそう。いらなくなった家具もそれなりにあるようで、シェアハウスや寮にいる学生だと欲しがるようなものもあった。

いらないものをたくさん所有している家庭がある一方で、そうしたもの(特に生活用品)を欲しがっている若い人たちも多くいるので、そこは改善の余地がありそうだ。たとえば、可能かどうかはともかく、メルカリが一気に安く買い取って、代理で出品することで、流通している質を向上させたり、そういう買取をすることで、メルカリというブランドの認知力が上がるかもしれない。Airbnbは苦労していた時期に、自分たちで部屋の写真とか紹介に注力してブランディングしていたそう。

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夕飯の様子

雑感

メルカリを元から知っていたと言う人はほぼ皆無だったが、使ってみると好評だということが多い。そもそも知られていないから利用されていないようだが、知られるほど利用されていないということは、何かが欠けているということだろう。メルカリでしかできないことがある、というオリジナリティが欠けているように感じる。一方でEtsyにはそれがあるからうまくいっている。メルカリの特徴はあらゆるものを取り扱っていることだが、アメリカは、日本と違って寄付する習慣があるとか、20代の多くはシェアハウスや寮で暮らすことが多い、ということにもう少し着目してもいいのではないか。

もうひとつヒアリングの中で気になったのは、Venmo(個人間のお金のやりとりを可能にするアプリ)の人気具合だ。僕は1月にプレスリリースしたpaymoという割り勘アプリ(Venmoと似ている)のiOSを実装しているが、Venmoがアメリカでここまではやっているのを見るとpaymoの可能性を感じた。まだまだ日本がクレジット社会になるには時間がかかりそうではあるが。

つづく


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