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イタリア家族旅行 Day2 (ローマ)

今日のハイライトは「バチカン美術館の中庭で、もう家に帰る。と泣き叫びながら地団駄を踏む次女ちゃん」です。今度こそ終わったと思いました。

昨日、ローマ市内を歩き続けて得た教訓は、炎天下の中はなるべく歩き続けない。頻繁に休みを取る。さもないと昨日あった、地獄色のジェラートの惨劇を繰り返すことになってしまいます。そこで考えたのは観光を何回かに分けて都度ホテルに戻ってこまめに休憩を取る作戦です。かつて古代ローマ帝国もカルタゴを攻め落とすのに 3回に分けて戦争をしたと言われていますからね。

第一章 サンピエトロ大聖堂


時差の都合で(期間限定ではありますが)早起きが得意な我が家は5時に起きて、6時に朝ごはんを食べ終わり6時半にはサンピエトロ大聖堂に向かって歩き始めていました。サンタンジェロ城に続く橋を越えて進みます。

サンタンジェロ城に向かう道

大聖堂は 7時に開門のはずですが 7時過ぎに到着した時はもう行列が出来ていました。
中に入った時は子供達もそのあまりの巨大さと荘厳さに圧倒されている様子でした。宗教にしか出せない人を動かすパワーみたいなものはあると常々思っていて、この大聖堂は世界で有数のパワーの集積地なので誰しも感じるものがあるのでしょう。圧倒的でした。前回来た時にミケランジェロのピエタ像に魅了されたのですが、今回ガラスの向こう側で遠くから見ることしか出来なくなってました。残念
素晴らしい作品が至る所にあり、何処を見ても素晴らしいので飽きません。ベルニーニが教皇アレクサンデル7世の墓として作ったという、白と赤の大理石を組み合わせた4体の彫像と土台の下から死に神が砂時計を持って現れている超絶格好いい作品。あれなんかどうやって作ったのか教えて欲しいレベルです。子供たちもそれぞれ何かを感じてくれたと思います。「一日中ここで過ごせるわ」と言った長男が真っ先に出口に向かっていました。

大聖堂を歩き回る少年

サンピエトロ大聖堂に続いてバチカン美術館も攻略しようとしたのですが、予約の時間のかなり前だったので入り口で弾かれてしまいました。それにしても朝の8時半なのにもう3時間待ちくらいの行列が出来上がっています。我々は一度ホテルに帰ることにしました。途中で Pam Local という日本のコンビニに似た清潔そうなお店を見つけて、買い物をして戻りました。

お昼ご飯 ローカルのピザ屋さん


部屋で少し休んでからホテルの近くのピザ屋さんにお昼ご飯を買いに出かけました。妻が見つけてくれた MAMI というピザ屋さん、お店の人も優しく対応してくれます。4種類のピザ(チーズ、ジェノベーゼ、バルサミコ、トマト)とサイドメニューのライスフライやお魚のフライを箱に入れて部屋に持って帰ってランチパーティをしました。ちょっとアメリカでは食べられないレベルの美味しさのピザに全員大満足です。

結局これなんですよね

第二章 バチカン美術館とシスティーナ礼拝堂


ピザで満足して部屋で少しリフレッシュした後、予約時間に間に合うようにバチカン美術館にむかいました。ところがバス停で待てど暮らせど美術館行きのバスが来ません。25分待って、やむなくUberを呼んだタイミングでバスが来たので慌ててUberをキャンセルしてバスに乗り込みました。運転手さんごめんなさい。バスを降りてからもさらにダッシュで入り口に向かいます。途中の信号で飛び出して危なかったので反省しました。後で次女に話を聞いたら美術館の作品よりも入り口までダッシュしたことの方が印象的だった様子でした。ある意味では芸術的な道中だったと言えます。長男に話を聞いたら、待ち行列をスキップ出来たことがハイライトだった様子。美術館に入れた時点で成功です。おそらく長女は純粋に作品を楽しんでくれていたはずです。
美術館は広く、混雑しており、暑かったのでしばらくした時点で次女の我慢が限界に達して冒頭の修羅場が訪れました。彫刻も絵も見たくない。と6才としては立派でもっともな理由でホテルの部屋に戻りたいと地団駄を踏みながら泣いて訴える姿に、それはそうだよね。よく我慢して着いて来てくれている。という思いと、なんとか長女と長男はシスティーナ礼拝堂には連れて行ってあげたいという思いもあり、まあ取り敢えず絵画館でも見てみますかと行ってみた絵画館が神でした。冷房の効いたベンチのある部屋で座って神様の絵を見ているうちに次女も少し落ち着いたようです。さらにカフェテリアも併設されていたのでそこで水を飲み、オレンジジュースを飲んで少し機嫌も治ったようでした。そのままシスティーナ礼拝堂に向かいます。
次女ちゃんは途中で深い眠りについたので抱っこして進みます。順路を表示している矢印の先に礼拝堂があるのを信じて辿るのですが、いつまで経っても着きません。腰痛持ちにとっての抱っこは大きな試練なのです。ギックリ腰が再発しないように気をつけて階段を降りたら登ったりしながら、これも文字通り神が与えし試練なのかもしれない。と思いました。歩けども歩けども辿り着かず、目の前に長い登り階段が現れた時に、この試練を越えた先に救いがあるのかもしれない。アーメンと思いました。すると妻が長い階段の手前で動きが止まった私を見て「抱っこ代わるよ」と言ってくれたのです。これがマリア様の救いか。と思いました。この世に救いはあるのです。
階段を登ったところにシスティーナ礼拝堂がありました。神聖な雰囲気の部屋に人が集まった不思議な空間ですが、特別な場所であるオーラに満ちています。これはさすがに一生に一度は来て感じる価値がありますね。


システィーナ礼拝堂までの長い道のり

締めくくり ティラミス


システィーナ礼拝堂を見た後はバスに乗って一目散に部屋に戻りました。昨日、マーケットで買った 1.5リットルの水のボトル、6本セットは買い過ぎかな。なんて言ってたけど 1日半で全部飲んでしまいました。
Pompi のティラミスが有名だと聞いて、トレビの泉まで散歩がてら 1人で買いに行ってきました。イチゴのティラミスが美味しかったです。みんなも私も疲れて今日はカードゲームで遊ぶ余裕もなく早めに寝てしまいました。
明日はフィレンツェに移動します。

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