はじめてのラジオ!-かわさきFM行ってきた-
本日11/24(金)にアートマネジメントコース3年生がかわさきFMに出演しました!
3年生から、沖縄生まれ静岡育ちの渡邉史緒と小中高大ずっーと川崎の萩原梨歩の2名が出演しました!
今回はラジオにて学生がお話させていただいた内容や、さらには放送内で語りきれなかった部分まで載せていきます。
アートマネジメントコースとは?
将来、舞台芸術のプロデュースを目指す人たちが集まるコースです。学内の演奏会でレセプショニストの実習をしたり、今回ご紹介させていただいたような公演を企画制作する授業など、実践的な授業が特徴です。
授業の一環で企画したそうですが、どのようなことをする授業ですか?
この授業では3年生が1人2つずつ企画を出すのですが、今年は約30本の企画が提案されました。その中から選ばれた3つの企画を実現させるという、コンサートの企画制作について学ぶ授業です。「夜奏のアトリエ」はその中から選ばれました。制作や広報、チケット販売、当日の運営などを私たち学生が行っています。
今回はどのようなコンサートですか?
今年は「ゴッホ生誕170周年」という記念イヤーなのですが、ゴッホの描いた風景画6点と、一夜限りのスペシャルな弦楽四重奏をコラボレーションさせた企画です。
しかも!今回はただゴッホの風景画を集めたのではなく、ゴッホの「夜の風景画」だけに注目しました。
どうして夜の風景画に注目したんですか?
華やかさ、神秘的な世界観、眩いばかりに輝いている星や⽉など、昼間の⾵景を描いた作品とは違った眩しさが「夜の⾵景画」のもつ魅⼒です。特に、深い青色と⻩⾊を対⽐させた⾊彩表現や特徴的な空の歪みは何度鑑賞しても魅了されます。そのような魅力を多くの人に知ってもらいたいと考え、今回は夜の風景画に注目しました。
ゴッホと弦楽四重奏を組み合わせた理由はなんですか?
ヴァイオリン属4本で奏でられる純粋な音、深み、調和という弦楽四重奏ならではの響きと、ゴッホの夜の絵の静かな穏やかさ、神秘的な雰囲気、寂しさ、それだけでない華やかさや情熱や深みなどがとてもマッチすると思ったからです。
Z世代のアマチュアリズム、専門家のプロフェッショナリズムとは?
私はアートの楽しみ方は2つあると考えています。一つは「アマチュアリズム」ともいうべき、アートに初めて触れた際の自由な「感性」と、もう一つはプロフェッショナリズムともいうべき知識を得た上でアートに触れた際の深い「感銘」です。
今回は第一部を「Z世代のアマチュアリズム」と題し、企画者である私が初めてゴッホの作品に触れた時の感動や選曲理由について語りつつ、ゴッホの夜の風景画6点を大型スクリーンで投影します。そして、それらに合わせた弦楽四重奏の名曲、例えばプッチーニの「菊」やシューベルトの「死と乙女」をお届けします。
第二部は「専門家のプロフェッショナリズム」と題し、出演者であり世界的なヴァイオリニストの小林美恵先生と西洋近現代美術を専門とする沼田英子先生が、プロの目線で弦楽四重奏とゴッホの魅力をご紹介します。お二人のお話から深い知識を得た後にお届けするのは、ラヴェルが生涯唯一作曲した弦楽四重奏曲です。ここではスクリーンの投影はせず、専門的な知識を参考にしたり、自由に絵画を思い浮かべたりしながらお楽しみいただければと思います。
どうしてラヴェルの曲を選んだんですか?
オーケストラの魔術師と呼ばれたラヴェルが、自身の情熱や技術を精一杯込めて、生涯で唯一作曲した弦楽四重奏曲です。この曲が、言葉にできないほど素晴らしい曲なんです。またラヴェルとゴッホは共通点がいくつかあり、たとえばラヴェルはフランス人で、ゴッホは「夜の風景画」を晩年にフランスで描きました。さらに同時代を生きた二人はジャポニズムに影響を受け、共に日本の浮世絵や骨董品から影響を受けながら創作活動をしていました。
ゴッホとラヴェルの共通点にも注目しながらお楽しみいただければと思います。
SNSではそんなラヴェルの弦楽四重奏曲のリハーサルの様子が見られます!!
音を鳴った瞬間、幻想的な世界が広がる一曲となっていますので、ぜひ一度聴いてみて下さい!!
ここからはラジオでは語りきれなかった裏話を公開します!!!
出演者はどのように決めたんですか?
クラシック音楽初心者の方に来ていただきたいという想いがありますが、音大で行う公演ということで、きっとクラシック通の方も来てくださるのではないかと考えました。本学には素晴らしい弦楽器の先生が多くいますので、昭和音大ならではの豪華なメンバーでカルテットをお届けすることで、クラシック通の方にもご満足いただけるのではないかと思いました。
どのような業務をしていますか?
萩原:私は広報を担当しています。役職は制作と広報と会計という3つの役割があるのですが、実は消去法で広報を選びました。他の役職より人数も多いため楽できるかなという不純な動機で選びました。なんとリーダーになってしまいまして・・・。最初は「こんなはずじゃ・・・」と思っていたのですが、いざやってみたらすごく楽しくて。例えばメディアで取り上げていただくための資料を作成するのですが、どのようにしたら公演の魅力を伝えられるかを考え、文章の表現だったりを工夫するのがすごくやりがいを感じました。私は人見知りなので、最初は電話対応などの時、とても緊張していて手が震えてました。ですが数をこなしていくうちに慣れていき、成長を実感して広報をやってよかったなと思いました。
渡邉:私は企画者として制作と全体のリーダーを担当しています。出演者の方とのやり取りやリハーサルのスケジュール調整などを行っています。私は元から制作の仕事に興味があったので、とてもやる気を持ってスタートしました。しかし、楽しいことばかりの仕事ではありませんでした。一番苦労したのは、私の企画への情熱を他の学生メンバーに伝えることでした。私は元々自分の気持ちを表現するのがとても苦手なのですが、企画への想いを伝えないといけない局面がとても多く、うまく言葉にできない悔しさや同じ熱量で挑んでくれないもどかしさがありました。リーダーとしてどうやってみんなを引っ張っていけば良いのかとても悩みました。
ですが、そのような悩みや葛藤を通して、自分の気持ちを言葉にすることが苦ではなくなりました。
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