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雑記5(近況、最近聴いた音楽など)

最近について

・新バンド『祖国』の初ライブを終えて

先日、メレのはるぺんさんが誘ってくれたイベントで、新バンド『祖国』の初ライブを終えました。
最高のイベントで、打ち上げも朝までぬらぬらと飲んだくれておりました。
楽しかったー!

約2年前に音楽ユニット"Anisonin"のバンド編成でのライブをしてから(その翌年にも1回ライブだけする)このバンド編成での新たな活動の道は無いかと模索しておりましたが、一つの始まりを踏み出せたので、まずは一安心です。
※Aniosninでの活動遍歴はこちらで書いてます。

『祖国』の活動としては、昨年の秋ぐらいから月一回ぐらいのペースで新曲制作のスタジオに入りました。
(飲み会は別途、定期的に開催していてみんな酒好きでよかったです)
そして、今年の春にこれまでにできた曲の中から、まず3曲をレコーディングしました。
その3曲が収録された音源をライブ当日販売しましたが、予想よりもたくさんの人が買ってくれて嬉しい限りです。

今後の活動としては、まだライブが決まっていない状況ですが、夏にはレコーディングもする予定で、秋頃にはデジタルリリースできるように動こうと思っております。
面白い感じにしてきますので、ぜひ『祖国』よろしくお願いします。

・ホピーハイボ、初音源『計画的犯行として/からまってたくらんだ』リリースについて

今、自分がボーカルをやっているバンド"ホピーハイボ"の音源を今月10日にリリースしました。
いつもライブでやっている曲達で、初ライブから磨いてきました。

自分が出したバンド系の音源では、現段階で一番気に入っています。
今回の2曲はこれまでに自分がストックしている既存曲ではあるので、今後このバンドメンバーで作っていく楽曲達が増えて、満足いく音源になった時、ようやくロックバンドと言えるようになるなと思ってます。
デモ音源からの離脱は約半分ぐらいと言うところで、ロックバンドになっていく過程としては申し分の無い音源です。

それぞれの制作過程で、専業にやってる方々が各ポジションにて担当するようなプロの現場であれば、ある意味引いたところに居れば良いのですが、インディーズのバンドであるので、ミックスからマスタリングで基本は全部自分たちで作っています。
まだまだ未熟な部分は多いですが、肩の力を抜いて楽しくできたので、このペースを続けていきたいです。

・音楽を創作すると言うことについて

作曲や音源制作において「やる気」の波は常に変動します。
長い事、自分をやっているので分かりますが、「やる気」の波の大小は循環するものなので、その時の過ごし方や解決方法は色々知っています。

作曲面での「やる気無い時期」を脱する方法は、様々なエンタメに触れる事がその中の一つです。
当然、音楽を主体的に聴くこともそうですし、人のコンサートを観に行ったり、舞台観劇も大切です。
自分の中で、溢れるまで何かを取り入れて、こぼれ出したらアウトプットするというのが、作曲を健全にできるまでのプロセスだと考えてます。

そうもしないでアウトプットばかり続けていると、創作が文字通り「削れていく」作業に様変わりしてしまいます。
単純に心身両方に良くないし、自分の考え方の変化と共にそういった作品の受け手として、作り手としても魅力を感じることが減りました。
もちろん、世にある作り手が自身を「削って」作った作品自体は素晴らしいという価値観は(以前より少なくなったものの)自分に残っています。
また、そのモードに自分がなったらそういう作品を作りたいと思ってますが、辛い作業なのでなるべく避けていきたいです。
「創作よりも自分を大切にする」これがここ数年で一番変わった心境の変化です。楽しく生きたいです。

最近聴いた音楽

前回の記事以降よく聴いた音楽の感想を並べたいと思います。
なお、各項目の分量にバラツキがあり、レビューや解説などでもなく、音楽をやってる20代後半の個人としての感想です。
自分にとって、この音楽のここが素敵だったという部分が少しでも伝わって、それぞれの音楽へ興味を持っていただくことに繋がれたのなら幸いです。

Wombo『Slab』(2023)

"Wombo"は、アメリカのケンタッキー州はルイビル市出身の3ピースバンドらしいです。
サウンドとしてはストレートに歌とギター、ベース、ドラムという編成からなるインディーロックな感じで、音楽性はポストパンクな曲から前衛的なポップと言った感じなのでしょうか、不思議な音の隙間のあるバンドです。
良く言えば気取らないシンプルなサウンド、悪く言えばショボいサウンドですが、都度選ぶメロディーとコードの関係性が素敵な不和があり、ついつい聴いちゃう中毒性があります。

昨年出したアルバム『Fairy Rust』を今年の春先にプレイリストで発見し、そこから気に入ってで聴いてるのですが、全曲を通して聴くには少し退屈してしまう印象でした。
プラスな感想よりマイナスな感想が比率的に高くて、最近聴いてる音楽の感想を並べているこの雑記には載せてませんでした。

ただ、今回の新作EPはこのバンドに求めていた「素敵な不和」が全編を通して貫いていて、一日一回は聴きたくなっちゃう作品でした。
ルイビル市がどういう街かわかりませんが、色々ネットで見てる限り、田舎と都会の中間のような街らしく、素敵な街だなと感じました。

活動拠点はどこだかそれもそんなわからないのですが、小さいライブハウスとかで、クラフトビールでも飲みながらゆらゆら聴けたら最高なんだろうなと感じました。
地味なんだけど、地味じゃない音楽ですので気になった方いたら聴いてみてください。

Aphex Twin『Blackbox Life Recorder 21f / in a room7 F760』(2023)

ついに出ました!!!Aphex Twinの新作!
久しぶりの新曲に、祖国でのライブの打ち上げ途中だったのですが、大きな声を出してしまいました。

メインのビートの音とか全体的な音の処理が、耳障りしないけどどこか不安になる感じで、今のAphex Twin感をビンビンに感じました。
ただ、曲の雰囲気は前作のEPに比べてビートは性急な感じは無く、どこか『...I Care Because You Do』の雰囲気に似てるなと思いました。
...I Careの感想はこちらに書きました

派手さはないけど、自分はとても好きな曲でした。
EPが出るのがめちゃ楽しみです。
興奮しちゃって、タワレコにてTシャツ付きのCDを予約しておきました。

Jimi Prasad Orchestra『Help With Your Heart』(2023)

Spotifyのおすすめのニューリリースに「Hunting Unicorns」という曲が上がっていて「なんだこれ、関連アーティストフォローしていたかな?」と疑問に思い聴いてみると、ジャンルが掴めず。
生々しいストリングスの響きと、無国籍な歌のメロディーライン。
その後、結構目立つシンセが鳴り、よりどういうジャンルの音楽でどの国の音楽なのかが不明瞭になっていく感覚を覚えました。
その時、枠組みで物事を捉えたがる自分にも気付き情けなくもなるのと同時に、その圧倒的思考の区分けに際しての「便利さ」にも気づきました。
その便利さを裏切れるのが音楽でもあるのと感じ、とても好みな音楽だと思い、調べることにしました。

この曲が自分のおすすめに上がった理由としては、どうやらイスラエルのトラックメーカー"Rejoicer"をフォローしていたからでした。
その人がどういう形で携わっているかまではわからなかったのですが、どうやらその人とその人の周辺が新しく立ち上げたプロジェクトが"Jimi Prasad Orchestra"らしいです。
"Rejoicer"をフォローした理由や時期も全く覚えてませんが、この曲をいいねしていたので聴いてみましたが、なるほどめちゃ好きな音でした。

(↑が収録されているアルバム『Energy Dreams』も1周しましたが、凄い好きでした)

現時点で数曲しか配信されていないようですが、どうやらアルバムが7月7日に出るらしく楽しみです。

Roosevelt『Luna』『Ordinary Love』(2023)

ドイツのミュージシャン"Roosevelt"の最新シングルが2曲分も出ていたことに、最近気づきました。
めちゃ端的に言うと、ダンスミュージックを根底にアナログシンセの音が特徴的な、ファンキーでポップネスで最高の音楽を作る人です。
(ジャンルで言うとNu-Discoに属するのでしょうか、、、)

彼の作品には外れ、微妙だと思うところが微塵も無いです。
一つの音楽ジャンルを突き詰めている人なので、この曲のここが好きと言うことよりも、この人の出す音楽が好きと言う感じが一番近いです。
聴いていると、まじで気づいたらリズムを取ってることになるぐらい、気持ちが良い作品ばかりです。
特に2021年に出した『Polydans』と言うアルバムは、大大名盤だと思っています。

今回の新曲両方ともめちゃくちゃよかったです。
Roosevelt、滅茶苦茶好きなのですげえ単一的で語彙力の無い感想になっちゃいます。

Bruno Major『Columbo』(2023)

音楽好きなら知ってる感じだったけども、ますます有名になってきている"Bruno Major"が7月に3年ぶりにアルバムを出すらしく、その先行シングルとして3曲ほど公開されています。
その3曲の中で一番好きだったのは、この曲だったのでnoteにリンクを貼りました。

シンプルなサウンドだけど一筋縄で行かないコード展開、サウンドメイキングがまずめちゃBruno Majorだな、、と思わせてくれます。
2本のアコギの重ね方が半端なく気持ちいですし、ストリングスやバックのキーボードやFXが嫌味が全くなく聴こえてきます。
この塩梅がとても好きです。

Bruno Majorは3年前に出したアルバム『To Let A Good Thing Die』が尋常じゃなく良くて、2020年はこのアルバムばかり聴いていました。

多分ですが、自分がもし英語がわかる人間だったらここまで聞き込んでいないなと感じています。
Bruno Majorを好きになってすぐ、歌詞を和訳したら結構甘酸っぱい歌詞で、そこまで自分は好きじゃなかったのでもう歌詞を見ずに音楽を楽しむようになりました。
この曲を聴いた時に感じるもの、匂い、景色を歌詞で限定しないで済んだので、英語がわからない&喋れなくてよかったと思う数少ない点です。

来日公演は滅茶苦茶落選したので残念ですが、その代わり静かなところでゆっくりお茶でもしながらレコードで聴きたいです。

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