戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第10回(最終回)「タイトルに込めた意味」

今までの記事は
第1回「エレベーターテスト」
第2回「テーマを考える前の予備知識」
第3回「戦略の4フェイズ」
第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」
第5回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(実践編)」
第6回「特定の業種ならRTSは受け容れやすいかもしれない」
第7回「RTSを半日×4日間のプログラムとして実施する」
第8回「RTSはSGP抜きでも十分魅力的」
第9回「二つの戦略をつなぐRTSの価値とSGPの文法」

大切なのは「戦略」ではない、「価値実現」である。

この連続投稿も今回が最終回です。
私の主張は、まさに上に書いたとおり、大切なのは「戦略」ではない、「価値実現」ということです。

私がタイトルに「戦略ツール」とした隠れた意図は、「戦略を使いこなすツール」という意味なのです。LSPを使って、戦略の計画と実行というフェイズや、ポジショニング戦略とオペレーション戦略という二つの戦略を、(個々の段階や戦略に縛られることなく)自由に使いこなして組織の価値実現を行おう!という意図なのです。

そして、そのような価値実現を考えるには、「セールスという顧客の価値実現をしっかり考える」必要があると考えています。

LSPには、LSP自体のポジショニング戦略が必要です。
自分たちのオペレーションを、外部環境の中で把握すること。そのための試論が、この連続投稿だったのです。

「戦略の4フェイズ」は決裁者向け

なお、第3回「戦略の4フェイズ」で紹介した「戦略の4フェイズ」は、主に決裁者へのセールス向けに考えたものです。
これを軸に、決裁者向けのセールスツールを考えると良いのではないかと思います。


「二つの戦略を結ぶRTS」は参加者向け

一方、第9回「二つの戦略をつなぐRTSの価値とSGPの文法」で紹介した代替案としての「二つの戦略を結ぶRTS」は、RTSの参加者に向けたものです。
もちろん、決裁者向けにも使えないことはないのですが、多少理屈っぽいです。決裁者には「戦略の4フェイズ」を、参加者には「二つの戦略を結ぶRTS」を使うと良いと思います。

LSPファミリーとして「セールスツールの開発」に取り組みたい

つい最近、ローレンス佐藤さんが「チームのパフォーマンスを高めるLEGO® SERIOUS PLAY®メソッド」という一分間の動画をアップされました。素晴らしい動画です。ここをクリックして頂ければYoutubeに飛びます。是非ご覧ください。

現在、多くの新しいLSPファシリーターが増えてます。
そのような人たちのビジネスチャンスを拡げること、それがLSPの価値を高めることになります。
そして、それが研修だけでなく、本来LSPが持っている戦略ツールとしての付加価値を開発すること、これもまたLSPの価値を高めることになると思います。

この両方を満たすためには、LSPの「セールスツールの開発」に積極的に取り組む時期が今、来ているのでは無いかと思います。
この連続投稿が、そのキッカケの一つになれば幸いです。

ここまでお読み頂き、誠にありがとうございました。
どこかで会いましょう、そしてLSPのセールスについてアイデアをかわしましょう。

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