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ゼネラリストを考える Vol.1

 自分も、いわゆるゼネラリストとして社会人生活を送ってきた。昨今の雇用を取り巻く環境変化もあり、「ジョブ型」や「スペシャリスト」へのニーズがこれまで以上に高まっているようにも感じる。
 そもそもゼネラリストって何であろうか?ゼネラリストの価値は何か?を皆様と一緒に考えたい。多少刺激的な表現も多いかもしれませんが、あくまで私見なのでお許し願います。

世の中の誤解?

 スペシャリスト以外=ゼネラリストなのか?雇用形態(ジョブ型/メンバーシップ型)と人材のスキルを同一的に混ぜて考えていないか?
私は、こうした議論になる時のメディアでの話や周りの話を聞く際、時折なんかごちゃごちゃに話していないかなという違和感を感じることがあります。皆様はいかがですか?

なんとなく、上記のような捉えをされている方、周りにもいないでしょうか?

ゼネラリストはオワコン?

 企業のジョブ型志向が高まる中、誤解に基づくゼネラリスト=オワコンの考えが蔓延しているのではないか?だから、ジョブ型=スペシャリストへの急展開は正しい解決策であろうか?
 各企業が、いろんな考えのもと時代に応じた人事政策を変更していくことは、大事なことと思いますが、役割や求める姿をしっかり考え、理解を徹底しない中での対応は少し危うさを感じます。皆様はいかがですか?

企業が追求すべき価値は何か?

 人事政策の前に、考えるべきことは、これからの時代に応じて追求すべき価値は何か?ということであると思います。私は、縦の専門性(深める)とともに横断的思考(広げる・まとめる)の融合による価値拡大や社内・部署のタコツボ思考からの脱却と他業界含めた他領域との日常的な共創思考が必要ではないかと思いますが、皆様はいかがですか?

ゼネラリスト”風”と淘汰されるべき3つのC

 先に記した横断的思考(広げる・まとめる)の役割を担うのが、ゼネラリストではないかと考えています。しかし、そもそもゼネラリストってなんだ?という定義があいまいな感じもしますし、ゼネラリストとしてカテゴライズされている人の中には、ゼネラリスト”風”が混じっているように思います。なぜなら、ゼネラリストの役割、求める姿が曖昧だからではないかと。自身が感じるゼネラリスト”風”によくある3つの”C”の要素を図解にしますが、この”風”は、業務を停滞させ、結果企業活動も停滞にもつながる期間性を持っているように思いますが、皆様はいかがですか?

経営者の思いとゼネラリスト”風”とのすれ違い

 昨今の社会情勢、雇用環境の変化もあり、いろんな会社が制度疲労や変化に追いつけない状態に直面しているようにも思います。先に記したゼネラリスト”風”は、環境変化を乗り切り新しい局面に向けた経営者のメッセージやコミットメントも、少しすれ違った解釈をしているように思います。
例えば、コロナ禍で「雇用を守る」ことへの経営者の強い思いを示した際のゼネラリスト”風”の捉えとのすれ違い。
 こうしたすれ違いの解釈の蔓延は、結果若手の離反を生み出し、さらなる企業活動の停滞を生む危険性をはらんでいるように思いますが、皆様はいかがですか?

 では、本当のゼネラリスト、シン・ゼネラリストは何を要素として持ち、追求すべきか。ここは、次回にするとします。

 私はゼネラリストはオワコンではないと思いますし、むしろこの変化が激しく、多様性を受け入れて進化をしていくことが求められているからこそ必要な存在だと強く思っています。

***次回に続く***


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