梅澤太郎 | 弁護士

ヴァスコ・ダ・ガマ法律会計事務所/帯広柏葉→神戸法→一橋LS/株式会社ブリヂストン/株…

梅澤太郎 | 弁護士

ヴァスコ・ダ・ガマ法律会計事務所/帯広柏葉→神戸法→一橋LS/株式会社ブリヂストン/株式会社エブリー(Ex-経営管理部長)

最近の記事

遠くて近い法務と人事

はじめに前回のnoteは、「近くて遠い法務と経理」というタイトルで、協働すると会社にとってメリットしかない法務と経理なのに、意識しないと意外と協働できない関係の両機能について、個人的な意見をまとめました。 今回は、そのシリーズ?で、遠くて近い法務と人事というタイトルで書いてみようと思います。 ちなみに、法務と近くて近い存在なのは労務でしょう。連携体制の構築は必須です。 労務は、信頼できる書籍も多く、SNS上も情報が溢れています。以下の書籍は超実務的な内容になっていておスス

    • 近くて遠い法務と経理

      近くて遠い今回は、コーポレート部門において重要な2つの機能である法務と経理の関係性について、書いていこうと思います。 とあるきっかけで、インハウス時代に経理部門も見ることになったのですが、あの時、法務と経理の架け橋になれる人材の重要性を痛感しました。 ちなみに、自己紹介(前編)はこちら。後編は書けてないのですが、後編でこの辺を整理したいと思っています。 法務と経理は、どちらも専門性が高く、それゆえに、お互いに人材交流がほぼほぼありません。近くて遠い存在なのです。僕も経理

      • 増資手続の手引き(実務編)

        前編ご紹介この「増資手続の手引き」ですが、前編「実務担当者はつらいよ編」があります。 使い古された表現ですが、増資手続は、その辺に溢れている情報に書かれていることからイメージするようなキラキラしたものではないです。 CEOやCFOはカフェラテならぬ泥水啜って案件をまとめ上げるわけですし、その泥だらけのCEOやCFOからバトンを渡されるコーポレート部門の実務担当者も同様に泥まみれになって、超地味な作業を回していくわけです。 胃はキリキリするし、プレッシャーも掛かるし、大変

        • 自己紹介(前編)

          0. はじめに初めまして、弁護士の梅澤太郎といいます。2012年12月登録なので、弁護士12年目に突入しました。 株式会社エブリーでのインハウス時代の広報部門を見ていて、自社や自社商品・サービスを知ってもらう努力の大切さを肌で感じたこともあり、自己紹介というタイトルで自分の過去を少し振り返ってみようと思います。 1. ロースクール卒業まで(1) 北海道帯広柏葉高校 北海道帯広市生まれです。 地方都市にありがちなルートをたどりまして、指定された学区の公立小・中を経て、高校

        遠くて近い法務と人事

          増資手続の手引き(実務担当者はつらいよ編)

          はじめに増資とは、会社の資本金を増加させることを言います。 資本金を増加させる要因はいくつかあり、①株式発行の際の払込みによるもの、②新株予約権の行使によるもの、③合併等によるもの、④準備金・剰余金を資本金に組入れることによるものです。 このnoteでは、①株式発行の際の払込みによる増資を取り上げます。 というか、増資という言葉から想起するものは、これですよね。 ちなみに、増資があれば減資もあります。 増資を経験したスタートアップは、主に税務上の観点で当然減資も検討するこ

          増資手続の手引き(実務担当者はつらいよ編)

          期間の計算は難しい。

          はじめに法律に関する業務を扱っていると、実に多くの場面で、期間の計算を行うことになります。 例えば、契約の有効期間について自動更新条項が定められている場合、「期間満了の1か月前までに通知しない場合」と定められる場合があります。 「1か月前まで」とはいつまでなのでしょうか? 株主総会の招集について、会社法第299条第1項では、「株主総会の日の二週間……前までに」招集通知を発しなければならないと定められています。 「発しなければならない」というところも見落とせません。 税制

          期間の計算は難しい。

          ストックオプション発行、結局、何したら良いの問題。

          はじめにスタートアップ経営に欠かせないものとなったストックオプション(「SO」)。ネット上には多くの情報が上がっていますが、断片的な情報も多く、しかも難しいですよね。 これから初めてSOを発行しようとする場合、「で、結局、何をしたらいいの…?」と感じる方も多いのではないでしょうか。 そこで、今回は、全体の流れを簡単にご説明します。 続編(仮) 細かい論点やロジ回りの悩みどころは、別のnoteで書きたいと思います。 「誰に何個付与したら良いか分からないんですけど…」とか、「

          ストックオプション発行、結局、何したら良いの問題。