小出 正三(Feb. 2013)

短期的に「LSPのセールス」を考えるためにつくったnoteです。 ご意見お待ちしていま…

小出 正三(Feb. 2013)

短期的に「LSPのセールス」を考えるためにつくったnoteです。 ご意見お待ちしています。

最近の記事

ブランディングに於いて「店舗」を持つ積極的な意味~地方のユニクロと都会のUNIQLO~

鎌倉の制服「Patagonia」 土日の鎌倉は大変な混雑。 沢山の国籍、沢山の年代、沢山のスタイル。ほんとうに多様な人が溢れています。 しかし平日の鎌倉は、鎌倉のレンバイ(鎌倉市農協連即売所)や鎌万水産などは、当然のことながら地元民でいっぱいです。その地元民を見れば、あなたは一つの重大な事実に気がつくはず。 そう、多くの人が「Patagonia」を着ているのです。 もちろん、東京にも多くのPatagoniaを着ている人がいます。でも、それと同じくらいTHE NORTH

    • ChatGPTと『哲学』とクリエイティビティ

      私、こう見えて大学では『哲学』を学んでいました。正確には「社会学」なのですが、社会学にも色々な派があるのです。 私が在学時、ウチの大学には社会学の教授は一人しかいませんでした。その先生は調査と統計を専門とする方で、「調査をしなければ卒論を受け付けない」と仰ってました。 その頃、私は社会学と言いつつも、「社会とはそもそも何か」、「何が社会の変化を導いているのか」という哲学的な問題の方に興味がありました。それは例えば『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(ヴェーバー)

      • 『レ語(ご)を用いたパーパス・ブランディング開発ワークショップ』:プロトタイプver.1

        ※事前に確認するべき資料『レ語を用いたパーパス・ブランディング』を理解する上で、以下の資料を事前にご覧ください。なお、資料については今後、順次アップデートする予定です。 事前に鎌倉式ブランディング(理論編)の動画をご覧ください。 Ⅰ:『レ語を用いたパーパス・ブランディング』が目指すもの第一に、『レ語を用いたパーパス・ブランディング』は、noteで解説した「ブランド3.0」の「コミュニティの旗印」としてのブランディングであり、そのコミュニティを生み出す求心力である「パーパ

        • なぜ私はRTSを「使わなかった」のか。(それ日本語で言ってよシリーズ②)

          外来語を「日本語」で「自分の言葉」で言い直してみる。 これって「理解し、自分のものにする」上でとても大事なことだと思います。このシリーズは、そういうシリーズです。なお、書かれていることは基本的に「私見」であることをご理解・ご容赦ください。 ブランディングのストラテジストとして私はLEGO® SERIOUSPLAY®(以下、LSP)の公認ファシリテーターです。 ただ本職は「ブランディングのストラテジスト」です。 ブランディングのストラテジストとは、企業がブランディング戦略の方

        ブランディングに於いて「店舗」を持つ積極的な意味~地方のユニクロと都会のUNIQLO~

          ブランド?ブランディング?分かんないから、それ日本語で言ってよ。

          ブランド?ブランディング? なんか分かりにくいよね・・・ブランディングコンサルタントとして、初めてお客様からフィーを戴いて以来、四半世紀以上の年月が経ちました。ちなみにブランディングに関わって最初のシゴト(?)が「日本で第三位の広告会社(つまり自分が属していた会社だ)の経営者に『ブランドとは何か』をレクチャーする」だった(たぶん1995年くらい)ことを考えると、多くの人が普通に、日常的に「ブランディング」という言葉を使う日が来るなんて感慨無量です。 ・・・とは言え、それ

          ブランド?ブランディング?分かんないから、それ日本語で言ってよ。

          2022年12月27-28日九州錬成会のまとめ報告

          私は以前、「RTSを半日×4日間のプログラムとして実施する」ことを提案しました。そして、そのプログラムを九州産業大学での錬成会で試行させていただく機会を得ました。聞間先生にはこの場を借りて深く感謝したいと思います。 さて、結論から言えば、プログラムの試行は失敗でした。 しかし、その失敗から多くの学びが生まれたことは事実です。 そこで、この投稿ではその学びを大まかに紹介したいと思います。 「RTSを半日×4日間で実施する」プログラムは何を狙っていたのかそもそも丸二日間で行

          2022年12月27-28日九州錬成会のまとめ報告

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第10回(最終回)「タイトルに込めた意味」

          今までの記事は 第1回「エレベーターテスト」 第2回「テーマを考える前の予備知識」 第3回「戦略の4フェイズ」 第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」 第5回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(実践編)」 第6回「特定の業種ならRTSは受け容れやすいかもしれない」 第7回「RTSを半日×4日間のプログラムとして実施する」 第8回「RTSはSGP抜きでも十分魅力的」 第9回「二つの戦略をつなぐRTSの価値とSGPの文法」 大切なのは「戦略

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第10回(最終回)「タイトルに込めた意味」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第9回「二つの戦略をつなぐRTSの価値とSGPの文法」

          今までの記事は 第1回「エレベーターテスト」 第2回「テーマを考える前の予備知識」 第3回「戦略の4フェイズ」 第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」 第5回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(実践編)」 第6回「特定の業種ならRTSは受け容れやすいかもしれない」 第7回「RTSを半日×4日間のプログラムとして実施する」 第8回「RTSはSGP抜きでも十分魅力的」 「NewRTS-Standard-Roadmap」を受けて皆さん既にご存

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第9回「二つの戦略をつなぐRTSの価値とSGPの文法」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第8回「RTSはSGP抜きでも十分魅力的」

          今までの記事は 第1回「エレベーターテスト」 第2回「テーマを考える前の予備知識」 第3回「戦略の4フェイズ」 第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」 第5回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(実践編)」 第6回「特定の業種ならRTSは受け容れやすいかもしれない」 第7回「RTSを半日×4日間のプログラムとして実施する」 RTSはオーバースペック。でも本来、価値はある! この連続投稿の第5回で「RTSにはオーバースペックな部分がある」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第8回「RTSはSGP抜きでも十分魅力的」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第7回「RTSを半日×4日間のプログラムとして実施する」

          今までの記事は 第1回「エレベーターテスト」 第2回「テーマを考える前の予備知識」 第3回「戦略の4フェイズ」 第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」 第5回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(実践編)」 第6回「特定の業種ならRTSは受け容れやすいかもしれない」 RTS2日問題は何とかならないか?私は、ファシリテーターという手段の提供者であるとともに、ブランドコンサルタントとして企業の代わりに発注を行うという「手段の選択者」の立場にあ

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第7回「RTSを半日×4日間のプログラムとして実施する」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第6回「特定の業種ならRTSは受け容れやすいかもしれない」

          今までの記事は 第1回「エレベーターテスト」 第2回「テーマを考える前の予備知識」 第3回「戦略の4フェイズ」 第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」 第5回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(実践編)」 ※今回は(前回のテーマが重かったので)、一つの思考実験=箸休めとしてお読みください。 ホテル業(リゾートホテル)にRTSを売ってみる思考実験 第4回と第5回では「二日間のRTSは売りにくい」という前提の下、「全員研修」という方法と

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第6回「特定の業種ならRTSは受け容れやすいかもしれない」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第5回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(実践編)」

          今までの記事は 第1回「エレベーターテスト」 第2回「テーマを考える前の予備知識」 第3回「戦略の4フェイズ」 第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」 アイデンティティ型ブランディングをプログラムに落とし込むポイント 前回は、「アイデンティティ型ブランディング戦略」の論理を説明するとともに、それをプログラムに落とし込むポイントとして・・・ 「計画(あるべき姿)」は既存のものを尊重 可能な範囲で「全員参加」 形に残る「アウトプット」 を挙げ

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第5回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(実践編)」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」

          今までの記事は 第1回「エレベーターテスト」 第2回「テーマを考える前の予備知識」 第3回「戦略の4フェイズ」 はじめに(戦略コンサルティングが高額なのは訳がある) いよいよ戦略ツールとしてLSPを具体的に売っていくことを考えていきたいと思います。まず、その補助線として、私が「ブランディング戦略のコンサルタント」になった経緯をお話しします。 それは1996年、ある偶然の出来事がきっかけになります。 私をブランドコンサルタントとしてフィー※を払ってくれた企業は、その前年ま

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第4回「ブランディングの戦略ツールとしてLSPを売る(論理編)」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第3回「戦略の4フェイズ」

          今までの記事は 第1回「エレベーターテスト」 第2回「テーマを考える前の予備知識」 二つの戦略は対立概念ではない(前回からの続き) 前回の『戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第2回「テーマを考える前の予備知識」 』の最後に、戦略には大きく分けて「ポジショニング戦略」と「オペレーション戦略」があることに触れました。簡単に言えば、ポジショニング戦略とは「企業の対競合とのポジションの違い」に注目し、オペレーション戦略は「企業の内部オペレーションの生産性(広い意味での)

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第3回「戦略の4フェイズ」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第2回「テーマを考える前の予備知識」

          はじめに(前回からの続き) 前回、戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第1回「エレベーターテスト」 では、「会議」を入口にしてLSPのセールスを考えました。実際、LSPの目的としては「100-100」(全員が参加する会議)、「"Lonely Guy"を作らない」、「前のめりの会議」と、会議コミュニケーションの話がどうしても多くなります。 しかし、「100-100」は『LSPの目的』であっても、『企業の目的』ではあり得ません。会議は手段であり、目的ではないのです(当

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第2回「テーマを考える前の予備知識」

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第1回「エレベーターテスト」

          はじめに(LSPのセールスを考える) 2013年2-3月、LEGO® SERIOUSPLAY®のファシリテーター資格を取得して、もうすぐ10年。 私の本職は「ブランドコンサルタント」、つまり「戦略立案屋」であり、LSPは自分で提供することを考えるよりも、「LSPを利用させてもらう」側。現に、ファシリテーター資格をとってからも、「戦略策定のここぞ!のタイミング」では、自分ではなく蓮沼さんにファシリを依頼してきました。 その中で、いつも感じていたことが。 それは「LSPは売り

          戦略ツールとしてのLSPを"セールス"する:第1回「エレベーターテスト」