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統一地方選挙 前半戦

分裂というお家芸

 日曜日に、統一地方選の前半戦が開票された。
 選挙結果を見て、各党それぞれコメントを出している。

 今回の選挙は、首長選挙での保守分裂が多かった、しかも2分裂ではなく3分裂もあったりと。。。ある意味保守のお家芸的なところもあるが、今回の分裂は多かった気がしてならない。

徳島県知事

後藤田正純、無所属、新。当選。13万993票。

三木亨、無所属、新。10万309票。

飯泉嘉門、無所属、現。8万5956票。

古田元則、共産、新。1万546票。

現職の飯泉さん、参議院議員の三木さん、そして衆議院議員の後藤田さん、皆保守系。見事なまでの3分裂。

しかし、面白いもので、3分裂した結果、3者の総得票数は、すべて保守系とはいえず、選択肢がないためやむなく投票した方もいるだろうが約33万票。

分裂した際の、仁義なき戦いとなると底力を見せるのも保守の底力なのかもしれないが、得てして選挙後のしこりが残り底力は活かせず尾を引くのもお家芸。

奈良県知事

山下真、維新、新。当選。26万6404票。

平木省、無所属、新。19万6729票。

荒井正吾、無所属、現。9万7033票。

尾口五三、無所属、新。1万9861票。

現職の荒井さん、平木さん、そして維新も立ち位置は多少違えどカテゴリー的に保守とすると山下さん、皆保守系。見事なまでの3分裂。

その結果、維新の関西圏での勢いと平木、荒井の分裂により漁夫の利を得た形の山下さん。
平木、荒井両名が分裂していなければ、どうなったのか。結果だけを見てどうのこうのいうのもあるが、分裂していないくても維新の勢いがあるので大接戦であったと思う。

石川県でも

 石川県でも、知事系かそうでないかで骨肉の争いのような状態に。
 そもそも2議席しかない能美市能美郡では、自民3人が争う状態に。結果は、現職1人と新人1人が当選し、馳知事らが推した旧根上町を地盤とする新人は落選と。2議席に3人とは。これはかなりねじれにねじれてます。

かつては

 かつて中選挙区時代は、分裂してもそれぞれの候補者に応援者がしのぎを削りあうことで、結果全体を底上げしたり、公認もらえなかったことでかえって支援者がまとまり無所属が公認候補を破るなんてことはあった。

 それが、活力にもなり新陳代謝を生んでいたのかもしれない。
 でも、1議席を争う首長や衆議院議員選挙では、活力よりも遺恨を残すだけのような気がする。

 政治は、権力闘争。ある程度の戦いは必要だとは思うが、今回のような分裂による身内の戦いを見せつけられる有権者は、さらにしらけてしまう気がしてならない。しらけることでの、投票に行かないという流れにならないことを祈る。

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